スペパの達人
FirstUPDATE2024.3.30
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よく言われるように「コスパ」とか「タイパ」って<パフォーマンス>の箇所があまりにも蔑ろにされすぎだろ、とはアタシも感じてるんですよね。

コスパだったらコストだけを重視して、低品質低寿命なモノをつかまされたら何の意味もないとかね、これはタイパにも言えるんだけど、その時だけ良くて後々、自分を含めた誰かが尻拭いしなきゃいけないとかって結局は「ただパフォーマンスを悪くしてる」だけなんですよ。
やっぱ本当に「コスパがいい」とか「タイパがいい」とかって、最低でも3年スパンでね、つか3年後になってトクしたと思えるのか損したと思えるのか考えないといけない。
つまり、買った瞬間、やった瞬間に本当にコスパが良いのかタイパが良いのかなんてわからない。もっと言えば「やる前」ならさらにわからないですよ。机上の空論って可能性も大いにあるんだから。

ま、それでも、本当の意味でのコスパだったりタイパを考えるってのは悪いことではありません。
限りあるカネや時間をどう有効活用するか、それは先ほども書いたように自分の近未来を考えるのに等しい思考なので、やるに越したことはない、とは思う。
アタシの場合で言えば、正直コスパとタイパにかんしては「人並み」くらいにしか考えていない。逆に言えば人並み程度には考えてるんだけど、そこまで重要視してないっていうか。
じゃあアタシが何を重要視してるか、それはエントリタイトルの通り、スペパです。
スペパ、つまりスペースパフォーマンスのことですが、要するに「限りある<空間>をどう有効活用するか」これはメチャクチャ考えてると自覚しています。

神戸に在住していた時はそれなりに広い部屋に住んでいた。ま、一応はですが一戸建てっちゃ一戸建てだった。無論相当狭い一戸建てだけど、それでも部屋数はいくつかはあったわけです。
それが昨年東京に引っ越してきて、今度はワンルームになった。ってずいぶん落ちぶれたな、いやそれほど東京の家賃が高いのか、と言われるかもしれません。
まァね、東京の家賃が高いのは事実だけど、そもそもアタシの生活を鑑みるなら「そんなに広い家は必要ない」、もっと言えば「実はワンルームでも十分」ってのがわかった方が大きい。

当然のことながら、もしアタシに子供がいたらそうはいかないけど、そうじゃないのなら、というか、アタシひとりが専有したいスペースなんてたかがしれてる。だったらワンルーム、いやさすがにマジのワンルームだとキツいけど、ワンルームプラスアルファがあれば十分なんですよ。
今の部屋のプラスアルファで言えばロフト部です。
このロフトが比較的広いので(と言っても2m四方しかないけど)、余裕で荷物も置けるし、実際問題、かなり快適に暮らせています。

実はこれもスペパの第一歩なんですよ。
使う予定もない、どうせただの物置にしかならないような部屋なんかいくつあっても意味がない。掃除も大変だし、冷暖房効率も悪くなる。当然部屋数が多ければ多いほど家賃に跳ね返るわけで、つまり良いことがひとつもない。
当然のことながら、多少の余裕は必要ですよ。でもさっきコスパとタイパの時に「3年先を見越して」と書いたように、言い方を変えれば3年以内に部屋数が必要な事態になる可能性が薄いのであれば、それは部屋数なんていらない、ということです。

もちろん、自宅が狭いと不都合も多い。例えば冷蔵庫をどのように考えるかです。
ワンルームマンションと言えばたいていのところで1ドアの超小型冷蔵庫が標準で装備されています。部屋の広さを考えればたしかに<空間>の節約にはなるんだけど、これこそまさに<パフォーマンス>を無視した考え方で、1ドア超小型冷蔵庫ではコスパもタイパも悪化してしまう。
こんな冷蔵庫では冷凍保存が一切出来ないので、どうしても大型の冷蔵庫に比べるとコスパもタイパも悪くなってしまうのです。

「なるべくパフォーマンスを悪化させずに<空間>を極力無駄なく使えるか」

これがスペパの基本的な考え方です。
だから、いわゆる断捨離とかミニマリストとは根本的に異なる。あれは<空間>があればそれでいい、パフォーマンスなんてどれだけ落ちても関係ない、というやり方なので。
冷蔵庫ひとつとっても、部屋に置いても邪魔っ気に感じない、しかしパフォーマンスも落とさない、ギリギリのサイズを如何にして攻められるか、なんですよ。

ま、ここまでは上段に振りかぶった感じで書いてきましたが、ここからはショーモナイ方向に振ります。

小銭入れってあるじゃないですか。この小銭入れにもスペパの精神は大切で、とにかく極力小銭を増やさないというね。
って現代は電子マネーの時代じゃん、と言われるかもしれませんが、まァ、なかなかね、東京であっても全部が全部を電子マネーorクレカでまかなうのは意外と難しい。つか当たり前だけど、現金はダメ、電子マネーオンリーの店はやっぱまだまだ少ないわけで、となると最強は現金であることには違いありません。
つまりはこの期に及んでも、現金を持ち歩いてないと不安で仕方がない。当然小銭も必要ということになる。

しかし、当たり前だけど小銭入れにもスペース的な限界がある。どれだけ巨大な小銭入れでも油断してるとあっという間にパンパンになる。鶴瓶ふうに言えば「ブタになる」ということか。
ポケットに入れる限り、なるべくそれは避けたい。ましてやアタシはココでも書いたように超小型財布を使ってる。となるとコインが一枚でも増えるのが命取りとなるのです。

コインを減らすためには買い物毎に計算が求められる。うん、財布に小銭がこれだけあるから、コレとコレを買ったらイクラだな、いやそれではむしろ小銭が増えるぞ。だったらコレはやめてコッチにするか、と果てしのない計算をやらなきゃいけない。
下手したら小銭を減らすため<だけ>のために、必要のないワンランク上の商品に替えることすらあるほどで、本末転倒にもほどがある。たしかにスペパは上がったけどコスパやタイパはあきらかに落ちてるじゃん。

じゃあそんなこと考えなくて済むほど巨大な小銭入れ買う?いやそれはそれでスペパもコスパも悪化するでしょうが。







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