阪神タイガース2024年度春季キャンプ総括!
FirstUPDATE2024.3.4
@Scribble #Scribble2024 #プロ野球2024年 #春 春季キャンプ 阪神タイガース 総括 素人見立て 前川右京 単ページ

ま、無事に春季キャンプも終わったのでね、こういうことを書いておくのも必要かな、と。

そうは言ってもド素人のアタシ如きが総括もクソもないんだけど、アタシの春季キャンプを見た時点での見立てがどれくらい当たっているか、やっぱりそういうのを書いておくとシーズンが終わった後に読み返すと楽しいんですよ。
たださすがに、全選手、とはいかない。そんな面倒なことはやってられないし、岡田の言うところの「何も言わなくてもわかってる、大丈夫な選手」は言及する意味がないからね。
てわけで、投手と野手、数名ずつピックアップしていきます。ではどうぞ!

◇ 投手
・青柳
いや、今年はいいですよ!何か久しぶりに「良い青柳」を見たというか、一昨年も本当に良かったのは前半だけで、でもキャンプの状態は限りなく一昨年の前半に近いです。
ま、キャンプ終盤はちょっと崩し気味だったのは心配だけど、調子が落ちた今の状態でも去年とは雲泥の差です。

・門別
うーん、これは、何というか、マジで良いな。今のところケチの付け所がない。
ただもう、使いどころが本当に難しい。岡田も悩んでるっぽかったけど、どう考えてもローテが埋まってるんだよね。
いやもし大竹が遅れ気味なら開幕してしばらくは門別に託してもいいような気もするんだけど。

・村上
もしかしたら一番心配していたのが村上だったかもしれないんだけど、ブルペンで投げてる姿を見る限りは、最低でも去年の後半くらいの活躍が出来そうな。

・岡留
こんなの他球団ならいきなりセットアッパー候補ですよ。それくらい良い。これが当落線上ギリギリって中継ぎレベルが高すぎるわ。

・川原
岡留が「他球団ならいきなりセットアッパー候補」ならば、さすがに川原はそこまで行かないとしても、まず間違いなく支配下になってます。それくらいいい球を投げている。
それにしても昨春季キャンプで実戦初打席の森下にあっさりフォアボールを与えていたあの川原がここまで成長するとは。マジ阪神の左腕育成メソッドはすげぇわ。

・湯浅
湯浅は先週も書いたけど、これ、あくまで個人的な意見だけど、もう阪神の選手はダルビッシュとあんまり関わりを持たない方がいいと思う。
別にダルビッシュが悪いってんじゃなくて、ダルビッシュの<教え>と阪神の投手育成メソッドの相性が悪すぎるんだと思う。つかもし今年湯浅がぜんぜんダメなら、ダルと藤川球児で一回その辺のところをとことん話し合って欲しいわ。

・ゲラ
最初、ブルペンで立ち投げしてる時は「大丈夫かな?」と思ったんだけど、先日のシート打撃を見て「こりゃすげえ。確実に使える」と思いました。
「ショート出身だから守備が上手い」と言われてるけど、技術云々の前にひとつひとつのプレーがとにかく丁寧なんですよ。もちろん投球も丁寧そのもので、あの球威とスピードがあって、あれだけ丁寧なら絶対に大崩れはしない、と断言出来ます。

・岩崎
何だかんだ、ここ数年フル回転なんでちょっと心配してたんだけど、ぜんぜん大丈夫そうですね。


◇ 野手
・梅野
ま、何とか開幕には間に合いそうでホッとしています。
ま、これも先週書いたように、開幕にピッタリ間に合わなくても何とかなるのですが、それでも坂本に全頼りもひと月が限界なはずなので、梅野がいるといないではぜんぜん違いますからね。

・栄枝&藤田
うーん、ま、たしかにアタシは栄枝をあんまり買ってないっつーか、梅野しろ坂本にしろ「キャッチングが長所」の後だと、どうしても見劣りするんですよ。
この際打つ打たないとかリードが云々とかどうでもいいからさ、とにかくキャッチングとブロッキングをもうちょいレベルアップしてくれなきゃね。もし下手に使われたら「ファンが一番イライラする」ってことになりますよ。
その点藤田はまだ見てられる。肩もいいし、これから守備型捕手として育っていく可能性を感じます。

