オジサンって具体的に何歳から何歳よ
FirstUPDATE2023.2.15
@Scribble #Scribble2023 #世間の話題 単ページ 三浦瑠麗 北原みのり オジサン 忖度 見た目 高堂国典 左卜全 庵野秀明

いやね、ニュースそのものには何の興味もないんだけど、そのニュースを報じた記事にちょっと、引っかかったもので。


とはいえ、上記タイトルの「三浦瑠麗はなぜ、夫以外の男の肩にしなだれかかるのか?」なんてことは「知るか」で終わるのですが、問題は↓の一文です。

かねてより“オジサン受けの良さ”が指摘されてきた三浦氏だが、作家・北原みのり氏は「週刊朝日」2016年6月3日号(朝日新聞出版)の連載で「なぜオジサンは三浦瑠麗さんが好きなのか」について分析。それによると(後略)

アタシは元記事を読んでないので、どれくらい日刊サイゾーの記事にバイアスがかかっているかはわからないんだけど、そもそも、この『作家・北原みのり氏』なる方の言うところの「オジサン」とは、いったい、どういう人を指すのだろう、とね。

アタシは今年で50代のど真ん中、つまり真ん中モッコリ50代、←てなオジサンギャグでもわかるように、どこからどう見ても正真正銘のオジサンですが、じゃあ、アタシがこの三浦瑠麗という人を好意的に眺めていたのか、というと、まったく、としか言いようがない。
あまりテレビを見ない、ましてやワイドショーの類いなどもう10年以上まともに見てないアタシは、三浦瑠麗という人は「チラッと見たことがある」程度でした。
ただ、その「チラッと」でもはっきりわかったのは、何だか胡散臭せーな、というひと言に尽きる。
アタシはノンポリだし、三浦瑠麗という人の政治理念とかモラルがどうとかは一切わからないし、またどうでもいい。だからバイアス一切なし、もう「見た目、それも初見」の印象が「胡散臭い」だったんです。

とりあえず、少なくともアタシは、初見で胡散臭いと思った人物には警戒度をマックスまで引き上げる。それが仮に美人だろうと同じです。
あくまで個人的には三浦瑠麗の器量はまったく刺さらないし、ま、世間では美人扱いなんだろうけど、とくに美人とも思わない。つかアタシはああいう、男顔の女性が苦手なんですよ。
ま、それはあくまで好みの問題だとして、正直、この女性に鼻の下を伸ばすオジサンなんて本当にいるのかと。ちょっと信じられない。

つかね、アタシはどんな人でも自分より秀でたところがあると思ってるし、どんな人にでも敬いはしないけど、そう簡単に莫迦にしたりもしない。ましてや社会的地位のあるような人ならなおさらです。
社会的地位っても、突っ立ってて築けるわけもなく、それなりに修羅場をかいくぐってきたはずなんですよ。そんな修羅場をくぐってきた人が、アタシでさえ初見で見抜けた胡散臭さに気づかないとか、ある?

アタシが考えた理由は3つ。
ひとつが「世の中、思ってる以上に低レベルなオジサンがいる」というもの。
ふたつめが「そもそもそんなオジサンはいない。<北原みのり>なる作家が脳内で作り出した架空の存在」というもの。
そしてみっつめは「オジサンと<忖度>で言ってるが、実は<おじいさん>の言い換えのオジサン」。
個人的には実はふたつめの可能性もあるとは思うんだけど、ま、アタシは北原みのりという人をまったく知らないので、それはペンディングしておく。
となると、やっぱり、みっつめ、つまり「オジサン=おじいさんの忖度が入った言い方」が本命のような。いやおじいさんを莫迦にしてるだけでなく、トシを重ねすぎていろいろユルくなったというか、センサーが鈍ったというか。



これは↑でも書きましたが、もはや「おばちゃん=おばあちゃんの忖度の入った言い方」というのは当たり前になっており、というかここ20年くらいでさらに「見た目の若年化」は進行したと思う。つまり、脳内にパッと浮かぶオジサンやおばちゃんの実年齢は余裕で高齢者と呼ばれる人たちになった。
逆に言えば、今の時代、それこそ昔話に出てくるようなステレオタイプのおじいさん、おばあさんは、いない。つまり「見た目がステレオタイプな高齢者になる前に命がつきる」ケースが多いというか。
たしかにね、ウチの母親だって立派な後期高齢者だけど、昔話に出てきそうな感じは微塵もない。ま、見た目だけの話であれば、ほんの30年前、40年前なら「おばちゃん」で通用したと思う。

何故おじいさんやおばあさんにオジサンとかおばちゃんとかと言うのか、ここまで<忖度>としたけど、それよりも脳内がアップデート出来てない人が多いような気がする。
というか昔話のおじいさんおばあさんのイメージに引っ張られ過ぎて、凝り固まってるんじゃないかと。
そういや昔「七人の侍」なんかの黒澤明作品の再映画化とか絶対に無理、何故なら高堂国典や左卜全のような<顔>の老人が今の時代にいない、と書いたことがあります。
ちなみに「七人の侍」の時点で、高堂国典は67歳、左卜全が60歳、志村喬が49歳です。
もっとも高齢なのは高堂国典だけど、にしてもさ、令和の今、どこに高堂国典のような「昔話のおじいさん」を彷彿とさせる67歳がいるよ。↓だよ!?

何だか話が逸れちゃったっぽいけど、どっちにしろ、やっぱ、北原みのり氏の言うところの<オジサン>は架空の存在っぽい。
つかパッと脳内に浮かぶ「オジサン」とか「おばちゃん」の実年齢は高齢者なんだよ?
今の時代のオジサンって、まァいや第一次ITの洗礼を受けてきた人だから、実は機械には強いんだよ?
酒を浴びるように飲んで、過剰なスキンシップを図ろうとしていたのは、実は今のオジサン世代ではなく今の高齢者世代なんだよ!?
さらに言えば、オタク、なんていうと最近の文化みたいだけど、オタク第1世代の庵野秀明が62歳なわけで、もうすぐ高齢者に属するようになるわけですよ。その辺、わかってるのかね。

まァね、今の時代は云々とか価値観をアップデートしないと、なんてのたまってるのに限って言ってる当人がバイアスまみれ、なんてあるあるもいいところだからねぇ。