これ、ちゃんと書けばいくらでもちゃんと書ける話なのですが、この手のクソマジメな話をちゃんと書いちゃうと取り返しがつかないので。
ま、エントリタイトルに続く言葉は「早すぎた」ということになってしまうのですが、何というか、インターネットの普及によって「可視化が過ぎてしまった」って思えてしょうがないんですよ。
っても陰謀論のような話ではなくてね、「人間の悪意」のようなものがあまりにも可視化されすぎて、結局この世なんて、人間なんて、ロクなもんじゃないってのが露呈しすぎたというか。
もちろんインターネットなんかない時代から、この世なんて、そして人間なんてロクなもんじゃない。
でもね、そういうことはそこまで可視化されてなかったんですよ。つかやっぱ、綺麗事は必要で、でないと子供というかまだ人間形成が出来るまでの間に厭世感を覚えてしまうんじゃないかと思う。つまり＜夢＞ですよね。この世は人間は素晴らしいものなんだ、という幻想を見せることも大切なんじゃないかと。
当然のことながら幻想はいずれ打ち破れる。んなことは当たり前なんだけど、それは大人になってからで十分じゃないかって話なんです。
この世に、人間に、絶望してしまうと人類は衰退する。希望を持てなければ＜生＞に価値を見い出せないので「何かにチャレンジしようぜ！」という掛け声も虚しく響くだけです。
ついでに言えば個人情報とかもそうなんだけど、あまりにも慎重に、いや臆病になってしまうと、マジで何も出来なくなりますからね。
というかそもそもの話、インターネットってどこまで行っても性善説で成り立っているというか、悪意を露呈させないことでしかインターネットは成立しないと思う。
これはもう、どうしようもないことだと思うのですが、現今、インターネットって悪意に対抗する術がまったくないんですよ。つか悪意への防御策が何も用意されていない。
もうこうなると警察に動いてもらうしかないし、裁判で、という話しかないんだけど、本来であれば警察沙汰とか裁判沙汰とかって最終手段であるべきなんです。実際問題、警察も簡単には動いてくれないし、裁判は裁判で費用もバカにならない。
普通は警察沙汰や裁判沙汰になる前の段階で、つまり事前に解決する方法がある。少なくとも＜最終手段＞にまで到達する前に、話し合いのようなことをするわけです。
ところがインターネットはその性質上、話し合いなんてあり得ない。というか示談すらほとんど無理で、まだ相手が日本国内に在住する人間であればある程度は可能ですが、他国籍の人間にたいしては最終手段（＝警察沙汰、裁判沙汰）すらほぼ不可能なんですよ。
こうなったら、もうひたすら自衛するしかないのですが、それこそ法律でがんじがらめにしたり、おかしな行為が行われたりしたらすぐにプロバイダから警告が来る、とかしたら、今度はインターネットの便利さや面白さが全部スポイルされてしまう。
例えばですが、インターネットに何か発信する場合、一度検閲を受けて、とかなら、そりゃあ一見健全にはなるでしょう。しかしそんなの誰が使いたいよ？たかがSNSで「今日のランチ」をアップするだけで検閲が入るとなったら、誰もSNSなんか使わなくなるのがオチです。
だから「インターネットで悪意を撒き散らすな！インターネットを犯罪に使うな！」と言ったところで、そんなの無理に決まってる。
悪いヤツはどんな手を使ってでも私利私欲のために、使えるものは全部使うんですよ。それはインターネットなんかなかった時代から同じです。
ましてや今はインターネットなんてもんがある。そして現今でもきわめて匿名性の高いツールは山のようにあり、実際それらのツールで禁止薬物の取り引きがなされているのが現状です。
これ、どうにか出来ると思う？んなもん仮に世界警察みたいなのがあっても絶対無理だよ。
少なくともアタシには何の解決策も思い付かない。「万引き即死刑」のような発想では話にもならないし、そもそも悪いヤツ＝犯罪者なんて「捕まらなきゃ何をしてもオッケー」ってな人間ばかりなんだから、いくら量刑を重くしても痛くもカユくもないし、刑法に限界がある以上イタチごっこになるのがオチです。
ま、アタシに出来ることと言えば、これこそ綺麗事の極致だけど、せめて自分だけでも悪意を露呈させたり、インターネットを犯罪の道具に使わないってことだけです。
何て後ろ向きの結論なんだ、と自分でも思うけど「せめて自分だけでも」と思う人がひとりでも増えるしか方法なんかないんだから。
人類にインターネットは
FirstUPDATE2023.11.30
