鉄成分が薄い人も
FirstUPDATE2023.9.23
@Scribble #Scribble2023 #YouTube #旅 #公共交通機関 ユーチューバー カコ鉄 現場録音 ナレーション 鼻濁音 なるほどザワールド 益田由美 単ページ #フェイバリット #UI/UX #水曜どうでしょう

えと、先日の、阪神タイガースのリーグ優勝記念のエントリにて『ごく最近ハマってるもの=ゲーム老人チャンネルとカコ鉄のYouTubeを見ること』と書いたのですがね。

今回は「ゲーム老人チャンネル」のことは置いといて、もういっこの方、つまり「カコ鉄の日常。」(以下、カコ鉄)てなYouTubeチャンネルの話です。
見始めたきっかけは忘れた。YouTubeのオススメに出てきたんだったっけ?ま、きっかけなんて何だっていいんだけど、これね、アタシにとっては非常に珍しいというか、定期的に見てるユーチューバーとしては初めてというか唯一の、女性ユーチューバーなんですよ。

いやそんなことを言えば、それこそ以前書いた「みっきーチャンネル」とかもあるし、「まあたそ」とか「りおらら」とかも見たことはあるんだけど、これらの人の動画をずっと見てるのかというと見てないわけでね。
だから正確には「過去動画を漁るほど、新作が公開されたらわりとすぐ見るほど」の女性ユーチューバーとしては初、ということになります。

名前で何となく察しがつくかもしれませんが、本人的には「鉄道系ユーチューバー」ということなんだと思う。
しかしね、あくまで私見で言えば、そりゃ鉄道成分はあるっちゃあるんだけど、どちらかと言えば旅系に属するような気がする。比較的長めの動画がほとんどなのですが、ただ鉄道に乗ってるだけ、車窓を眺めている時間が長いし、宿泊先での映像も多く、「水曜どうでしょう」あたりとはまた違った旅気分を存分に味わせてくれます。

鉄道系と謳いながらも旅系寄りの人は他にもいるのですが、この人が他と違うな、と思うのが、音声の扱い方です。
ほとんどの人は「現場録音のみ」もしくは「ナレーションのみ」なのにたいし、「カコ鉄」は現場録音とナレーションを上手く使い分けている。何しろ基本外での撮影であり、どうしても現場で声を出すのが難しい時がある。そういう場合、たいていはテロップで済ましてしまうんだけど、「カコ鉄」はちゃんとナレーションを入れてるのが素晴らしい。
結果、現場録音とナレーションの比率が半々くらいで、その辺のバランスが見ててすごく気持ちいいんです。

正直アタシはカコ鉄さん、とでも言えばいいのか、のことは何も知らないに等しい。せいぜい(おそらく)30歳前後の女性、ということくらいしかわからない。ちゃんと顔出ししてるんだけど、そこまでアケスケにプライベートを語ってるわけじゃないし、そもそもアタシはプライベートには興味がない。
しかし、この人はただの素人ではないと思う。いやプロとして何かに出演していたかはわからないけど、ナレーションがね、素人じゃないんですよ。

というのもこの人、いわゆる「鼻濁音」をキチンと使えている。鼻濁音はアナウンサーの必須テクニックで、これを修練なしに使える人、使ってる人を見たことがない。(鼻濁音を説明は勘弁してください。声でやるなら出来るけど<文字>でとなると難しすぎる)
となると最低でもアナウンスメント学科のようなところを卒業したのではないか、と睨んでいるのです。
だからナレーションそのものが非常に聴きやすい。言っても「淀みなく」とかではないので素人臭さはあるんだけど、むしろYouTubeである限り多少の淀みは親しみやすさにつながるわけで、淀みはあるけど発音は聴き取りやすい上にはきわめて明瞭なので、いち視聴者としたらストレスがまったくないのです。

いやね、これはあくまで可能性の話だけど、もしかしたらこの人、あえて「淀み」を入れてるのかな、とさえ思う。
あれだけちゃんと鼻濁音が使えるのに、というかあれだけ喋りのテクニックがあるのに、わざと素人臭い<間>にしてるのかな、とすら思うんですよ。
何というか、アタシはこの人を見てると「なるほど!ザ・ワールド」のリポーターだった益田由美を思い出す。
ともにアナウンステクニックを有しながら、体当たりでチャレンジするし、喋りも堅苦しくない、薄着でもあまりいやらしさ(というか下品さ)がない、絶世の美女とかではないけど「人前に出る」のに十分な容姿を備えている。

こういう人材っていそうでなかなかいないんですよね。それがYouTubeから出てくるってのが令和ならでは、なのかね。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.