えと、昨年になってようやっと、すべてのマシン(というかMac以外)をWindows10にしたのですが、ちょっと、どうしようもない問題がひとつありまして。
さて、アタシの生業はグラフィックデザインですが、もちろん仕事はMacで行なう。イラレやフォトショといったAdobeのソフトはWindows版も用意されてるんだけど、どうもね、微妙な手触りが違っていてどうにも慣れない。だからしつこく古いMacを使い続けているわけで。
そうは言ってもWindowsでAdobeのソフトを使わないわけじゃない。ごく簡単な、それこそScribbleや本サイトなどの自分のサイトに貼り付ける画像の加工なんかはWindowsでやっちゃったりします。
アタシがWindowsで使っているフォトショ、つまりPhotoshopですが、は6.0という実に古いバージョンです。
何でこんな化石みたいに古いバージョンのを使っているかというと、これくらい古い方が余計な機能が付いてないので逆に使いやすいのですよ。新しいヤツも持ってるけど(と言ってもサブスクになる前のヤツだけど)、もう本当に使いづらい。だいたいWindows用Photoshopというだけで使いづらいんだから、ほんの少しでも使いやすい方がいいわけでね。どうせたいしたことはしないんだし。
ところが昨年、Windows10に全部切り替えてみると、どうも、おかしい。具体的にはフォント関係があきらかにおかしいんですよ。
アタシもこういう仕事だから、手元っつーかストレージには有料無料含めて無数レベルの数のフォントがあります。それを必要に合わせて都度インストールするって感じでやってるのですが、何か、一部のフォントがね、Photoshop上でまったく表示出来ないのです。
さすがにここまで古いPhotoshopを使ってる人はほとんどいないようで、検索してもなかなか情報が出てこない。
いったい何が悪いのか、ぜんぜんわからないまま放置してたのですが、こないだ偶然、原因が判明した。
Windows用フォントにはttfってのとotfがあるのですが、最初はね、例えばotfは使えるけどttfが使えない、みたいな感じかと思ったんだけど、違った。
実はもうひとつ、JIS漢字コードというものがあるのです。
このJIS漢字コード、かつてWindowsが採用していたのはJIS90という名称のものでした。
ところがマイクロソフトは新たに出来たJIS2004への移行を徐々に進め、Windows10でJIS90のサポートを打ち切ったのです。(Windows10からではなくWindows8からって話もあるけど、Windows8は使ったことがないのでよくわからない)
つまり、長年溜め込んだ手元のフォントのうち、JIS90に該当するフォントが使えなくなってしまったんです。
正直これはまいった。いやね、こんな古いPhotoshopを使ってるアタシが悪いんだし、マイクロソフトに文句を言うつもりはない。
だけれども「Windows10から、使用するソフトウェアによっては一部のフォントが使えなくなる」なんて情報を一切知らなかったし、たぶんそれほど周知もされなければ話題にもならなかったんじゃないか。さすがに、いくらアタシでも、それなりに話題になってたら「あ、Windows10にするってことは、一部のフォントが使えなくなるのか」って承知した上で10に上げたと思うもん。
ま、それはともかく。
ひとつだけ良いことがあったのが、Windows10にしてからPhotoshop6.0という古すぎるバージョンにもかかわらずWindows7で動作させた時よりも、あきらかに安定性が増した。
正直Windows7の時の方が安定性がなくて、結局新しい方のPhotoshopを使ってたんだけど、10なら余裕で実用になる。それは本当に素晴らしい。
だからこそ、なんですよ。もしこれでJIS漢字コードの問題がなければ完璧だったのに。ま、誰が悪いかと言えばアタシなんだけどさ。