タツナミはどうすればいいのか
FirstUPDATE2023.9.25
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もちろんアタシは阪神贔屓ですし、阪神贔屓からとやかく言われるのは中日贔屓も嫌なのは重々承知しているのですが、それでもね、阪神贔屓の前に「プロ野球ファン」として、やっぱり言いたくなって。

先日、立浪和義監督の続投というか留任が正式に発表されました。
もちろん中日贔屓だからといって全員が全員留任に賛成かといえばそんなことはないだろうし、その反対も然りで、そんなことを言い出せば18年ぶりの優勝に導いた岡田彰布でさえ一部からは「辞めろ」と言われているわけでね。
それでも、立浪留任の報に「ガッカリした」という声も大きいのも事実で、だからこそ盛んに「ファンの失望の声」をマスコミが報じるんだろうなと。

たんに結果だけ見ても2年連続最下位です。ま、まだ5位のチャンスはあるけど。
いやそもそも、たんにも複雑にも監督の功罪なんて基本的に結果というか順位がすべてで、2年連続最下位なら途中解任されても文句が言えない。「今は育成期間だから」「最下位でも仕方がない」というのはせいぜい1年しか通用しない。仮に2年以上育成に時間を費やす結果になったとしても最下位以外の順位でなければファンは納得出来ないと思うのです。
ましてや今年の中日は昨年よりもさらに大幅に借金を増やしているわけで、チームとして蘇生どころか「より悪化」と言えるんだからね。

あ、このエントリは令和の米騒動とか晒し投げとか、あと稀代の名将タツナミとか、そういうのは全部省きます。省かないとネタエントリになっちゃうし。

で、ですよ。
この場合「マスコミは信用出来ない」というよりは「メディアによってニュアンスが違う」のはマズいので、公表された、続投にかんしての立浪和義監督のコメントを引用しておきます。まさかコメントは捏造しないだろうし、てにをはを変えてニュアンスを変える、なんてこともしないだろうから。

このような成績でいろんなこともあるが、もう1年、必死にやっていきます。


紛れもない<決意表明>なのですが、ではいったい、立浪がどんな<決意>を<表明>したか、というと、具体的には語っていないにもかかわらず、たったひとつだけ、はっきりわかることがある。それは

自分自身は何ひとつ、一切、変わる気がない

ということです。
というか間違いなく、立浪はこの2年間、必死でやってきたと思う。そのことにたいして疑いはない。
で、必死にやった結果、チーム状況はさらに悪化した。にもかかわらず、まだ「自分が必死になればチームは変わる」と思っている。
普通、2年やって結果が伴わなければ、やり方をゴロッと変えるものです。つまり選手が変わる前に自分自身が変わる。自分が変わらなければチームも変わらない。過去の成功体験に固執しない。とにかく柔軟に、フレキシブルにチームを率いる。それがごく普通なんじゃないか。

いやね、もっと言えば、2年間必死にやって結果が出なかったんだから「あえて必死にならない」というのも<手>なんですよ。
極論を言えば、どんなフォームで投げてようが、どんなフォームで打とうが知ったこっちゃない。それで結果が出なくて給料が下がるのは選手なんだから関係ない。
ただ自分は監督という立場なんだから、それでチーム成績が振るわなければ責任をとって辞めるだけだ、みたいな開き直りですね。が立浪にあるのか、と。
だいたい、監督やコーチの指導で選手の<能力>を変えようというのがおこがましい考え方で、5年10年単位で指導するならともかく、たった2年程度で全選手が突然打てるようになったら世話ないよ。
自分が指導したらみんな変われるはずだ、みたいなね、某ト◯ボ鉛筆の◯藤じゃないけど、かなり傲慢な「驕り昂ぶり」が透けて見えて、阪神贔屓からしても嫌な感じしかしないし中日贔屓の人が本当に気の毒に思ってしまう。

とか書いたらアタシが驕り昂ぶってそうだけど、別にチームが弱いとかだけならこんなことは思いませんよ。
こないだ岡田彰布のことを書いたけど、たしかに岡田は岡田で困ったところはある人だけど、この人、間違っても「自分ファースト」じゃないですよ。「チームファースト」ですよ。
だからこそ、あえて「佐藤輝明の成績が悪かろうが知ったこっちゃない」という態度を貫ける。
監督の仕事って選手の給料を上げさせることじゃないんです。もし「全選手の給料が上がるように」なんて采配をしてたら能力を無視して全選手をかなり公平に使わなきゃいけなくなるわけで、そんなことをしてたら勝てるわけがない。

成績の良い悪いは選手自身の責任だと。ただ監督として、成績の良い悪いひっくるめて、選手たちをどれだけ上手く使って勝ちに結び付けられるか、それが監督の仕事なんですよ。
メチャクチャ辛辣に言えば、立浪は一度でも、打てなくても点を取る方法がないのか、と考えたことがあるんだろうか。
岡田彰布は就任時点で「そんなん(本拠地の)甲子園でそんな点は取られへん。せやからベンチで1点2点取っていく」というようなことを発言してましたが、どれだけ打力の弱い選手が並んでいても1点も取れないのは選手の能力ではなく監督の責任だ、など考えたこともないと思う。

まだコーチが「選手の能力向上に貢献しようとする」というのはわからんでもない。でも何で監督がそれをやろうとする?他にいっぱいやることあるんじゃないの?
<必死>で打撃指導してる暇があるなら、二軍の試合見たり、ベンチ入りしてる選手全員の調子を見極めたり、ノーヒットでも1点取る方法はないか考えたり、いくらでも仕事はあるだろうに、監督としての仕事をほっぽり出して打撃指導したり、もうついでなんで書くけど炊飯器を取り上げたり、そんなことしたらコーチやコンディショニングコーチや栄養士の立場がなくなるって何でわかんないかね。

某掲示板やそのまとめサイトなんかでは「立浪が留年?ありがたい。弱いし面白いし最高じゃねーか」なんて輩がいますが、しつこいけどアタシは阪神贔屓である前に「プロ野球贔屓」、ひいては「野球贔屓」なんです。
阪神が優勝したことは嬉しい。でも、だからといって中日が堕ちていくのは悲しいし、その元凶と言える立浪には心底腹が立ってる。もう心の奥底から

ふざけんな!

と思っているのです。
というかどこのファンだろうが、柳のあんな姿見せられて怒りが湧いてこないなんて野球ファンじゃねーわ。







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