サブタイトルの記憶
FirstUPDATE2023.11.9
@Scribble #Scribble2023 #アニメ・漫画 #ことば #藤子不二雄 都市伝説 手塚治虫 ブラックジャック ドラえもん サブタイトル タレント 単ページ

野球の話が続きすぎるのもアレなんでね、おーん、今日は方向転換します。ってホントは一昨日更新する予定だったんだけど、完成させる前に寝ちゃったんでね。おーん。

さてこないだ、そういやブラックジャックのあの話、久しぶりに読み返してみるか、となったのですが、これが想像以上に苦労しまして。
もうブラックジャックなんて何回読み返したかわからないくらい読み返してるし、今も単行本を全巻持ってる。(ま、自炊済なんでPDFファイルだけど)
だからね、話の<筋>ならわりとさらっと思い出せる。そういやそんな話があったな、と。もう忘れちゃってるのも結構あるけどね。
ただね、とある<筋>を思い出したとしても「それが何巻に収録されているか」を探るのは意外と難儀なんです。

ネットで検索すれば「このサブタイトルの作品は何巻に収録されてるよ!」ってのはたちどころにわかるのですが、肝心の、サブタイトルとやらをぜんぜん憶えていない。
つまりストーリー展開はああなってこうなって、みたいなのは憶えているのに、調べる上でキーとなるワードを憶えてない。つかサブタイトルだけ見せられてもまったくどんな話なのか想像が出来ない。
となるともう、結局は全巻読み返すしか方法がないんですよ。

これがね、ドラえもんのように「ひみつ道具名=サブタイトル」とかなら、まだ何とかなる。
わかりやすい例で言えば「流行性ネコシャクシビールス」なんて、まんま、なわけで、比較的調べやすいのですが、ブラックジャックになると病名や怪我名がサブタイトルになってるのは「人面瘡」や「水頭症」など本当にごく一部だけなので、となるとストーリー展開から検索しなきゃいけないのでかなり面倒くさいのです。

話が変わるようだけど、ドラえもんの都市伝説のひとつに「1980年代前半に「タレント」なる回が放送された」というものがあります。
一応、放送されたとされる日付までは判明しているのですが、少なくともテレビ欄などでは別の話が放送されたことになっており、また「タレント」を見たことがある人の証言もかなりまちまちで、実際にはそんな話はなかったのではないかという説が有力です。
当然のことながら原作には「タレント」というサブタイトルの話も、伝承されるストーリーに似た展開も存在しないし、だとすればアニメオリジナルと言うことになるんだろうけど、まったくドラえもんのフォーマットから外れた話をアニメスタッフが作るというのも考えづらいわけで。

そもそもですが、アタシがこの都市伝説で一番引っ掛かるのが「ストーリー展開はみな曖昧にしか憶えてないのに、何でサブタイトルだけははっきり憶えてるの?」というね。
あれ?これ、いつものドラえもんと雰囲気が違うな、となって、何となく記憶に残るというのはあり得る話だと思うのですが、サブタイトルはすでに本編が始まる前に表示されており、話の終わりに「タレント おわり」などと表示されるわけではない。
しいていえばエンディングのスタッフロールにサブタイトルは表示されるけど、目立たない、小さい文字で、子供が注意深く「あの話のサブタイトルはなんだったんだ」と思う可能性も、ゼロではないけどかなり低いと思う。

つまりね、下手にサブタイトルがはっきりしているってのが余計胡散臭く感じるんですよ。
よく「実は「タレント」ではなく「ビタレント」ではないか」とか「だったらノビタ(のび太)レントじゃね?」とか「それってアニメ第一話の「ゆめの町、ノビタランド」の見間違いでは?」なんて話もあるけど、ドラえもんのアニメってごく初期から今の水田わさび版に至るまで「サブタイトルをドラえもんが読み上げる」という演出は一貫している。
大山のぶ代の声で「ゆめの町ノビタランドォ~」などと読み上げてるのに「文字だけ見間違ってサブタイトルを間違う」とかあり得るのか、と。いやよしんば見間違えたとしても、それを強烈な内容だった本編よりもサブタイトルのが記憶が鮮明とか、それはないんじゃないの?と思うわけで。

というかさ、マジで「本編の内容は曖昧だけどサブタイトルだけはどれも鮮明に憶えてる」なんて人、いるのかね。
ま、世の中いろんな人がいるから、絶無、とは言い切らないけどさ。







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