ま、今から書くことは誰にでも当てはまる話ではない、と思う。というか「そもそも物欲ってなんなんだ」みたいな話に近いかもしれません。
言い方が難しいんだけど、とにかく、物欲にはふた通りあると思うんですよね。
ひとつが、こういう書き方で通じるか怪しいんだけど、ま、ピンポイントの物欲、とでもいうのか。とにかく、完全に品番まで絞った状態で購入を進める、みたいな。
わかりやすい例で言えば「iPhone14ProMax一択!ノーマルiPhone14も、ProはProでもMaxではないiPhone14Proにも興味なし!」みたいな感じの場合です。
もちろん、あくまで最終決定がiPhone14ProMaxになっただけ、決断の直前までPixel7Proと迷いに迷った結果であっても「ピンポイントの物欲」に該当します。
こういうピンポイントの物欲の場合はAmazonなどのネットショッピングが威力を発揮する。ここまで絞れているのであれば、より安く、より入手が速い手段を選んで購入するだけです。
しかしね、物欲ってこれだけじゃないと思うんですよ。
もうひとつ、もうこれこそ名称を付けるのが難しいんだけど、強いて言えば「直感の物欲」ってことになるのかね。
特段買う気もなく、何となくウインドウショッピングをしてたら、まるで後光が射しているかのように、その商品がビカビカに光って見えることがある。ま、アタシは、ですが。
ピンポイントの物欲が「自分が選んだ商品」とするならば、直感の物欲は「自分を選んだ商品」もしくは「商品に選ばれた自分」って感じでね、マジで商品の方から「おいお前!オレを買え!」と訴えかけるが如く光り輝いて見えるんですよ。
これまたアタシだけかもしれないけど、いくらAmazonを見て回っても商品が光り輝いてくれることはない。どれにしようか悩んだとしても結局はスペックとかレビューとか評価で決めるしかないんです。
アタシはね、これこそがリアル店舗の最大の魅力だと思っている。
リアル店舗に行けばリアル商品が置いてある。そして運命の出会いのように一瞬で魅せられて物欲が発動してしまうっつー。
こういうことを書くと、気持ち悪い、と思う層がいるかもしれない。そんなスピリッツめいた感じでモノを買うとかヤバい団体のカモになるだけだわwみたいな。
でもね、そもそも買い物って、アタシは娯楽の一種だと思うんですよ。娯楽をデータでやってりゃ世話がないというか「絶対に失敗しない娯楽」なんて、もう娯楽でもなんでもない。
仮に直感が外れたとしても、じゃあそれが無駄遣いなのか、というと、そうでもない。外しても、それもまた、楽しい。
これはもう、根本的な考え方の問題ですが、あくまでアタシは「莫迦な消費者になろうとは思わないけど、別に絶対失敗したくない消費者になろうとも思わない」んですよ。
てなことを書いてますが、アタシだってインターネット経由でモノを買いますよ。こないだのブラックフライデーでも小物だけとは言え2つほど購入したし。
だからといって「買い物は全部ネットで済まそう」とは思えない。やっぱ、失敗するかもしれないけど、リアル店舗での、あの、導かれるかのような直感の物欲を止めたくない。
まァね、何が言いたいかというと、どっちも利用すればいいじゃん。で、どっちも利用するためにはインターネットが使える環境はもちろん、悩めるくらい商品が取り揃えられてるリアル店舗がいっぱいあるエリアに住みたいって話でしてね。