朝ドラ出身の出世ルートからは外れてるんだけど
FirstUPDATE2023.12.20
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「ゴジラ-1.0」のことはしつこく「ゴジ泣き」と書き続けるけど(<->1.0がTwitterタグにならないし)、ゴジ泣きもだしシン仮面ライダーもなんだけど、ちょっと、浜辺美波って女優は面白いな、と。

シン仮面ライダーでもゴジ泣きでも、浜辺美波の役どころって「セックスしない女」なんですよ。
こう書いちゃうとメチャクチャ下衆になるんだけど、どちらの作品でも偶然か狙ったか、男と褥を共にしてもセックスはしない。これって逆に嘘臭くなりそうなもんだけど、何故か浜辺美波がやると真実味が出るんですね。
この個性は面白い。色気がないのもあるんだけど、ちょっと、本当にちょっとだけね、お堅い感じもあって、ちょうど「のん」と日色ともゑの中間みたいな味というか。

のん、とはもちろん能年玲奈のことですが、のんにしろ、日色ともゑにしろ、そして浜辺美波もね、全員朝ドラヒロイン出身なんですよ。
こういう色気のないタイプはNHKで好まれるのは誰が見てもわかる。でもその色気のなさが民放のドラマでは使いづらい感じになるというか、恋愛モノになるとどうも変なんですよ。
ただその代わり中年期以降にユニークな女優になるケースが多く、そういう意味で浜辺美波も期待出来ると思っているんです。

話を微妙にゴジ泣きに戻します。
この作品、見事なまでに主要キャストを「朝ドラ役者」で固めており、主演の神木隆之介と浜辺美波は「らんまん」だし、「まんぷく」から安藤サクラが、んでヒロイン以外も「ひよっこ」の佐々木蔵之介が出演している。
しかしアタシとしては青木崇高に注目せざるを得ない。
青木崇高が出演した朝ドラは「ちりとてちん」です。他が2010年代後半の作品なのに「ちりとてちん」は2007年だからダントツで古い。だからたぶん、もう青木崇高=朝ドラ出身というイメージはないんじゃないかね。
つかもう、青木崇高と言えば「ああ、優香と結婚した」という感じだろうし、人によっては「大河ドラマによく出ているよね」かもしれない。

アタシは間違っても「見れる限り朝ドラを見てきた」人間ではありません。だからそんなに数は見てないんだけど、あくまでアタシが見た中で言えば最高傑作は「あまちゃん」か「ちりとてちん」かでいつも悩む。
「ちりとてちん」はそんなに語られることはないんだけど、たぶんインターネット界隈で盛り上がった最初の朝ドラで、SNSの時代になった頃に放送された「あまちゃん」のネット人気につながった記念碑的な作品です。
実際内容も抜群に面白く、役者もみな良かった。いや「ちりとてちん」について書き出したら延々書ける。
それでは趣旨が逸れるのでこの辺にしますが、ヒロイン(貫地谷しほり)の兄弟子(落語の話だったからね)、後にヒロインと結婚することになる役を演じていたのが青木崇高だったのです。

もう無骨を絵に描いたようなキャラクターで、にもかかわらずほのかなユーモアもあってね、「ちりとてちん」というドラマには見事にハマっていました。
ただし、たぶん、この後がちょっと苦しいんじゃないかとも思っていた。
これは時代が悪い。2000年代後半のテレビドラマの潮流で青木崇高を活かせる役があるか、というと思い付かなかったし、そういう意味でNHKとかとは関係なしに大河ドラマに行ったのは正解でしょう。

でもね、もしこれが後30年早ければ、いくらでも青木崇高が活きるドラマが作られていたんです。
もう、ナリといい顔といいムードといい、あれほど「アクション刑事ドラマ」にハマる人はいない。
1970年代までは、いや1980年代くらいまでは普通に、刑事が走りまくる、ピストルを撃ちまくる、要するにアクション要素の強い刑事ドラマが幅を効かせており、でも1990年代以降は「古畑任三郎」、そして今も続く「相棒」など、どちらかというとミステリ要素の強い刑事ドラマが主流になってしまいました。

だからどうしても、青木崇高を見ると「生まれる時代を間違えたな」と思ってしまっていたのですが、ゴジ泣きで「生き残り技術者系軍人」として起用したのは本当に上手い。
この「技術者系」というのがミソで、同じ生き残り軍人でも「技術者系」となるとちょっと、いい感じで孤高というか無頼漢なね、そういうのが本当に青木崇高にピッタリで。
要するにハマり役だったと言えるんじゃないかと。

ハマり役とか適役って基準が難しいんだけど、アタシは「他の役者がその役をやることが想像出来ない」という意味で使っています。
そういう意味でフシギなのが、ゴジ泣きで言えば吉岡秀隆だなぁ。あの個性って、と書こうと思ったけど、吉岡秀隆のことを書いていくとマジキリがないので別の機会に。







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