ジャニオタ=プロ野球ファン?
FirstUPDATE2023.10.10
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えと、「更新お休み」の日曜日に更新した関係で昨日月曜日を「振替休日」扱いにしたのですが、通常であれば毎週月曜日は野球ネタだったわけでね。てなわけで今回はちょっとだけ野球ネタを混ぜます。

とはいえ、もう、世間はジャニーズ事務所問題が席巻しているわけで、ま、アタシも便乗して何回か取り上げたんだけど、今回は若干趣きの違うジャニーズ話をと思いまして。
実際アタシの周りにも、いわゆるジャニオタがいるのですが、ではそういう人たちが今回の問題をどのように捉えているのか、というと、ほとんど興味を抱いていない。推しのグループ名が変わるかも、とか、もしかしたら推しのグループが解散するかもしれない、ということには危機感を持ってるけど、ジャニー喜多川が何をしたか、そしてメディアに圧力をかけていたか、そういうことにはまったく興味を示していないんですよ。

考えてみれば当たり前の話で、彼女たちはジャニーズ事務所に所属するグループの、ザ・芸能界でござい、みたいなキラキラした感じが好きなわけで、あまりにも生臭い今回の問題に積極的な興味を持つわけがないのです。
もちろんこれは全員が全員、ジャニオタがそうだ、というつもりはない。SNSで必死に擁護しているジャニオタがいるのもたしかです。
ただね、SNSで擁護するジャニオタにも必ず推しグループ、推しメンがいるはずで、そういう人たちを守るために、というのは一定の理解は出来ないこともない。
なのに、何で「ジャニーズ事務所全体を擁護するのか」これがわかるようでわからないのです。

そういや、いわゆる「辞めジャニ」にたいして、もうジャニーズ事務所を退所したのであれば応援しない、という声はよく聞きます。
これも本当によくわからない。アタシで言えば、まァもう亡くなってるけど、もし植木等が所属プロダクションを辞めたからといって、それでファンでなくなるなんてあり得ない。というか本当にそのタレントが好きならば、どこのプロダクションに所属してようが関係ないと思うのです。

そんなことを言えば、もう、そもそも「ジャニオタ」という言葉が理解出来ない、ということになる。
「ジャニオタ」の「ジャニ」とはもちろん「ジャニーズ事務所」なのですが、これ、言い方を変えれば「プロダクション推し」なんですよ。
こんなことは前代未聞で、芸能プロダクションを推してるファン、とか、そりゃ皆無だったかはわからないけど、これだけ一大勢力になるなんて他にない。それこそ「ナベプロオタ」とか「吉本オタ」とか聞いたことがない。
まず、ジャニーズ事務所ありき。んでジャニーズ事務所に所属している中から推しグループ、推しメンを見つける。実際の行程は違うかもしれないけど、推し変、つまり推しメンを変更する場合もジャニーズ事務所の中からというケースが多いと言いますし。

しかしこれ、ジャニー喜多川という人を考えたら、「所属タレントをグループ関係なしにチームと見立てて全員のファンにする」という発想を得たのは、もしかしたらこういうことなんじゃないか、と思い当たるフシはあるんです。
ジャニー喜多川は大の野球好きで知られていましたが、だからか、野球が好きなタレントもそうじゃないタレントも含めて定期的にジャニーズ野球大会のようなものを開催していたのです。
というかそもそもジャニーズというグループの元になったのは少年野球チームからの選抜で、つまりジャニー喜多川的には「グループで分けられていても「喜多川ジャニーズ」というチームなんだ」という感覚があったような気がする。

たしかにね、そう考えれば「ジャニオタ」の性質ってプロ野球ファン、というかプロ野球の特定チームのファンにそっくりなんですよ。
プロ野球ファンだって、いわゆる推しメンはいる。アタシで言えば阪神タイガース贔屓なので、昔ならば田淵幸一、今で言えば大山悠輔あたりが推しメンということになります。
でもね、じゃあ彼らが今後阪神から去ることになったとして、今と同じように応援するのか、というと、やっぱり熱量は落ちると思う。
それこそ田淵は子供の頃のヒーローでしたが、西武ライオンズにトレードされて以降は、そりゃ嫌いにはならないにしろ、阪神にいた頃と同じ感じで応援していたか、というと残念ながらそこまででもない。

ここまでアタシは<推し>がジャニーズ事務所から離れると応援の熱量が落ちるのは理解出来ない、と書いてきたのですが、プロ野球に見立てると見事に理解出来てしまう。
そういうのを作り上げたという意味においては、やはりジャニー喜多川はすごいと言わざるを得ない。もしそういう理想があったとしても実現させるのはまず無理というか前例がひとつもない中で、ちゃんと「ジャニオタ」なる言葉が生まれるほど世間に浸透させることが出来たって事実はあり得ないほどすごいな、と。

ただ・・・、これはこないだ野球ネタで書いたんだけど、アタシで言えば「阪神ファンである前に、まずプロ野球ファン」なんです。
当然、だからこそ、もし阪神がアホなこと(=不祥事を起こす)をやらかしたら、メチャクチャ阪神球団にたいして腹が立つし、間違っても阪神を擁護しようなんて思いません。

先日、古舘伊知郎がジャニオタを「信者」と看破したらしいけど、ジャニーズ事務所がやってきたことを無視して擁護したり弱い者いじめだと叫んだり、そういう自己批判(自分が信心するものを含む)が出来ないのは、もはやジャニ<オタ>でもなんでもない。というか信者という言葉すらおこがましい。もうこれは「洗脳者」です。
これは何もジャニーズに限ったことではない。阪神にも巨人にも、海外まで話を広げるならヤンキースにもレアル・マドリードにもアーセナルにもいる。つかたぶんどこのプロスポーツチームにもいると思うし、スポーツチームに限らず今で言えばジャニーズ事務所以外所属の芸能人やユーチューバーにもいるはずです。

応援することは素晴らしい。信者レベルで崇拝するのも別にいい。でも「一切批判出来ない、犯罪だろうが大嘘だろうがどんなことであれ全部正しい」と信じ込むレベルの洗脳者にたしいては、やっぱり然るべき態度を取るべきなんじゃないかねぇ・・・。







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