はい、そんなわけで日本シリーズの初戦が終わったのですが、さすがにね、毎日試合の寸評を書く予定なので、そんな長々とはやらないつもりです。なのでとっとと行きます。
正直、まったく想定外の試合展開というか、まさか8-0なんてスコアになるとは想像だにしてなかった。
要するにね、今日Twitterにも書いたんだけど、山本由伸が打てないのは想定済みで、問題は村上頌樹がどれだけオリックス打線を抑えられるかがキーになる、と。
結果として山本由伸がノックアウトされたことはいいんですよ。ただメチャクチャダメージの残るやられ方だったのは間違いない。というのもですね。
一番引っ掛かったのは「打たれ方」ではなくて「抑え方」で、いくらなんでもフォークが多すぎるだろ、と。
これは二番手以降の投手も同じで、もう、これでもか、とフォークを続けて投げさせていた。当然若月のリードなんだろうけど、とくに山本由伸にかんしては「もう他に投げる球がない」くらいの勢いでフォークを続けてたようにしか見えなかった。
山本由伸と言えば「ストレートも全部の変化球も一級品」と言われる投手だし、アタシもそう思ってる。
そんな超一流の投手がフォークの連投をせざるを得ないって、いったいどうなってんだ?と。
今日の山本由伸はけして調子は悪くなかったと思う。球速もマックスで159キロ出てたし、たんにスピードガンの表示だけではなくボール自体も来ていたと思うんです。
しかし中盤以降、見事にそのストレートを捉えられ出した。極端に言えば山本由伸のストレートなんて、ある程度読んでいても前に弾き返すのが難しいストレートですよ。それをわりと簡単に強い打球を打たれるって、阪神贔屓からすれば「こんな見事に打てるんだ」と感心するほど捉えていたというかね。
オリックス二番手の山田はともかく、ワゲスパックと阿部は今後重要な場面ど投げることになると思うし、ま、今日は場慣れさせる意味合いが強い登板だったと思う。
でもやっぱり山本由伸と同じで、ストレートを弾き返されて、後はもうフォークばっかり。で、その結果、無失点で凌げたならいいけど、結局点を取られているわけで。
たんに勝った負けたではなく、これ、オリックスからしたら相当ダメージのデカい敗戦だったと思う。
たしかにね、村上のピッチングは本当に素晴らしかった。クライマックスシリーズとは雲泥の差のナイスピッチングで、まったくオリックス打線を寄せ付けなかった。
しかも今日はアウトローの判定がかなり厳しくカウントを悪くするケースも多かったのに、終わってみれば7回2安打1四球無失点という最高の投球をしてみせたのです。
つまりね、オリックス側からしたらかなりコテンパンにやられたということになるし、逆に阪神側からしたらすべてが上手くいったと言える試合になった。
しかもです。あれだけフォーク中心の攻め方をしていったら、2戦目以降、阪神の「見てまえ打線」が火を吹くよ。マジで。
そういう意味でもあれだけ汲々とした山本由伸を見せるべきではなかったと思うし、ほとんど使わないと公言しているスライダーまで解禁して抑えに行ったことが本当に正解だったかどうか。
ま、今日はこれくらいにして明日ですよ。明日のポイントとなる選手は、オリックスは若月、阪神は坂本です。もちろん攻守ともにね。