脱走しそこねた男
FirstUPDATE2023.6.14
@Scribble #Scribble2023 @8bitマイコン #デザイン #やぶにらこぼれ オリジナルキャラクター ジャンプバグ 大脱走 キャリーラボ @MSX スプライト 単ページ

えと、サイトデザインにかんしては数日前の時点ですべてやったつもりだったのですが、ひとつだけ忘れてたことがありまして。

リニューアルされたデザインに、突如として変なシルエットデザインのキャラクターが登場しました。
ちな↓です。

実はこれ、アタシが2003年にサイトを始めた当初に使っていたキャラクターのリメイクなのです。

ま、見比べたらだいぶ違うけど、まァ、それは時代の流れとかね、いろいろあるから。

このよくわからないシルエットキャラクター、いや名前とかぜんぜん考えてなかったんだけど、せっかくだから今、無理矢理、思い付きで決めましょう。
うん、そうだな、じゃあ

今日から君の名前は「Yabuniraくん」だ!!

・・・そのまますぎるな。でもこんなの、思案を巡らせて決めるようなもんじゃないですよ。思い付きで十分というか、結局思い付きがベストになるんだから。

このYabuniraくん、主にカバー画像部のあちこちに配置されています。
とは言ってもほとんど画像の上にコピペした程度なんだけど、唯一わりあい凝ったのが「8bitBEATS」のカバー画像です。

とにかく「8bitBEATS」なる、1980年代前半から中盤にかけてのマイコン文化華やかなりし頃のことに特化したサイトを作ろうと思ったんだけど、では実にその頃らしい画像ってなんなんだ、とずいぶん悩んだ。
リニューアル前までのここ、つまり「Scribble」はキーカラーとして紫と緑を使っていました。これは個人的に最高にこの時代っぽいと思う色遣いの「ジャンプバグ」からイメージしたのです。

この「ジャンプバグ」に限らず、この頃のゲームっつーかグラフィックは黒バックが基本だった。

↑これは「UOOTOY」というゲームのスクショですが、だいたいこんな感じだったと思ってもらえればいい。
<黒>というのはいわば「何も表示しない」とほぼ同意なので、当時のマイコンの性能を考えれば当然だったんです。ってもちろん、カラフルなグラフィックをバックにするためには「重ね合わせ処理」をしなきゃいけないわけで、ま、テキストプレーンとグラフィックプレーン、あとスプライトとかいろいろあるんだけど説明がメンドいので割愛。
とにかく、背景がグラフィカルなゲームってマイコン時代には本当に少なかったのです。

そんな中で異質の存在だったのがキャリーラボから発売された「大脱走」だった。
この当時の、アーケードからの移植ではないマイコン専用のオリジナルゲームとしては異例なほどのポップなグラフィックを実現しており、クォータービュー視点も画期的だったんです。

しかし、何故かアタシは「大脱走」には縁がなかった。というか今の今まで一度もプレイしたことがない。
当時のアタシはX1もMSXも持ってたので、やろうと思えば出来たのですよ。んで実際、買う寸前まで行ったことはある。だけれどもその時は直前で別のゲームに変えた。どのゲームだったか、どんな理由だったか全部忘れたけど、ついぞアタシは「大脱走」を購入するに至らなかったのです。

だからなのかどうかもわからないんだけど、いまだに「大脱走」には奇妙な未練というか憧れみたいなのがあって、ある意味で当時のマイコンゲームらしい、ある意味でらしくないこのゲームをカバー画像に使おうと思った。
ただしキャプチャそのままではなく、せっかくならばとキャラクターを全部「Yabuniraくん」に入れ替えました。
しかもイメージとしてはMSXの単色スプライトを使った、みたいにしたかったので、ドット絵ふう&目や歯が透過してしまってる単色スプライトのイメージで作ったんです。

でもね、実は「大脱走」はMSXへの移植版もあって、しかし単色スプライトではないんですよ。

ほら、スプライトを2枚使ってるでしょ?
それも知ってたんだけど、もうこれで行こうと。つか詳しい人なら背景はPC-8801とかFM-7などの中級機の標準だった「640X200の8色」って感じなのに、それにMSXの粗いスプライトを組み合わせるってのはあり得ないのです。

でもこのキメラ感こそ「如何にも当時のマイコンのグラフィック」って感じで、それがオツだと思うわけでして。