昭和末期のもっともお手軽なクスグリ
FirstUPDATE2022.11.10
@Scribble #Scribble2022 #下ネタ #1980年代 #1990年代 単ページ パンツ ビガーパンツ 勝新

タイトルを短くしたかったのでざっくり「昭和末期」としたけど、まァ、平成の初期くらいまで、確実に「とりあえずビガーパンツと言っておけばウケる」みたいな風潮はあったわけで。

それこそ「クリスマスにカレシにプレゼントしたい物は?」なんて<大喜利>があったとしたら、そりゃあかなりコスられてたから爆笑まではいかないけど、フリップに「ビガーパンツ」と書いときゃ、まあまあウケたんですよ。
話は逸れるけど、よくフリップ芸なんて言いますが、あれも実は書き方みたいなのがあって、あえて隅の方に小さい字で書いたり、漢字を使わずに全部ひらがなで書いたら<答え>としては同じでもウケ方が変わるんですよ。
ま、この辺は大喜利のテクニックなんでプロの人はたいていやってるけどね。

それはともかく、今の人ってビガーパンツを知ってるのだろうか。
本当は画像を貼ろうと思ったけど、良い画像がないからあきらめた。どうも、わかりづらいか、生々しいかのどっちかになるんで。
ま、パンツはパンツなんですが、要するに「包茎矯正グッズ」とでも言うのかね。亀頭の露出を固定させて包茎を、下卑な言い方をするなら「ズル剥け」にするためのブツっていうか。
何だか昔に比べたら「包茎=恥ずかしい」とイメージがなくなってきた気がするのですが、ま、そのせいかビガーパンツ自体マイナーな存在になったような、ね。

つまりこのビガーパンツ、というかビガーパンツという<笑い>って下ネタなんですよ。
でも絶妙に生々しさを回避してるっつーか、コレがモロ「包茎」では笑いにならない。やっぱり引く人の方が多くなってしまう。
でもビガーパンツなら、何故か許される。意外に引かれることがなくて、フシギなのはわりと若い女性もビガーパンツで笑うんですよ。

って女性がビガーパンツを知ってたのかって話ですが、ネタにされることが多かったし、当時雑誌でやたらとビガーパンツの広告が載ってた。もちろん男性向け雑誌ですが、カレシがいる(いた)女性なんかだとわりと知ってた。
で、逆に「いない歴=年齢」なんて人は、そもそもビガーパンツってのを知らないので、キョトンとはすれど引くことはない。少なくとも包茎よりも知られていない。
だからトータルで言えば、まずまずウケることが出来たっていう。

ま、今考えても、こんな「いい線を突いた」下ネタもない。
今の時代、そもそもビガーパンツを知らない人の方が多い。あまりにもマイナーな存在になりすぎると<笑い>のネタにはならないんです。
この時代、包茎矯正グッズはビガーパンツだけでなく、すでに包茎矯正リングのようなものもありましたが、これだとマイナーすぎてウケない。

というか、かくいうアタシもビガーパンツも包茎矯正リングも使ったことがないんで正確な使い方はわかってないのですが、リングが如何にも<矯正>というような、ま、医療的な存在なのにたいして、ビガーパンツはなんたって「パンツ」ってのがわかりやすい。
そもそも「パンツ」ってのが響きも存在も何とも言えない情けなさがあるわけで、余計面白さが引き立つというかね。

勝新の名言である「パンツが悪いんだ。もうパンツ履かない」とか、結局「パンツ」ってのがすでに可笑しいんですよ。ってことは上手く「男性用パンツ」ってのを言い表せたら今でもパンツネタは使えるかもねぇ。







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