パチ屋が潰れまくってる状況って
FirstUPDATE2022.12.3
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たぶんアタシほどパチンコというものにたいして複雑な感情を抱いている人間はいないんじゃないかと思うわけで、ま、そういう話をば。

まず、大前提として、アタシは一切パチンコをやらない人間です。
このことは過去に繰り返し書いてきたことですが、とにかくアタシは小学生の時にパチンコから足を洗った。って小学生の時はやってたのかよって話ですが、もうこれは時代が違うとしか言いようがない。そりゃあ、今とは比べものにならないくらいユルい時代だったから。

しかしパチンコとの縁はフシギと長く続いた。
今から20年くらい前まで毎日のように仕事でパチンコ屋のチラシを作ってたし、その絡みでホールの店長や経営者の知り合いがいっぱいいた。んで幕張でやってたパチンコ見本市みたいなのにも行った。何なら週に一度はパチンコメーカー(三洋とかサミーとか京楽とかそういうの)に出入りしていたくらいです。
ま、そういう環境に身を起きながら、まったく自分ではやろうと思わなかったし、やらないのにやけにパチンコ業界の内情を知ってる、そんな奇特きわまる人間だったわけで。
ちょうどそんな頃、つまりアタシがパチンコ業界にドップリだった頃に盛んに言われていたことがあった。

「パチンコ業界ほど不況に強いものはない」

いやね、もう今現在と比べるからおかしくなるのですが、20年前の時点で「今は不景気だから」と言われていたんですよ。
そんな経済状況にもかかわらずパチンコ業界は活況で、パチンコ見本市なんかアタシが過去に行ったことがある見本市系で一番豪華だったと言い切れる。
そんな様子を目の当りにしていくにつれ、これだけいろんなことが縮小されていく世の中で、ますますパチンコ業界だけは隆盛をきわめていく。そうした未来を信じて疑わなくなっていたんです。

ま、要するに、アタシなりに「パチンコ業界の<本質>」は掴んでいるつもりだった。具体的にどうこう書く気はないけど、ああ、なるほどね、みたいなことは把握しているつもりでした。
んで、知れば知るほど、パチンコ業界の<強さ>が理解出来た。ま、良い悪いはいい。でも商売として強い弱いで言えば間違いなく強いぞ、とね。

ところがアタシの考えは今年に入って完膚なきまでに叩き潰された。あれだけ<強い>と信じていたパチンコ屋がみるみる減っている。しかも到底潰れそうもない駅前の一等地に構える店舗がなくなっていってる。
極端に言えば一度その街にパチンコ屋が出来たら、未来永劫存在するレベルだったのが、もはやチェーンの飲食店やコンビニと変わらないレベルで淘汰が起きる時代になった、と。

もう一度言いますが、アタシはパチンコ屋とのフシギな縁があったことは認める一方、別にパチンコ屋にもパチンコ業界にも思い入れはない。流行ってるなら流行ってるで結構だけど、仮にパチンコ業界全体がなくなっても、悲しいかというとまったく悲しくない。
しかし、パチンコ屋は長らく「そこそこ規模の駅前ならあって当たり前のもの」だった時代が長かった。それが令和になってっつーか、アフターパンデミックの世でというか、某国の戦争でというかで、変わりつつ、ある。
この事態は「街好き」のアタシからすると見逃せないのです。

話が変わるようですが、鉄道模型は街を再現するためのパーツがいろいろあります。当然、実際の街に「よくある施設」はたいてい揃っている。
しかし、フシギなことにパチンコ屋はあんまりない。大手のトミックスは一応パチンコ屋はあるのですが

ご覧のように、とても令和に存在するとは思えない古臭い外観のものしかないのです。
たしかにパチンコ屋は当たり前のように「あるかないか」で言えば、ある、だったと思う。しかし鉄道模型で街を再現するのに「パチンコ屋もあった方がいいな」と思う人は少なかったんじゃないか。だからたいして売れず、モデルチェンジもされてない、みたいな推測をしてしまうのです。
はっきり言えば、パチンコ屋はいろいろややこしすぎて、ずっと「別枠扱い」でした。
三店方式もそうだけど、パチンコ屋があると街の景観が悪くなる、という反対運動さえ見たことがない。これも「何故か」はいい。でもいくら反対運動があろうがなかろうが、どうにも、歓迎される施設だったとは言い難いのは事実です。

とにかく駅前にパチンコ屋があるのが「当たり前でなくなってきた」というのは、これも上手く言えないけど、いろいろと社会の仕組みが変わってきたんだろうな、と思うだけでして。