にしても「ワンチャン」って言葉は紛らわしい。お、犬の話か?と思って会話に参加したら「ワンチャンあるくね?」「いやワンチャンもねーだろ」とか知るか!つかたった1文字だけ略すな!最後にちゃんと<ス>を付けろ<ス>を!!
てな感じで、犬の話になったら輪に入りたくなるほどアタシは犬好きです。
って猫の話ばかり書いてたから完全に猫派だと思われてるかもしれないけど、アタシは犬派であり猫派です。つか犬と猫で順列なんて付けられん。どっちも好き、どっちもかわいいでいいじゃん。
だってね、犬も猫もかわいさの種類がぜんぜん違うんですよ。それこそ「焼肉とスイーツとどっちが好き?」と聞かれるようなもんで、そんなもん比べるこっちゃないだろ、みたいな。
今現在、アタシは犬も猫も飼っていません。
昨年の3月に愛猫の<ぽんぽこ>が死んでね、でも、その悲しみを引き摺ってるから次飼えない、とかではないんですよ。
猫は猫で、少なくともアタシが面倒見た猫は全員、恐ろしいほど性格が違う。それこそ<ぽんぽこ>と実家にいる<くるくる>では本当、何もかも違う。
<ぽんぽこ>と<くるくる>は血縁関係はないけど、<くるくる>が本当に小さい時に引き取られたので実質親代わりをやってた。つか<くるくる>はトイレの使い方や毛づくろいなど、すべて<ぽんぽこ>の見様見真似で育ったのです。
だからと言って、じゃあ性格も似てるのかというとまったく似てない。
人間以上に何事にも動じない<ぽんぽこ>と、本当にビビりでビビりでしょうがない<くるくる>が似ているというのは無理がありすぎます。
この2匹に限らず、飼った猫、すべて、まるで性格が違うので、もし次に猫を飼っても<ぽんぽこ>を思い出して辛い、なんてあり得ないと思う。
つかどのみち、そうね、今の部屋はペット禁止だからないけど、将来的にはまた猫を飼いたいとは思ってるんですよ。
え?でもさっき、犬も猫と好き度合は変わらないって言うか比べるこっちゃないって言ったよねって?
でもね、何て言えばいいんだろ。とにかく猫が現実的なら犬はかなり非現実的なんですよ。
というか現代社会で「犬を飼う」というのは異様にハードルが高い。
核家族社会が、とまで言うつもりはないけど、やっぱ犬を飼うには最低でも4人家族でないと不可能なんじゃないかと。
犬を飼うからには、最低朝晩(朝夕でもいいけど)2回の散歩は必須です。
そりゃね、飼い始めた当初は、むしろ「誰が散歩に行くか」の取り合いになると思うんですよ。でもそんなのすぐに終わる。だんだん
「雨が降ってるから」
「暑いし」「寒いし」
「面倒くさいもん」
とか何とか、とにかく、少なくとも散歩にたいして積極性みたい気持ちがなくなるのが常です。
それはもう、しょうがないんですよ。だからこそ分担てのが絶対必要で、ま、4人いれば一週間で朝晩2回で14回だから、ひとり週に3回行かなくていいくらいになりますし、この程度ならそこまで不満は溜まらない。
しかし夫婦ふたりだけ、となると、それこそ旦那は平日朝早くから夜遅くまで仕事だとすると、結局週末以外は奥さんが散歩に行くことになってしまう。これで不満が溜まらない方がおかしいレベルです。
まァね、それは気持ちの問題だとしても、都心でペット可、とくに犬の飼育可の物件となるとなかなかない。大型犬になるとさらに難しい。
もちろん一軒家なら問題ないけど、都心というか東京の中心部で一軒家なんて相当な富裕層に限られる。
もうそうなると「犬が飼える家庭」とか、メチャクチャ限定されてしまうんですよ。
かつては、そうだな、1950年代くらいまでは家主もペット飼育に寛容だったし、三世代で住んでるなんて珍しくもなかった。つか家には誰かしら人がいたし、おじいちゃんおばあちゃんといった高齢者が犬の散歩をルーティーンにしている、なんてのも当たり前にあった光景です。
それがいつの間にか、犬を飼う=富裕層の証になってしまった。
このエントリは物申すためのもんじゃないので誰が悪いという話をしたいわけではないんだけど、では富裕層でもなければ大型犬の飼育が可能な物件にすぐにでも引っ越せるわけでもない、ましてや独り身のアタシが現実問題、犬を飼えるか、というと、常識で考えたら100%無理、としか言えないのです。
で、ですよ。
たしかに「かわいさ」は比較するモンじゃないんだけど「飼いやすさ」で比較するなら正直、犬と猫とでは比べものにならない。
まず猫は散歩に行く必要がない。当然数日部屋を空けていいわけじゃないけど、それでもあらかじめ準備をしていたら一泊くらいならさほど問題にならない。
猫は猫でルーティーンがあるので、仮に朝早くから夜遅い仕事だったとしても、慣れたらそれが猫のルーティーンになってくれる、というのも飼いやすいポイントです。
ま、猫を飼うのはビンボー人で、犬が飼えるのは金持ち、みたいな話になっちゃったけど、どうも、認めなきゃしょうがないようなところがある。
ウチの近所には大きい公園があって、早朝や夕方になると「いったい何匹いるんだ」レベルで犬の散歩をさせている人を見かけます。
それを見るとね、やっぱ、ああ、裕福なんだろうな、と思ってしまう。以前も書いたようにアタシは嫉妬心が極端に薄いので別に「羨ましい」とは思わないけど、もう、犬を飼ってるって時点で、アタシなんかとは違うな、と思っちゃうというか。
とか書くと、まるでアタシが富裕層がたくさん住む高級住宅地に引っ越したみたいだな。
いやいや、アタシが住むのは東京は東京でも実に庶民的な街ですから。東京って庶民的な街でも一定数の富裕層が住む懐の深い街ですから。
って最後、犬とも猫とも関係ない話になったけど、終わり。