もうエントリタイトル通りなんですが、こういうことを書いておくと読み返した時に自分自身が面白いんでね。
もちろん会見とはジャニーズ事務所の会見なんですが、そもそも何で会見に東山と井ノ原しかいないの?もうその時点でこの会見の失敗が約束されたようなものです。
世間の評価としては、もう間違いなく、一回目の会見は失敗、いや大失敗レベルで、風向きが変わったどころかむしろ拍車をかけてしまった。
そんな大失敗を踏まえての二回目だったはずなんですが、常識で考えてですよ?一回目が世紀の失敗だったんだから二回目は「もう、どんなことがあっても失敗が許されない」はずなんです。
何をもって成功、何をもって失敗の判断は難しいんだけど、これは前にも書いたけど、記者会見とは「形勢逆転を狙う場ではない」ということです。
形勢逆転を狙って、つまり風向きを一気に変えようなんてしたら100%失敗する。つまりそんなものを狙っちゃ絶対にダメなんですよ。
じゃあ、どういうふうになれば、成功とまで言えるかはわからないけど失敗ではない、くらいにもっていけるかですが「早く三回目の記者会見をやれ」という声が起こらなければ、まァ成功、と言っていいと思う。
しかしどうですか。途中で東山が三回目の会見の予定を示唆したみたいだけど、世間的には「まさかこれで終わりじゃないよね?」って感じなんじゃないかね。
冒頭に前女性社長の長い「言い訳」が読み上げられたみたいだけど、つか声明を出しただけでご当人は欠席したわけなんだけど、正直これが<逃げ>だったのかはわからない。普通に考えたらというか、おそらく世間は<逃げ>と捉えるんだろうけど、百歩譲って本当に<逃げ>だったかはわからない、ということにしておきます。
しかし確実に言えるのは、病気がどうこうという話を挿入した時点で「形勢逆転を狙ってる」というふうにしか思えない。まだ、この期に及んで、同情で風向きを変えよう、みたいなのが見える。
そうなった時点で、あの会見は何の意味もない。もっと辛辣に言えば「冒頭から大失敗会見確定演出」になってたと。
つかね、もし本当にパニック障害だったとして、記者会見中にパニック発作を起こしたのであれば、つまり過呼吸で白目をむいてぶっ倒れたのであればまだ信用出来るけど、こう言っちゃアレだけど「病気」と「子供」と「DV」は無敵のカードなんですよ。
ま、正確には無敵<だった>で、数多の人がカード切りすぎて、もはや「またその手か」感が出ちゃってる。
そもそもこんな重要な局面で、ほんの一ヶ月前まで自分ところの所属タレントだった人間に「丸投げ」になったのは事実なわけで、しかも東山も井ノ原も、もしかしたら目撃者かもしれないけど、その時点ではただの所属タレントに過ぎずちゃんとした説明なんか出来るわけがないし、これはもう「所属タレントを守ろうという気なんかさらさらない。自分に何かあるなら矢面に立たせて捨て駒にする」ってのを裏書きしてるようなもんでしょ。
本来であれば前女性社長と前副社長だけが壇上に上がって「今回の件は自分たちが経営していた時のことなので新経営陣は関係ない。私達が説明責任を含めて全責任を取る」という形で会見を行わなければいけなかった。
何だかね、アタシ的に言えば自然と山一證券を思い出した。
あれもすべてが発覚した後に、降って湧いたように突然<後始末要員>として指名された新社長が「社員は悪くありません!」と号泣したことで後世に残りました。
あの態度は本当に立派で、たしかに山一證券は廃業したんだけど、こないだのビッグモーターの件然り、今回のジャニーズ事務所の件然り、そして山一證券の件も、すべて「旧経営陣が逃げることしか考えてなかった、そして残務処理を問題となったこととは直接関係ない人間に丸投げした」という意味で共通しているわけで。
もし東山や井ノ原に非があるとするなら、何も片付いてない段階で経営陣に入るのを断らなかったことかな。
たぶん男気とか事務所愛からそうしたんだろうけど、本気で事務所の後輩たちのことを考えるなら「ふざけるな!まだ残務処理が終わってないだろ!所属タレントに泥をかぶらせる気か!!」と拒絶するべきだった。
ま、それは一旦置いといて・・・。
何だか見て見ぬふりをしたってことで東山や井ノ原も同罪なんて声があるけど、それは話を広げすぎだよ。
何ならそういうことを報道しなかったメディアやジャニーズ事務所のタレントが出演していたCMの企業まで責任を追求する動きがあるみたいだけど、そんなことを言い出せばその企業の商品を購入した人やジャニーズ事務所タレントが出演していた番組を見ていた視聴者にまで責任がある、と言えるわけでね。
終戦後に「一億総懺悔」なんて気持ち悪い言葉があったけど、そういうことじゃないでしょ。つかマジで、アタシを含めて日本人全員加害者ってことにして何がしたいんだって話で。