えと、もうマジで、阪神が負けてるとか関係なく、下手したら先週は1秒たりとも野球を見てないのです。冗談抜きに「のるかそるか」の瀬戸際なので見れる時間なんかないわけで。
だからまともな野球ネタなんか書けるわけがないんだけど、もう2週も野球ネタをすっ飛ばしてるんで無理矢理デッチ上げます。
と言っても、これはどちらかというと野球ネタというよりは芸能ネタかもしれない。野球絡みではあるんだけど純粋な野球の話じゃないので、その辺をご了承の上お読みください。
アタシが引っ掛かったネット記事に「最近始球式を嫌がるタレントが増えてる」みたいなのがあってね、まァ、別に野球人気とか関係なく、野球に興味がないタレントはそりゃ始球式なんてやりたくないだろうな、と。
実際、鈴木奈々が始球式でエラく叩かれたりしましたが、もうあんなの、ネタというか完全にサービス精神からやったことなんですよ。もちろん「それにしても時間を取りすぎ」という意見もわかるんだけど、ただの営業です、みたいな感じで流してやられるよりはよほど真摯に、始球式という<仕事>に向き合ってるのもたしかなわけで。
もう当たり前すぎるくらい当たり前の話ですが、球場まで足を運ぼうという人の大半、いや大半どころじゃないな、本当に一部の例外を除いて、みな「プロ野球という興行」を観に来てるわけです。
正直、始球式を楽しみにしている人なんかほとんどいないし、始球式どころかそこそこ有名なアーティストが試合前に一曲歌っても、意外なほど盛り上がらない。
考えてみれば当たり前の話で、観客側に立てば
「早く試合を見せろ」
「選手がプレーしている姿を見たい」
だったりするわけで、大半の人にとって試合前のイベントは「余計なこと」なんです。
もちろんね、ビジターチームにとってもアウェイはアウェイなんですよ。でもビジターチームがいるからこそホームチームが試合が出来るわけで、敵対する存在でこそあれど不必要な存在ではない。
でも始球式に出てくるタレントなんか「いなくても興行として成立する、とくに人気球団の場合は観客動員にも寄与しない」つまり完全に不必要な存在で、ビジターチームどころではない超アウェイ状態なんです。
タレント業をやってて、ここまで超アウェイな状況での仕事なんて普通あり得ない。
ミュージシャンやアイドルなら、基本的には「ファンに囲まれた状態」で歌うわけで、もしフェスなんかで多数のミュージシャンが出演するようなイベントでも、言っても観客も最低限「音楽を聴きに来ている」ので、よほどでないと敵視されるまではいかない。
しかもプロ野球の場合、何しろ5万人ちかくの集客を誇る、とてつもないビッグなイベントです。いわば始球式とは「5万人ちかくの人から不必要扱いされ、白い目で見られる」という、過酷にもほどがある仕事、ということになるわけで。
もちろんプロ野球が好きなタレントなら「憧れのマウンドから投げられる」とか「大好きなプロ野球選手に会える」とかね、デメリットはそのままだけどメリットも大きいとは思うんです。
しかしプロ野球に興味のないタレントからしたらメリットなんて皆無で「白眼視に耐えなければならない」デメリットはそのまま。しかもサービス精神から楽しんでもらおうとしても失敗したらメチャクチャ叩かれる。
そりゃあ、やりたくないわ。最初は何もわからず仕事を受けたとしても、んで「これはこれでいい経験」だと思えたとしても、次また始球式なんだけど、となったら断るよね普通は。
昔は始球式と言えば、どっかのエライサンとかファンクラブに入ってるチビっ子とかね。でもそういうんでいいと思うんですよ。マジでタレントなんか呼んでも双方にメリットがなさすぎるよ。
極端な話、先方から売り込んでくるくらいホームチームのファンだったら<是非>と言えるかもしれないけど、それ以外は本当、ファミ通のクロスレビューふうに言えば
止めるのが吉