・サトテル
は別枠でやります。書くことが多すぎるんで。

・木浪
ぶっちゃけて良いですか?もちろん何か試しながらってのもあるんだろうし、何よりまだオープン戦序盤の段階なので調整が進んでないってのもあるかもしれないけど、バッティング練習を見て「あ、こりゃいけねぇな」と思ったのは事実です。
もうこれこそ素人見立てで、何がどうとは一切説明出来ないんだけど、もしかしたら去年のような感じでは打てないかもしれない。
当然杞憂に終わってくれることに越したことはないんだけど、そういうことを頭の片隅に置いておくのは大事だな、と。

・小幡
では小幡は?というと、練習試合でもあったように、とにかくケアレスミスが多すぎる。
ポテンシャルだけで言えば木浪をはるかに凌駕しているし、だいぶ身体も出来てきたし打撃も<サマ>になってきたけど、ポカのある選手は使いづらいんですよ。ましてやショートなんだからね。

・森下
悪い意味で変わった変わったと言われるけど、バットが変わっただけで、正直そんなに変わったようには見えなかった。
結局バットも元に戻したみたいだし、普通に正統進化してる気がしてるんですがね。

・野口&福島
このふたりはね、もうどんどん打席に立たせるべきですよ。そういう意味で教育リーグでフル出場させる方が彼らのためになると思う。
つか、だからといって開幕一軍が絶望がと言えばそんなことはないんだから。むしろ◯◯あたりを使うよりはこのふたりを一軍に入れておいた方が使えるはずですよ。
んでここからは余談ですが

いや福島なのですが、是非この動画の7分50秒すぎから見て欲しい。
佇まいといい、喋り方というか口の動かし方といい、今どき珍しい時代劇俳優ぽさがあるというか、もう今すぐ若手剣士役が出来るんじゃないかと思わせます。
せっかく阪急阪神東宝グループなんだからさ、東宝も手をこまねいてる場合じゃないよ。ま、東宝は昔から時代劇が苦手だけど。

・井上
構えとかスイングはずいぶん良くはなったんだけど、内容も悪ければ結果も悪い。
プロ入りからの年数を考えても、もうかなりの二軍とはいえ試合に出てるわけですよね。なのにカウントの作り方が下手すぎる。だから素人目には「簡単に甘い球を見逃すし、簡単に追い込まれる」というふうに見える。
もっと「一軍では1打席で甘い球が2球も来ない」というのを徹底させるべきだわ。下手したら1球も来ないことも多いのに。

・前川
さっき福島を「若手剣士」と書いたけど、それで言うなら前川は完全に野武士ですね。一見豪放磊落に見えて実はテクニシャンみたいな。
ただし現状では、多少は打球に角度がつくようになったとはいえ完全なアベレージ型なんですよ。
レフトで守備難、足も速くない、となるとレギュラーとしては非常に使いづらい。仮に選球眼に長けていても一二番を打つタイプでもないし。
本当はね、前川には典型的な中距離砲になって欲しいんですよ。でも昨今のプロ野球って15本塁打も打てれば長距離砲扱いされるほど「飛ばない」し、ましてや甲子園が本拠地の左打者だし。
オープン戦でイマイチ結果が出てないけど、やっぱ、前川みたいなタイプは「打って打って打ちまくる」しかない。後は森下並みのクラッチになれるか。それが勝負の分かれ目でしょうね。


◇ その他
実は今春季キャンプで一番目についたのは、恐ろしいほど長時間、投内連携というかシートノックをやってたことです。
もう、見るたびに投内連携をやってるって感じで、アタシも他球団のキャンプはそこまでしっかり見てないけど、ここまで投内連携に時間を割いてるのって去年今年の阪神くらいです。
守備さえしっかりしてれば、チームが大きく破綻することはない、という岡田の考えを体現したような「投内連携の徹底」を見るにつけ、戦力云々関係なく、優勝かはわからないけど一気にBクラスに落ちるようなことはないな、と確信しました。

それにしても、ここまで徹底的に「普通」を目指すってのは並大抵ではない。てな話はまた来週。