アンタは九ちゃんか!
FirstUPDATE2024.1.9
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えと、まずはこれを聴いていただきたい。


「九ちゃん!」という番組において、プロデューサーだった井原髙忠の「結構だね」という口癖をスタッフが面白がり、ついには歌にしてしまった、というね、ま、半分冗談みたいな企画盤ですが、もうひとつ


こちらは朝ドラのおかげで知名度の上がった笠置シズ子の、比較的マイナーめの楽曲ですが、これまたダジャレのように「結構」という言葉がフィーチャーされています。
長くなるのでエントリタイトルからは笠置シズ子の方は割愛させてもらったけど、実際ね、「結構」というのはメチャクチャ使いやすい言葉ではあるんですよ。
ま、こうした駄文においてはそれほどでもないのですが、会話というか話し言葉、とくに一人喋りの場合、かなり使いやすい。
でも、だからこそ、相当な留意が必要だと思うわけで。

アタシがよく見るユーチューバーの、これはどちらかというとネガティブな話なんで名前は伏せますが、もう、異様なまでに「結構」という言葉を使う人がいて。
こう言ってはアレですが、良くも悪くも「毒にも薬にもならない系」で、気楽に見れるっちゃ見れるんだけど、だからこそ、あまりにも頻繁に、いや「結構」を頻発されると、そればっかりが気になってしまう。動画を見てても内容ではなく

「また「結構」って言った」

「ほらまた言った!」

ってなって内容が頭に入ってこない。
ま、そういう口癖は誰にでもあるし、他のユーチューバーでもありそうなんだけど、アタシもそういうところに注目していろんな動画を見てみたのですが、このユーチューバーほど「結構」はもちろん、特定のワードが頻発するユーチューバーって実はいなかったんです。
言葉ってね、やっぱり短い間隔で重ねられるとやっぱり気になるもので、ま、今はわざとだけど、「<やっぱり>短い間隔で重ねられると<やっぱり>気になる」って書かれると<やっぱり>気になるでしょ?

アタシの場合、基本的にはアドリブで書いてるというか、アタシの文章は「一人喋りを文字化してる」くらいの感覚なので、初稿の段階ではこの手の「言葉ダブり」がかなりあるんです。
それを見返した時に潰していくんだけど、それでもたまにチェックミスでそのまま残ってたりしますが。とにかく「後で潰せる」から「同じ言葉が重なって」というのは文章では起きづらい。
ただ、一人喋りがそのまま録音されるYouTube動画なんかの場合だと、相当意識してないと排除するのは難しい。で、それこそ「「結構」って言葉は使わないように気をつけよう」なんてことに気を取られて肝心の喋りがおろそかになったら本末転倒ですし。

もうそれはそうなんだけど、何回も言うけど名前は出しませんが、アンタ、ちょっと「結構」言い過ぎだよ。いくらなんでも度が過ぎている。
「結構」って似た言葉というか言い換えもいろいろあって、それこそ「わりと」とか「比較的」とか「まずまず」とかね、あると思うし。
あと、ここまで「結構」という言葉が悪目立ちするのって響きの問題もある。
「結構」、つまり「ケッコー」って促音も長音も入ってて目立ちやすいんですよ。「結構」という言葉の意味としては「すごく」とかに比べたら控えめなんだけど、言葉の響きとしてはかなりインパクトがある。

いやね、もし「わりと」なら相当頻発されても流せてしまうと思うんだけど「ケッコー」は引っかかるよ。
何というか「ケッ!」「コー!」って、先の笠置シズ子の「めんどりブルース」じゃないけど、ニワトリじゃないですか。こっちは別にダジャレにはなってないけど、暁テル子の「ミネソタの卵売り」なんか「♪ コッコッコッコッ コケッコ~」というのが最大のフックになってるわけで、正直、口癖としては相当悪い類いの口癖だなぁ、と。

ま、だからってご本人に指摘しようとも思いませんが。それで一定の視聴者をつかめてるんだったら部外者がとやかく言うことではないんでね。ただアタシは気になるって話で。