自分用のクリスマスプレゼントとして、というわけではないんですが、ちょっとだけ散財をしましてね。ってまったく高い買い物じゃないんだけど。
長くなるとは思いますが、何で今回のブツを購入したか、という話をします。
アタシは今までに、正確に数えたわけではないんだけど、どれだけ少なく見積もっても軽く1000冊以上の書籍(雑誌を含む)を<自炊>してきました。
さすがに自炊の説明は割愛するけど、ま、本を断裁してドキュメントスキャナでジャーっとやるアレです。
つまり手元には1000冊以上の<本>ではなく「元は本だったPDFファイル」があるっていう寸法になる。
で、ですね、ただPDFを所有していても意味がないわけで、それを閲覧するための端末が必要になる。当たり前です。
ただ正直、文庫本くらいなら多少デカめの画面のスマホで読んでしまえるっつーか、実際スマホで何十冊(何百冊かもしれん)もの本を読んできた。だからiPhoneだろうがAndroidだろうが「画面サイズが最低6インチ以上」のスマホを選んできたのです。
しかし6インチ以上であろうが、さすがにスマホで雑誌(などの、ま、B5サイズ以上の本)は無理で、いやもちろんピンチインピンチアウトを駆使すれば読めないことはないけど、読みづらいこと甚だしい。
じゃあ、タブレットはどうだって?
タブレットは持ってるのは持ってる。とくに以前も書いた古い古いiPad3は、いくら古いと言ってもPDF閲覧くらいならまったく問題なくサクサク動くわけですが、それでももう、これは限界だな、と。
理由のひとつが、そりゃスマホよりは大画面と言っても、iPad3の9.7インチでは雑誌を読むにはちょっと画面サイズが小さい。出来ればもう少し大画面のがいい、と。
そしてもうひとつ、こっちはわりと致命的だと感じていたことで、ストレージが小さすぎるのです。
アタシのiPad3は32GB。これだって「読み終われば削除」って感じでストレージをどんどん入れ替えていく前提であれば問題はないんだけど、面倒すぎる。いちいちクラウドとかFTPサーバからダウンロードしなきゃいけないからね。
もちろんダウンロードとなったらネットにつながってなきゃいけない。iPad3は3G回線しか対応してない(=SIMカードを挿しても3Gは停波になってるので使えない)のでWiFi経由で、となるとどこでも出来るわけじゃない。
そこで、もし、読む読まないにかかわらず、手持ちの全PDFがタブレットに入ってたらどれだけ便利だろ、と夢想した。ま、何というか、本棚がそのままタブレットになった、みたいになったらコレは夢が広がるな、みたいな。
それで、最新の、いや最新じゃなくても1世代前か2世代前のiPadProには1TBモデルがあることを知ってね。
さすがに1TBもあれば全PDFを入れておける。ついでに言えば画面サイズもかなり大きい。ああ、これはいいなぁ、と。
しかし最大の問題が価格です。
新品で買えば20マンを余裕で超える。何しろPDF閲覧だけなので性能自体はそんなにいらないわけで、世代の古いものでもいいんだけど、そもそも世代問わず「iPadPro1TBモデル」はどれも軒並み本当に高い。中古でも10マンを超えるってのは、さすがになぁ、とね。
これでとりあえず「タブレット本棚化計画=タブレットに全PDFを入れておく」って、まァ、思いつき、はペンディングにした。ちょっと、今すぐどうこうってのは現実的じゃない。
それとはまったく別に、アタシはずっと、親指でプチプチ打つタイプのキーボードが内蔵されている小型端末が欲しいな、と思っていたんです。
何しろアタシは20年も前からジョルナダ568なんていうPocketPCなるPDAを使ってきたんですよ。このジョルナダ568の場合は親指プチプチキーボードは外付けだったけど、その後、W-ZERO3、そしてアドエス、なんていう親指プチプチキーボードが内蔵された機種を使ってきたわけでね、やっぱ、あれは良かったなぁ、とあらためて思っていた。
でもね、Androidで内蔵キーボードの機種なんてほとんどなくて、BlackBerryはもう瀕死状態だし、あとまともそうなのはF(x)tec Pro1 Xくらいか。
ただどれも「Androidという<スマホ>」と考えたら、マジでキーボードが内蔵されていること以外取り柄がなさすぎる。とくにアタシが重要視しているおサイフケータイとか手ブレ補正のある動画撮影とか、その辺はほとんど考慮されていない=メインスマホにするのは無理だと。
かといって、通常利用のスマホとは別に「文字打ち専用」のAndroidってのは、いくらなんでも意味がなさすぎるわけで。
となるとです。もう選択肢はWindowsしかないんですよ。
Windowsで、しかも親指タイプが可能なレベルの小型端末、となったら、唯一GPD MicroPCという機種があります。
実際、このGPD MicroPCはUMPCを数多く手掛けてきたGPDだけあって「よく出来ている」と評判で、価格もそこまで高いわけではない。ま、産業用という位置付けだから性能はお察しだけど、少なくともこれはこれで「もし手に入れたら絶対に面白いな」とは思っていたんです。
だけれども、GPD MicroPCが面白いのは確定としても、先ほど書いたように「タブレットで(元は)雑誌だったPDF」を閲覧したいとなったら、結局タブレットも買わなきゃいけない。
いやいや、母艦(デスクトップPC)も限界ギリギリだし、スマホもかなり限界に近い。さらにまったく別の利用目的でAndroidタブレットを買う可能性もあるのに、そんなにいっぱい買えるわけがないわけで。
