これはアタシの知ってる東京ぢゃない
FirstUPDATE2023.8.22
@Scribble #Scribble2023 #東京 #夏 お盆 人手 渋谷 100年に一度の大工事 台風 どしゃ降り モヤイ像 道がわからない 単ページ

もうこればっかりは具体的な日付を書かないわけにはいかないんだけど、今からちょうど一週間前の8月15日、つまりはお盆のど真ん中の日に、人を迎えに行く、という理由だけで、ほんの短時間だけ、渋谷に行ってきたのですがね。

そしたらもう、マジで迷った。これはもう、アタシが知ってる渋谷じゃねーぞと。
言っておきますが、かつて、ま、わずか数ヶ月だけとは言え渋谷に居住していたことがあるのですよ。だから他の街に比べたらそれなりに「わかってる」つもりだった。
ところがですよ、何でも渋谷は100年に一度の大工事の真っ最中らしく、ぜんぜん目的地にたどり着かない。つかそもそも今自分がどの位置にいるのかもよくわからなかった、という。

とりあえずアタシが到着したのは銀座線の渋谷駅です。んで待ち合わせの場所はハチ公前。
こんなのすぐに行けると思った。というか今まで銀座線渋谷駅からハチ公前まで行くのに迷ったことなど一度もなかった。
なのに、です。何というか、感覚でこっちだろ、と歩いてもどんどんハチ公前から遠ざかってるのがわかって。気がついたら渋谷マークシティにいる。
いやいや、それじゃ行き過ぎだよ、と思って戻ったんだけど、そもそもなかなか地上1階に降りられないんですよ。

そもそもスクランブルスクエアって名前が「引っ掛け」で、どうやっても明治通り側にしか出られない。
その日は台風の影響でどしゃ降り状態。だからなるべくハチ公前に直接アクセスしたかったんだけど、もうどうしようもない。
しょうがないから一旦明治通り側から出て、何だか見たことがない通路を通って、モヤイ像の前を通って、何とかハチ公前にたどり着いたという。
どうでもいいけど、何であれ、「モ<ア>イ像」じゃなくて「モ<ヤ>イ像」なんだ?

それはいいとしてね、まァ、これだけ迷うのは「これだけの大工事をやってるんだからしょうがない。アタシが悪いわけでもボケたわけでもない」と思えるのですよ。
それより、もう本当に「いやこれはアタシが知ってる東京じゃねーぞ」と思ったのは「異様な人の多さ」です。
ハチ公前に着いたのは20時頃。もしこれがたんなる「休みの前日」とかならぜんぜん驚かない。台風が来てようが渋谷がこうなるってのは当たり前です。
しかしね、冒頭に書いた日付を思い出していただきたい。
この日は8月15日です。いやいやいや、お盆でこんな人が多いのかよ、と。

少なくともアタシの知ってる東京は「お盆時期になると極端に人が少なくなる」イメージだった。
これがたんにイメージなのか本当に人手が少なかったのかはわからない。でも今から10年ほど前までは、あ、その頃アタシは神奈川県に住んでたんだけど「お盆か。たぶん人が少ないから東京にでも行くか」と思っていたし、実際行ってね、えー!?お盆なのに人多いじゃん!となった記憶もない。
つまりこれは「人の流れが変わってきた」ということなのかね。

お盆になると東京から人が減る、というのは、もちろん<帰省>という習慣があったからです。
東京に在住していても盆と正月くらいは<田舎>に帰る。これが東京出身でない東京在住者の「在るべき姿」だったのです。
ところが「お盆であるにもかかわらず」「相変わらずの人の多さ」ってことは、もやは「盆と正月に帰省する」という<文化>が消滅しつつあるのか?と思う。
それとも近年、いわゆる「上京」ということが減っているのか?いやいや、それだと地方の人口減少と都心への一極集中傾向は何なんだって話になるし。

ま、理由なんて何だっていいや。とにかくもう、お盆だから人が少ないという考えは消しておこう。別に人が多いのが嫌ってわけじゃないんだしさ。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.