どこのサイトか問わず、インターネットを見ていると「何でそこまで、現世が生き地獄と思いたいんだろうな」と感じてしまう書き込みが散見されるのですが、あれ、いったい何なんだろう、と。
今の世の中が、もうちょっと範囲を狭めて、今の日本が、でもいいけど、とくに「日本」とした場合、どうしても陰謀論みたいな話になっちゃうんですよね。
というかね、アタシもいろいろ見てきたけど、これはただたんに「日本サゲしたいだけなんだろうな」というのはわかる。言わず語らず「別のどこかの国をアゲようとしているのが透けて見える」からで、だからそういうのは除外しても、それでも、日本がダメだとか言いたがる人間が多すぎじゃね?と。
これもね、個人的にふた通りあると思っていて、何か、ビックリするほど「主語がデカくなる」タイプの人っているんですよ。
例えば「オレは好き」と言やいいところで「オレたちは好き」「オレたち世代全員好き」「日本人ならみんな大好き」とかね、正直アタシには一切理解出来ないんだけど、何故かそういう人がいる。
ま、好きって話ならたいして害はないんだけど「オレは嫌い」→「日本人はみんな大嫌い」になると話が変わってくる。
冗談じゃねーよ、テメエ個人の好き嫌いで国民全員の趣味嗜好が決められてたまるか、とは思うのですが、それでもこちらのタイプはまだ罪のない方です。
問題なのはもう一方、自分が上手くいかないのは日本が悪いからだ!と考えてしまうタイプです。
言うまでもないけど、こういうタイプも、主語がデカくなるタイプも、インターネットがない時代からいたのですが、それが誰でも発信することが可能な時代になって顕著になってしまった。
主語がデカくなるタイプはともかく、どこかの誰かに責任を押し付けようとするタイプは本当にタチが悪い。つかそんな人は昔からいます。
おそらく「悪いのは結局自分自身じゃないか」となった途端に自我が完全に崩壊する、いわば極端に気の弱い性格なんでしょうが、だからといってヤイバを周りの人間、ましてや日本という国に向けても迷惑なだけです。
日本はとんでもない国だ、一部の上級国民だけが私服を肥やし続けて高笑いし、その歪みをすべて自分が受け持たなきゃならなくなってる。
ま、こういう発想をする人って、昔の言い方なら完全にノイローゼです。今はもっと細やかな病名があるけど、今回に限ってはノイローゼでいい。
これも必ずしもではないけど、ノイローゼになるとどうしても「ディストピア願望」というのが頭をもたげてくる。つまり「最低の世の中だ」と思うことで「だから悪いのは自分じゃない」と思い込むことが出来る=至福の安堵感が生まれるのでしょう。
アタシはね、自分でもそれなりにメンタル的な病気について理解ある方だと思ってるし、周りにそういう人が結構いたから勉強もしてきた自負があります。
でもさ、ディストピア願望があるほど追い詰められた人が当たり前のようにインターネットで発信出来るのって、どうなのよ?と思う。
ディストピア願望なんてある意味陰謀論以下で、もうただただ、個人の妄想でしかない。その妄想をエンターテイメントの形で提示してくれるのならまだしも、自身の安堵感を得るためだけにそんな妄想を撒き散らかされても鬱陶しいだけですからね。
つかさ、これ、もしかしたら主語がデカいかもしれないけど、今の日本に精神科医が少なすぎるというか、精神科医(に限らずそれ以外の医者も)のレベルがどうなのよ?と思ってしまう。
恐ろしいのはいまだに「気持ちの問題」なんて発言してしまう医者が平気でいることで、いやいや、その「気持ち」がどういうことでそうなってるか調べるのが医者の役目だろ、と。仮にわからないというか現在の医学では解明されてなかったとしても、サジを投げるような発言をするというか責任を患者に丸投げするってどういう神経なんだよ、と。
こんな医者がいるから無条件に「ディストピア願望を抱くほど追い詰められているんだったら医者に相談してみたら?」と言いづらい。
何もね、医者たるもの全員赤ひげの精神を持つべきだ、なんて言いたいんじゃないですよ。でも「儲かるから医者になった」「なるべくならラクして儲けたい」という人は医者になっちゃダメなんじゃないの?
だからさ、もし本気で、ディストピア願望とか、正義の名の下に行われる私的制裁とか、そういうのを何とかしたいのであれば、法律で規制しても意味ないですよ。
そんなことよりも「コイツ精神的にヤバいな」と思う人がいたら、周りの人間が何の躊躇もなく医者にかかれる体制がとれるようにならなきゃいけない。
今の日本でそれはまったく無理ですからね。まず医者にそこまでの信頼感がないし、もちろん医療費の問題もあるし。
もうちょいしっかりしてくれよ日本。つか政府よ。
・・・あれ?何か変だな。そろそろ予約の時間なんで行ってきます。