えと、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ3連戦を見事3連勝で乗り切り、ガッチリ首位を固めた阪神タイガースなのですが。
え?ちょっと待てって?
テ メ エ 、 試 合 見 れ な い ん じ ゃ な か っ た の か ?
って?
いやいや、たしかに先々週書いたように、相変わらずスカパーの視聴環境はないままです。んでまだ虎テレの契約もしてない。
でもね、何故かTVKがバッチリ映るので、んでこの3連戦、TVKが全試合中継してくれたので、久しぶりに、おそらく2ヶ月ぶりくらいに「3連戦通して見ることが出来た」わけで。
久しぶりにね、テレビでの観戦とは言え野球を見てね、やっぱ面白いわ、と。もちろん阪神が勝ったから面白いとかノンキなことが言えるんだけど。
正直この3試合、DeNAの拙守拙攻ばかりが目立ち、つまりDeNAの悪いスパイラルが全面に出ていたので、もしかしたら「阪神が強いわけではない。ただDeNAに助けられただけ」と思われる方も多いのではないでしょうか。
いやね、いまだに「阪神が何で首位かわからない」という人は多い。というのも何をもって<強い>と感じるか、という話になるんですが、試合単位で見れば一見「大量得点&0封」とかって強く見えるんですよ。
シーズン単位で言えば、やっぱ強力打線を擁するチームとか、投手で言えば剛球で相手を完膚なきまでにねじ伏せることが出来るチームは強く見えやすい。
そういう意味では、たしかに阪神は一見強そうに見えないチームです。
間違っても強力打線とは言えないし、投手陣も技巧派が多くて対戦相手のファンからしたら「圧倒的にしてやられた」みたいな印象を持ちづらい。
でも結果を見れば2位広島に2.5ゲーム差をつけて首位なわけで、試合を見ずに数字だけ追ってたら何で阪神がそこまで勝てるのかの理解をしづらいのです。
この3連戦で言えば、阪神は「強さで圧倒した」という感じは微塵もなく、いわば「何となく勝ってる」というふうに見える。
しかしこれは岡田彰布の構想通りで、シーズン前に「何となく勝ったというような試合を増やしたい。そうすればシーズン終盤に良い位置にいることが出来る」というようなことを語っていました。
昨日の試合なんかわかりやすいけど、たしかにDeNAはミスが多かった。しかし阪神も浜地の悪送球をはじめとして、DeNAに負けないくらいミスがあったのです。
つまりどっちに転んでもおかしくない試合に、要所要所で締めた阪神が「何となく」勝った。逆に要所要所で締められなかったDeNAが負けたというね。
昨日で言えば広島対巨人戦がまさにそうで、巨人の大勝だったけど、ああいう試合をするチームは強くないんですよ本当は。
実際問題、もし巨人が本当に強いなら広島に負け越していない。いわば100対0で勝とうが1勝は1勝、0対1で負けようが1敗は1敗ですから。
巨人のように3連戦を1勝2敗、でもその1勝は大勝だったとしても、それをずっと繰り返していけば勝率は.333にしかならない。まず最下位です。
むしろ「強さを感じさせずに何となく勝ってる」というのを繰り返していったら、相手は対策を取りようがない。
それこそ去年のヤクルト村上のように突出した選手がいれば、対策はまずそこから始めます。
しかし阪神のように突出した選手がいなければ<取っ掛かり>がない。近本中野の1、2番はリーグ最高と言われているけど、ふたりとも3割を切ってるし、少なくとも数字上はリーグ最高には見えない。
これは大山やサトテルや森下もそうで、結局「全員そこそこマーク」という、もうこれは対策してないも同然ですから。
あ、言うまでもないけど、ポストシーズンのような短期決戦でストロングポイントがないってのは強みになるかわからないけど、長丁場のリーグ戦であればこれは強い。たぶん他球団からすれば「阪神なぁ、対策が難しいなぁ」って感じだと思います。
ま、ねぇ、だからと言って「今年はアレや!」とは言えないんだけど、でもシーズン最終盤まで「のるかそるか」の展開になるのは確定的なような。
となると、せめて虎テレは入っておくか。無駄にはなんないだろうし。