んで、あともうひとつ、遊び(例えばYabuniraのサイト構築とか)兼ウェブ制作の仕事用マシンとして古いノートPCのVAIOを持っているのですが、これも古すぎるし、何より利便性が悪すぎる。
何しろ古い機種なので、もうバッテリーはかなりヘタっている。まァそれはいいとしても電源がね、例の丸型プラグのACアダプタでして、これが重いのよ。VAIO自体は軽いんだけどACアダプタが重すぎてマジで持ち運ぶのがかったるい。
その点、DTP仕事用のMacBookAirはMagsafe2からUSB-Cに変換するケーブルを買ったおかげで汎用の小型USBチャージャーが使えるんだけど、ウェブ開発をするにはMacBookAirでは解像度が低すぎる、という問題がある。さすがに今どきフルHD以下ではウェブ開発には使えない。(フシギとDTPの時は解像度の低さはあまり問題ではない)
だから、もう、出来ればノートPCも「性能はそんなになくてもいいから、汎用USBチャージャーで充電出来て、しかも解像度が高いのが欲しい」とは思っていたんです。
こうなると予算オーバーどころの話じゃない。破産ですよ。いや破産どころかそんなカネがどこにあるんだって話で。
そんな時、パッとひらめいた。
これ、もしかしたら、Windowsタブレットを買えば、PDF閲覧(ストレージの容量にかかわらず外部メモリを使えば全PDF持ち出し=タブレット本棚化計画)も、親指プチプチキーボードをBluetoothで接続して遊ぶことも、何なら現今使ってる古いVAIO、つまり外に遊びで持ち出しているノートPCの代替も担えるんじゃね?
もしそうなったら、これはSurfaceなんじゃないか。Surfaceなら、えとSurfaceConnectですか、Magsafeっぽいマグネット式の充電端子をUSB-Cに変換するケーブルが普通に売ってるし。
ま、とりあえずSurfaceなら自分が今とりあえず望んでいることが全部出来るよな・・・。
そんな感じで、まったくのノーマークだったSurfaceが自分の中で急浮上したのです。
ところが、調べていくほどに、自分の中での計算が狂いだした。
もちろん最新の、えと、SurfacePro9でしたっけ、はそれなりに値が張る。値が張るってのは都合良く考えれば「ま、ベストかもしれないけど、今すぐ買えるわけじゃないな」という言い訳が出来るのですが、ちょっと古いSurfacePro6より前の機種なんかだと、ビックリするほど中古価格が安いんですよ。
何で安いのかは後述するとして、とにかく、あれ?これだったら今の予算で余裕で買えるかもしれないな、と。
これも説明がいるんだけど、アタシはね、Surfaceにかんしては、もっと後、ま、せいぜい来年の中頃くらいに買えたらな、くらいで考えていたんです。
優先順位としては、まずスマホって感じで、スマホにかんしてはかなり本気で、新品中古問わずいろいろと見て回ったんだけど、どれも帯に短し襷に長しで決め手がない。
そんな時、SurfacePro4くらいなら3マンもあれば余裕で買える、というのがわかった。
スマホだって5マンくらいを見込んでいたのに、Surfaceは3マンかよ。しかも5マンのスマホってのはだいぶ妥協した予算で、やっぱ、7マンくらいは用意しなきゃな、と思っていた矢先だったので、だったらこの際「中古で安いSurfaceを優先させる」というのはアリなんじゃないか。もし不具合があっても、まァ、これくらいだったら勉強代だと思えるしね。
たしか先週の火曜日くらいだったかな、にネットで見つけたひとつの中古に目をつけた。幸いにも販売している店舗が大阪(というか、でんでんタウン)だったので、これは買いに行けるぞ、と。
いやいや、さすがに状態のよくわからない中古をネットから買おうとは思わない。やっぱ中古だけは現物を見ないとね。
で、先週の金曜日、つまりちょうど一週間前です。
アタシはでんでんタウンに向かった。向かったのですが、目的の店舗のどこを探しても、目的のブツがない。
ひと足違いで、売れた、か・・・。
まあ、これはしかたがない。中古なんて所詮はタイミングがすべてだから。
でもせっかくここまで来たんだから、と他の店舗を見て回ってたら、アタシが狙っていたブツとまったくの同一スペックのマシンが、しかも狙っていたブツよりも6千円も安く売ってる!!
これはもう、即買いですよ。
もう、ぶっちゃけるけど、アタシが狙っていたブツは26000円ほど、んで実際に購入したのは2マン。2マンですよ2マン。正確にはギリギリ2マンを切ってた。
正直、この時点でSurfaceの不具合というか欠点はすべて把握していました。
アタシが購入したのはSurfacePro4だけど、どうも排熱処理がマズいらしく高温になると画面が揺れるとか、あとサスペンド(スリープ?)でコケるとか、まァ、それはわかっていました。つかだから安いと。
でもね、それらを全部飲み込んでも2マンはおトクすぎる。アタシが買ったのはメモリが8GB、ストレージが256GBのだけど、これは普通の中古ノートPCとしても安いし、ここまでの解像度(SurfacePro4は2736 x 1824)のディスプレイ内蔵で、となると、こんなに安い機種もないんじゃないの?
しかもボロッボロのだけど例のカバーキーボードみたいなのもオマケで付いてきたし、マジで良い買い物でした。
さすがにちょっと長くなりすぎたので、この辺で終わります。実際に使ってみての感想はまた今度ってことで。