手心の加え方
FirstUPDATE2023.7.25
@Scribble #Scribble2023 #世間の話題 #事件 #ラジオ CM ビッグモーター 黄金パターン 忖度 手心 超ハイリスク超ローリターン 報道しない自由 単ページ 動画アリ

たぶんね、ラジオ民ほど、今回のビッグモーターの件の衝撃は大きいと思うのですよ。アタシは生粋のラジオ民ではないけど、それでも「やっぱりビッグが一番!」のビッグモーター?と思ったくらいだから。

そりゃテレビでもCMはやってたけど、ラジオは数が違う。極端に言えば5分に一回は流れるレベルで、ま、これはアタシが聴いていたFM802だけかもしれないけど。

さすがにあの頻度でやられると、自然と脳裏にこびりつく。というか、かつての「関西電気保安協会」同様、「♪車を売るならビッグモーター」という言葉を節なしで言えるとか不可能ですから。

さてさて、何度も書いてるジャニーズ事務所のことですが、アタシが一番大きいと思っているのは性犯罪ではないのです。
とか書くと性犯罪肯定と取られそうで困るんだけど、そんなことあるわけがない。性犯罪が悪いのは当たり前すぎる話として、それよりもさらに問題なのが、いわゆる<忖度>と<圧力>と思っているんです。

どこかの誰かがメディアに<圧力>をかけた

<圧力>があったわけではないけど、どこかの誰かにメディアが<忖度>した

これが民衆が怒る黄金パターンです。いや怒るというよりも信頼性が極端に落ちる黄金パターンか。
いやね、こういうとまた誤解されそうなんだけど<圧力>は別にいいんですよ。んなもん、特定の団体だけでなく一般市民でも<圧力>をかけようとすることは可能なんだから。
しかし、メディアが<圧力>に屈した、もしくは<圧力>をかけられる前に先回りして<忖度>した、これはマスメディアの存在意義が消えるルートなんです。

そう考えるなら、実はジャニーズ事務所の問題もポリ◯レとかSD◯sとかLG◯Tなどの昨今よく話題になることと、ビッグモーターの問題はかなり似ているんですよ。
つまり性犯罪や保険金詐欺といった<直>の犯罪行為よりも、それを報道する側と報道される側の関係があきらかに<イビツ>なのが最大の問題だと。
ここまでは<忖度>して「忖度」と書いてきたけど、まァ、忖度ってよりは<手心>ですよね。

実際問題、ラジオはビッグモーターのCMがなくなってヤバい、というような話もあります。
本当に記事通りなのかは知らないけど、とにかくこんな記事があるにはあるわけで。


これほどビッグモーターのラジオCMは頻繁に流れていた=ラジオ局にとっては超大口スポンサーだったわけで、ラジオ局からしたら「一番恐れていた事態が起こってしまった」という感じなのでしょうか。
しかし、それを恐れるあまり、報道しない自由、を選択してしまった。極端な話、いちラジオ局が手心を加えようが、クニを怒らせた企業がタダで済むわけがない。
いやもし仮に、手心が本当に有効なものであれば、そりゃ良かァないけど、手心を加えようとう心理はわかるんですよ。
それこそジャニーズ事務所の件で国連が動き出しても「ジャニーズが国連に札束を握らせて終わり」なんて言い出すネット民がいますが、そんなの、イチかバチかすぎる。もし国連が「買収をはかってきた」と公表したら、もう即時に「すべて完全終了」になるんだから。

ラジオ局がスポンサー出稿停止を恐れて報道しなかった、とするなら、こんな超ハイリスク超ローリターンなこと何でやったんだ、としか思わない。
アタシはね、ラジオ局に「襟を正せ」とかいうつもりは毛頭ないんですよ。民間企業である限り、多少の悪どさは必要かもしれない。
でもさ、民間企業だからこそ超ハイリスク超ローリターンなんて選択は絶対に避けなければいけなかったんじゃないの?と思うだけで。

だからね、ラジオ局がビッグモーターのことを報道しなかったのって、もはや手心ですらない。もし手心のつもりならヘタクソすぎる。
手心ってのは報道の仕方でやるべきで、報道しないというのは手心ではなく<逃げ>です。
君子危うきに近寄らず、と言うけど、周囲からは「危うき」に近寄ってるように見えて、その実むしろ巧みに「危うき」を遠ざけるってのが本当の君子だと思う。ま、少なくともインターネットが席巻する現今の世の中では。

これはあくまでアタシの経験上の話ですが、事なかれでやってると、すでに取り返しのつかない事態になってることが多いんだけど、ま、もう、どこまでも話を繋げられそうなので、この辺で終わりますが。