長らく、本当に長らくおまたせしました、としか言いようがないんだけど、とにもかくにも「CRAZY BEATS」をリニューアルオープンさせることが出来ました。
初代「CRAZY BEATS」(当時の名称は「CrazyBeats」)の開設日は2005年1月1日です。つまり今から13年半も前ってことになる。
開設当時は「sb」というブログウェブアプリを使ってサイトの構築をしていました。これは本サイト(現在の「Classic」に相当)と同じです。
ところが本サイトの方があまりにも大量のスパムトラックバックが来たためにシステムが破壊されてしまった。これが直接の原因となって本サイトを閉じることにしたのです。
本当は本サイトを閉鎖するタイミングで「CRAZY BEATS」も辞める予定でした。
しかし「CRAZY BEATS」の方はスパム被害に遭うことはなく、しかも閉鎖を決めるほとんど同じタイミングで植木等さんが逝去されて、アクセス数が一気に跳ね上がった。てな理由で、急転直下、「CRAZY BEATS」だけは続けていくことにしたと。
とはいえsbというウェブアプリケーションは問題も多く、この体制で続けることは如何にも無理があった。
もうこれ以上は無理だな、と思い、アタシは「将来的な復活」を見込んだ上で「CRAZY BEATS」の一時閉鎖を決めたのです。
正直、いつ、「CRAZY BEATS」を一時閉鎖したのか、時期はわからない。つか忘れた。おそらく2013~2014年頃だと思うのですが記録が残ってないので、はっきりとした時期を明言出来ないのです。
とにかく、約10年にわたって閉鎖していたわけですが、先ほども書いたようにあくまで「一時閉鎖」であって「完全閉鎖」のではなかったので、まァ、復活は既定路線っちゃ既定路線なんですよ。
ただ、言っても10年です。10年は長い。そしてこの10年もの空白期間にサイト復活というモチベーションが著しく落ちていた。
最大の理由は「興味の<軸>がクレージーキャッツから戦前の芸能文化に移ってしまった」からです。
ま、このことは以前も書いた。正直あまりクレージーについて書く気がしない、というような話は繰り返し書いてきました。
さらに実はもうひとつ理由がある。これは書いたことがないと思う。
それは「時代が変わってファンサイトというものがほとんど消滅してしまった」という悲しい事実です。
アタシが「CRAZY BEATS」を立ち上げた2005年当時はまだギリギリ「自分でHTMLを書いて(もしくはナンチャラビルダーみたいなソフトを使って)自分のホームページ=マイウェブサイトを構築する」という時代だったんです。
それが、ちょうどこの頃からブログやmixiが大幅に台頭し、そしてSNSの時代になって、もはや、企業ならともかく個人がゼロからサイトを構築する、ということがなくなってしまいました。
こうした「個人サイトの衰退」は「CRAZY BEATS」のような「非公式ファンサイト」をも衰退させることになった。
2005年頃なら様々な著名人の非公式ファンサイトは当たり前のようにありました。それこそ今でもたまに話題になる阿部寛の公式サイトも元は非公式ファンサイトで、つまりあんな感じのファンサイトの存在は普通だったんです。
ま、何が言いたいのかといえば、非公式ファンサイトなんてものは「個人サイトが当たり前だった時代の遺物」なんですよ。
ブログにしろSNSにしろ、非公式ファンサイトとの相性が悪い。
ブログ→SNSの流れは、いわば「より即時的」、「より短時間でコンテンツを消費出来る」ということなのですが、どちらも非公式ファンサイトには必要ない。というかむしろ「流されずにずっとそこにある」ことが求められるとなったら、SNSを使っての非公式ファンサイトは事実上不可能なのです。
要するに、です。現代性を保ちながら、というか令和の時代において「非公式ファンサイトなんて無理なんじゃないか」とね。
しかしここでアタシの逆バリ精神がムクムクと湧き上がった。
「令和のインターネットで非公式ファンサイトは不可能なのか、いや不可能の可能性が高いのであれば、これは逆にやるべきなのではないか」と。
もちろんエントリページは独立した存在なんだけど、それを有機的に絡め合わせて、さらにデータベースページも作って、すべてを交互に行き来出来るように出来れば、2005年当時では存在しえなかった、令和という時代に相応しいファンサイトが出来る・・・。
てな感じで構想は立派なんだけど、実現させるためには果てしのない労力が待ち受けているわけで、こんなの個人サイトでっつーか趣味でやる範疇を超えている。だからこんなに時間がかかったのです。
それでも、はっきり言えば完成にはほど遠い。とくにデータベースページはほとんど空の状態です。
とはいえね、ああ、完成したらこんなふうになるんだろうな、みたいなビジョンは示したかった。とにかくそこまで持っていこう。んで、公開して以降にはなるけど、順次作っていけたらいいわと。
クレージーキャッツにかんしては、たしかにモチベーションは落ちてはいるんだけど、素材はいっぱいある。今後あらたに調査していくかは未定ですが、今ある素材を整理していくだけでも「クレージーキャッツ非公式ファンサイトの決定版」になるという自信はあります。
つか他のクレージーキャッツ非公式ファンサイトはどこも開店休業中なので、アタシがちゃんとやればそれだけでナンバーワンになれる。だったらそれをモチベーションにしようと。
紛うことなき逆バリ精神だけど、今でもクレージーキャッツ、及び植木等は「もっともリスペクトする芸能人」なんだから、復活云々ではなく逆に「もっともリスペクトする芸能人の非公式ファンサイトをゼロから立ち上げる」と思えば、結構な高揚感はあるわけで。