誤魔化します
FirstUPDATE2023.9.28
@Scribble #Scribble2023 #与太話 #デザイン #プロ野球2023年 中日ドラゴンズ 模倣 backnumber クライアントの大小 単ページ

もうこの時間になっても何のネタも思いつかないので、今日は完全な誤魔化しネタです。ってこういうのもアリでしょう。ということにしておく。

中日ドラゴンズのPRロゴがbacknumberの盗作だったかで、今日謝罪を表明したみたいなんですがね。
この件が珍しいのは「偶然、似通った」のではなく、はっきりと「模倣した」と発表したことで、もちろん誰が一番悪いのかと言えば模倣したデザイナーなのですが、だからといって中日球団も被害者とまでは言えない。
この辺は難しい問題なのですが、アタシも底辺ながらグラフィックデザイナーなる仕事をやってきたからわかるんだけど、さすがに商業デザインで「意図的な模倣」はしません。
それは倫理的に悪いこと、とかではなく、もし明るみになった場合、間違いなく責任問題に発展するから。つまり安易にパクらないのは自己防衛、要するにリスクヘッジの意味合いが強いのです。

それにしてもです。
おそらく中日球団から直で、ではないんだろうけど、クライアントの大元が中日球団ならば、どこか代理店が挟まっていたとしてもそれなりに大きな仕事のはずで、大きな仕事、つまりはそれなりのギャランティが発生したはずなんですよ。
こうした「大きな仕事」の場合、仮に意図的な模倣でなくても結果として模倣になってしまったらダメなわけで、だから大きな仕事であればあるほど、過去に似たデザインがないのかを必死でチェックする。
正直、大きな仕事であろうが小さな仕事であろうが、というかクライアントの大小で仕事の労力はそんなに変わらない。しかしクライアントの大小は責任問題の大小に直結するので、いわば「何かあればそれだけ大きな責任を追わなきゃいけないから」ギャランティも高い、アタシはそう解釈しています。

しかしね、「似たデザインはないか」のチェックは担当したデザイナー本人、またはデザイン会社でやんなきゃいけない。
アタシが先ほど「中日球団も被害者ではない」と書いたのですが、本当であれば、商品の発注をかける前に中日球団自体がチェックすべきなんですよ。
でもアタシもいろいろ見てきたけど、そこまでやるクライアントなんか皆無だった。んで、もし何かあれば確実にデザインを担当したものに責任が行く。
いやね、それはそれで、もうしょうがないと思うんですよ。そうやって成り立ってきたんだから急に変えられないってのは、納得は出来ないまでも一定の理解は出来るんです。

だったら、ですよ。中日球団はそのデザイン会社なりに、ちゃんとしたギャランティを払っていたのか、と思う。
たぶんこういうことにかんしての報道はないと思うので、明らかになることはないと思う。でも「スケジュールもギリギリならギャランティも<ぼちぼち>」レベルでは、正直そこまでチェックに時間を割けない。
この不景気な時代、まずコストカットの対象になるのがデザインで、悪い言い方をすれば「買い叩ける時代」なんです。しかし買い叩いた分のシワ寄せを買い叩かれた側に持っていこう、なんてムシが良すぎる。

もちろんこの文章はかなりデザイナー寄りの文章というか、アタシ自身身につまされた経験があるので、どうしてもそうなってしまうのですが、もちろん、スケジュールにも余裕があってギャランティも<それなり>だっとするなら文句なしにデザイン会社orデザイナーのが悪いし、そもそもこの件にかんしては意図的な模倣を認めているわけで、そうなるとクライアント(=中日球団)には非がない、ということになるわけなんですが。

ただし、再発防止は非常に難しい。結局は「カネがカタキ」の世界で、ベストは安価で模倣チェックをやってくれる会社があればいいんだけど、だいたい、安価って時点で無理がある。
そういや一時期「古塔つみチェッカー」なるものを開発してた人がいたけど、これこそAIの力で何とかならんかね。つかこういうのこそ「そんなに難しそうじゃないわりには絶対に需要がある」って利用法なんだから。

いや、そんなのが開発されたら、ますますデザイナーが買い叩かれるだけだから嫌だわ。
てなわけで、実はどうでもいい話なんだけど、上手く誤魔化せたぞ。







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