シンプルに岡田彰布のことを
FirstUPDATE2022.10.31
@Scribble #Scribble2022 #プロ野球2022年 単ページ 岡田彰布 阪神タイガース フレキシブル 運用

グダグダ書いてもしょうがないんで、あくまで第一次政権を見た限りの判断ではありますが、岡田新監督の<誤解>について書いてみます。

・シーズン中のポジション変更はほぼしない
「結局、サトテルがライトになってセカンドかサードに糸原とかナベリョウが入るんだろ?」と思ってる人もいるみたいなんだけど、岡田ってそういうことは絶対にしないんですよ。
良くも悪くも頑固で、コンバートしてまでその選手を使おうとはしない。ダメならレギュラーから外す、もしくは二軍行きになるだけです。
もしコンバートが必要不可欠な状況になっても「シーズンが終わってから」、つまり来年の秋季キャンプから練習させる。んで「使い物にならない」となったら容赦なくそのポジションに当てはまる新戦力を入れるって感じですか。

・打順はほとんどイジらない
これにかんしては守備位置ほど強固ではない。たしかに一時的に変えたりはしますが、最後まで「シーズン当初の構想に則って戦う」タイプです。

・大山やサトテルの打撃フォームもイジらない
これもたしかに「改造が必要」とは言ってるんだけど、よほどでないと「岡田本人が」「大幅に」イジることはないと思う。
少なくとも第一次政権時はちょっとしたアドバイスで止まっており、打撃コーチに全任せタイプです。
その代わりコーチにはしょっちゅう怒ってるらしいけど。

ざっくりとはこんな感じですが、マジで矢野野球とは180度変わるのは間違いありません。
矢野はね、いわば「ベンチ全員野球」なんですよ。だからたいして守備固めにならない守備固めを使ったりして控えをどんどん使おうとするんだけど、岡田は「主力野球」とでもいうのか、とにかく主力選手が能力を発揮してくれたら勝てる、という野球をする。
主力が100%能力を発揮出来る環境には力を注ぎますが、逆に控え選手の使い方は矢野と真逆で「あくまで控え」という以上の扱いも気配りもしない。

だから岡田に主力と認められた選手は岡田政権下でキャリアハイの数字を残すことが多い。
第一次の時も金本、鳥谷、下柳などは岡田の「主力に働いてもらえれば勝てる」を体現したような数字を叩き出すことが出来たのです。
しかし一方、控えはよほどのことがないと出番すらない。
「主力には代走も守備固めも出さない」と公言していますが、おそらくこれは本当に出さない。つか第一次政権時もそうだった。
となると代打は投手の打順、そして準レギュラーが打席に入った時に限られるし、代走も守備固めも「代打で出た選手に代わって」というパターンがほとんどです。
おそらく来年は、糸原や坂本あたりの出場機会というか、打席数は大幅に減るはずです。

よくネットではすぐに「○○をコンバートして△△を入れたらいいのに」なんて言い出す人間がいますが、まさにそれをリアルでやったのが矢野で、岡田はその逆、つまり「フレキシブルに選手を運用しよう」という考えがまったくない。
どっちがいいかは問いませんが、岡田に柔軟性を期待しない方がいい。イライラするだけです。
それよりも岡田が監督になった以上、現在の主力が「チームを代表するような成績」から「リーグを代表するような成績」に跳ね上がることを期待した方がいいっつーか精神衛生上穏やかです。

まァね、フレキシブルすぎた矢野から頑固すぎる岡田っていう正反対になるから違和感はあると思うけど、慣れるよ。心配しなくても。
どのみち岡田は2年だけだろうから、あまり過剰に考えない方がいいですよ。







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