いやぁ、エントリタイトル通り、書きたいことが山積みでどこから手を付けたらいいのかさっぱりわからないのですが。これが会話から「ヌルっと」始められるんだけど文章となるとね。難しいねぇ。
まずはですよ。阪神タイガース、1985年以来38年ぶりの日本一、おめでとうございます。そしてありがとうございます。
阪神贔屓としては単純に目出度い話なわけなんですが、リーグ優勝の時はね、嬉しいというよりも感情の爆発というか、これでもかと熱いものがこみ上げてきたんです。
一方日本シリーズはというと、単純にメチャクチャ嬉しい。それはたしかなんだけど、一番の感情は「ホッとした」なんですよ。
プロ野球を見ない人にはわかりづらい感情だけど、日本のプロ野球ってのはシーズン中は火曜日から日曜日まで試合が組まれており、つまりは月曜日が移動日というか休養日になる日程が通常です。
だから、なんですが、日曜日の試合は他の曜日に比べたら特別勝って欲しいんです。
他の曜日は負けても「明日明日!」と思えるし、実際翌日にはすぐに試合があるのでただのファンもすぐに切り替えることが出来る。
ところが日曜日に負けてしまうと翌日は試合がないので「火曜日の夕方までずっと、何となく気分がよろしくない」みたいになるんです。
日本シリーズってのは「最後の最後に残った2チーム」のなんですよ。いわば最終決戦であり、侍JAPANなどの代表戦は除いて日本シリーズでシーズンが終わる。
勝ったら次のシーズンが始まる来春までずっと気分がいいけど、負けたら半年くらい、何とも言えず気分がよろしくなくなる。
となると何となく野球関連のニュースを見たくなくなるし、無意識に野球ネタから離れよう離れようとしてしまう。
だからね、勝って嬉しいってのは当然として、それよりも「負けなくてホッとした。これでこの半年間、普通に野球関連ニュースに接していけるぞ」と。
実際、もう自分でもよく飽きないなってくらい、ずーぅっと阪神関連のニュースを隅々まで読み倒してるんだけど、友人とLINEしててふと気付いたことがあって。
今日もいろんな選手の手記がネット記事になっていましたが、これって本当、優勝した、日本一になったチームのファンの特権なんですよ。
ただの取材記事なら勝とうが負けようが阪神のようなマスコミに粘着されてる、もといマスコミからの注目度の高いチームなら、いくらでも読むことが出来る。
しかし<手記>と題されたものにかんしては、やっぱ勝ってこそ紙面に掲載される(=ネット記事化される)もんだと思う。
ま、メチャクチャぶっちゃけて言えば、手記なんて怪しいのですよ。
自分で文章を書いてるわけじゃないのは当たり前としてね、つかそこは別に、いわゆる「聞き書き」でもぜんぜん構わない。
ただ、昨日で言えば、試合が終わって、記者会見なんかをやって、ビール掛けしたり、その後優勝特番やYouTubeでのインタビューを受けたり、とかやってて、到底翌日付のスポーツ新聞に間に合うわけがない。んなもんいつ手記とか書いてる(語ってる)暇があるんだよ、と。
たぶんだいたいの構成はあらかじめ決まってて、一応最初の方に当日の話をちょろっと入れて、要するに最低でも前日までには9割ほどは完成しており、勝ったら若干追記の上で掲載、負けたら掲載なし、みたいな感じなんでしょう。
だとしてもですよ。
とくにSNSをやってない、やってたとしてもあまり込み入ったことは書かない選手は多いし、そんな選手が自分の言葉でファンに伝える手記には大いに興味があります。
これはリーグ優勝の時だけど、大山悠輔の手記とか本当に良かったし、やっぱり普通のインタビューや対談とは違った姿が露呈することが多いように思う。
でもね、もし優勝してなければ、日本一になってなければ、これらの手記は没ってた可能性もある、と考えたら、んなもん勝つ方がいいに決まってる。
アタシは「日本一になってホッとしている」と書いたのは、つまりはそういうことです。ああ良かった。無事、アタシのようなただのファンの目に届く形になってくれるんだ、手記だったり特番が没にならないんだ、というような安堵感というか。
何か試合のことはぜんぜん書いてないけど、それはもうおいおい。つか「どこから手を付けたらいいのか」としながら「何でソコから手を付けた」と思われそうだな。