もしかしてSNSの「いいね」って
FirstUPDATE2023.10.20
@Scribble #Scribble2023 #Twitter #インターネット #SNS 名称 いいね 共感 男性と女性 会話の面白さ 単ページ

今回はTwitterとかSNSの話だけど、もう、誰がなんと言おうと「Twitter」って書くよ。だいたいアルファベット1文字で「X」って表記的にも悪すぎる。せめて「ミスターX」とかにして欲しかった。
猿くん、今日は泳ぎで「勝負だ!(台詞・内海賢二、そこらへんのガキふたり)」


さて(←真顔)、ちょっとね、面白い意見をネットで見たんで、それを膨らませてみようかと。もちろん、エントリタイトル通りSNSのおける「いいね」ボタンの話なんですが。
そう言えばアタシはココにこんなことを書いている。

一時期Facebookが「いいね!」ボタンを「共感」に変えよう、なんて話が浮上していたようです。結果的には全然別の実装になったけど、そんな噂があったのは間違いない。
 たしかに「いいね!」は、やはり、あんまりよろしくない。どうしても「いいね」という言葉には「羨ましい」という感情も含まれるはずで、某2ちゃんねら(5ちゃんねら、か)がいうところの「Facebookは自慢大会」になりやすい。
 おそらく「いいね」が良くない、というか変更しようとした理由は、悲しいエントリにたいして、「いいね」は押しづらいってのがあったと思う。良い出来事じゃないからね。
 羨ましい出来事じゃない、でも「気持ちはわかる」という時は「共感」なら、押すことができる。そのような感じでしょうか。


別に間違ったことを書いてるとは思わないんだけど、ひとつだけ「抜け落ちた視点がある」ってのに気づいて。正確には気付かされてね。
諸外国はわかりませんよ。日本に限った話という前提ですが、あくまで日本に限るなら、言葉としては「共感」ではやっぱりダメだったと思う。
というのも、どうにも「共感」って<大仰>なんですよ。「いいね」ならポロッとこぼれた感情と言えるんだけど、「共感」になると「書いてあることを噛み砕いた末、深く同意する」みたいになっちゃうっつーか。
FacebookにしろTwitterにしろ、そこまで噛み砕いて読んでもらう類いのものではないので、そうなると「共感」が違うのはわかる。

それよりも気になるのが「いいね」の軽さの方です。
で、ですね、アタシがインターネット上のどんな書き込みに反応したかというと、たしかに女性たけの会話って、メチャクチャ「(それ)いいね」とか「いいなぁ」が多いんですよ。
女性はたとえ相談しても解決方法を提示して欲しい、助けて欲しいわけではない。ただただ共感して欲しいだけ、とよく言われます。
正直、たしかにそういう一面はあるけど全面的に同意は出来ないなって感じなのですが、それでも、少なくとも男性に比べると女性の方が圧倒的に「いいね」とか「いいなぁ」という言葉を使うとは思う。

これ、逆に言えば男性って、なかなか軽い感じで「いいね」とか「いいなぁ」って言えないんですよ。
プライドもあるんだろうけど、それよりも基本的に男性の方が会話が下手糞というか、前後の流れで会話が成り立つと思ってるフシがある。
一方、女性だけの会話って途中で切れても、またすぐに別の話になって盛り上がれるのですよ。あれはすごい。つかああいうことが出来る男性を見たことがない。

要するにね、「いいね」とか「いいなぁ」って一種の句読点みたいなもので、そこで一旦、話の流れを切っちゃうんですよ。
男性はこれが怖い。でも女性はわりと平気で、実に軽い感じで「いいね」とか「いいなぁ」って言えちゃう。
というかSNSの場合、とくにアタシがそうなだけかもしれないけど、本当に「いいね」と思ったら引用リツイート(リポストか。何でもいいけど)したりコメントで返したくなる。で、引用リツイートをしたりコメントしたりしてるのに、よくよく考えたら「いいね」ボタンは押してなかったわ、なんてことが結構あるんです。

たぶんこれは典型的な男性の思考なんだと思う。
どうも、「いいね」ボタンを押したら「ハイ終わり!この件にかんして(少なくとも自分は)話を広げる気なし!!」って言ってる言われてるような気がしてね。
何だか男性ディスみたいになったけど、男性は「会話の面白さ=ひとつの話をなるべく広げること」と思ってて、逆に女性は「会話の面白さ=短い話が連続してつながること」って思ってるんじゃないか。
というか女性だけの会話って、男性からしたら聞き耳を立てようとも思わないんですよ。それは話が面白くないとかじゃなくて、とにかく「え?また話題が変わった!?」ってなってすごくイライラするから。

要するにです。
もし世の中の人間全員が男性的思考ならば「いいね」ボタンはいらない。リツイートやコメントだけで十分です。逆に世の中人間全員が女性的思考ならば「いいね」ボタンさえあればいい、ということになる。
当然、男性女性どちらにも使って欲しいとなったら両方の実装が必要という話なのですが、ま、確実に言えるのは「いいね」の数を気にしても、またこだわってもほとんど意味がないってことです。
女性は軽い相槌くらいの感じで「いいね」ボタンを押すし、男性の場合、それこそ共感したら他の、つまり「話が広がりそうな」リアクションをしたくなる、と。

というかさぁ、ただのわがままな「女性とはこういうものだから男性はわかって!」みたいなことをTwitterに書くくらいなら、Twitterの「いいね」の性別による軽さの違いみたいなんを書けよ、と思うわけで。