最近とんと「ジャッキアップしてるクルマ」ってのを見なくなったね。アタシだって最後にジャッキアップしたのはたしか2年前、ってわりと最近じゃん。
もう、アレですかね、タイヤがパンクでもしようものなら即座にロードサービスに頼るのかね。どうなんだろ。
いや実際、ジャッキアップって別に難しいことではないんだけど、とにかく面倒臭い。とくにどんなクルマにも標準で搭載されている、えと、何て名前なのか知らないけど、あのひし形を伸び縮みさせるジャッキって結構時間がかかるし、久しぶりにやるとかなり疲れますからね。
ではどういう時にジャッキアップするか、です。
って何を言ってるんだチミは、と思われるかもしれません。そうですね。基本的には「タイヤがパンクした時」ですよね。
いやいや、基本的にって、じゃあ基本的でない使いみちとかあるのかよって話なのですが、あるんですよね。
え?ミナまで言わせるおつもりですか?じゃあ言いましょう。そう、それは
ですよね。当たり前です。
これこそ最近は見かけませんが、ほれ、みなさんも見に行きませんでした?大抵馬鹿デカい公園とか防波堤があるような海辺に行くと、夜になるとクルマが並んで停車しているんですよ。
何をやってるか、いやこの場合は「やってる」じゃなくて「ヤッてる」のが正しいけど、もちろんカーセックスです。
これね「ヤッてる」か「ヤッてない(=ただ停車&駐車してるだけ)」かはすぐに見分けがつく。何故なら「ヤッてる」クルマは揺れてるから。
「あれ、あれだけよ!ほら、揺れてる揺れてる!!」
もう、獲物を見つけたかのようにね、カーセックスしてるクルマを探すわけですよ。
そうは言っても、別に「のぞき行為」が目的ではないので、車内を注視するわけじゃない。ただただ、揺れてるクルマを見つけて喜んでるだけです。
それの何が楽しいのって?何なんでしょうか。冷静に考えたらまったく楽しくはないんだけど、もう、揺れてるクルマを見つけるだけで笑いが止まらなくなるっつーか。
しかしね、中には「ヤッてる」と思われたくない人もいるみたいで、いやそんなに思われたくないのなら素直にラブホにでも行きゃいいのに、何の目的か「ヤッてることを悟られたくはないけど、車内でコトを楽しみたい」というフシギな人もいるんですよ。
んで、そういう人はどうするか、はい、そうです。ジャッキアップですよ。
たしかにジャッキアップしてれば、揺れることはない。ないんだけど、こんなマヌケなことってある?
先ほども書いたように、ジャッキアップって重労働とまでは言わないけど、相当面倒な行為です。しかも、たしかにヤッてるってのはバレないかもしれないけど、ジャッキアップしてる姿を見られようなものなら、これからカーセックスします!とアピールしてるも同然です。
アタシはね、ここまで揺れることを恐れながら、それでも「ラブホよりも車内っしょ!」という性癖の方を親愛の意味を込めて「ジャッキアッパー」と呼びたい。
きっと彼らはパンク修理も得意なはずです。何たってジャッキアップには誰よりも慣れてるはずだから。
「パンク?それなら任せておけ!」
「でも今、例のひし形のジャッキしかなくて・・・」
「ああ大丈夫大丈夫、ちょっと待ってな!」
手練た手付きで、クルクルとジャッキアップするその姿にカノジョもさらにメロメロになる、という寸法ですか。
「ワ、ワタシも早くクルクルして!!」
・・・何を書いてるんだアタシは。というかそこまでジャッキアップする機会があるなら電動のジャッキを買えよって話なんですが。