フリックで次
FirstUPDATE2022.10.21
@Scribble #Scribble2022 #ゲーム 単ページ フリック 野球ゲーム RPG スキップ #レトロゲーム機 #X/Twitter #UI/UX #映画

えと、昨日の続きっつーか、とにかく「コミュニケーションツールのUIをゲームに持ち込んだらどうなるか」を書いてみたいな、と。

例として今回は野球ゲームでやります。ま、何でもいいんだけど野球ゲームが一番わかりやすいかなって。
実際のプロ野球の試合時間は3時間超くらいですが、余計な装飾を全部取り払って、イニング交代時でも瞬時に守備側と攻撃側が入れ替わることが出来れば、つまりインプレー中(投手がモーションを起こしてからワンプレーが完了するまで)の時間は一試合30分足らずと言われています。

ただしゲームであれば30分でもちょっと長い。
しかし初期の野球ゲームは「とにかくどんどんバットを振っていく」という仕様のせいかさらに速く、だいたい15分以内では終わるようになっていました。
これだと、まァファミコン、スーファミの時代であればそこまで長くはないけど、スマホゲームの場合はこれでもちょっと長いんですよ。
出先で遊ぶことを考えればマックス10分以内で、たださすがに全プレーをプレーヤーが操作して10分以内で終わらせるのはちょっと難しい。

そこで「スキップ」という方法を取ることとします。
普通に考えたら、スキップするイニングはあらかじめ決まっていて、奇数イニングのみ自分で操作、偶数イニングはスキップ、CPUによる自動操作ってことになると思う。
ではもし、ここに<フリックで次>というSNSでお馴染みのUIを導入したらどうなるか。

例えば2アウト2塁3塁で次打者が2点タイムリーヒットを打った。んでその次の打者はあまり打撃が期待出来ない、とします。
さすがにこれ以上追加点は難しい。さらに打線がつながる可能性はゼロではないけど、いやもうこのイニングはいい、それより次の守りだ、となるもの当然です。
そういう場合は遠慮なく<フリックで次>をやればいい。
もちろん、単純に遊びたいイニングだけ、操作したい選手だけを操作出来るわけで、そういう場合はどんどんフリックしてやればいいんですよ。

もしかしたらこれがこれからのゲームのUIになるような気がする。
RPGでも「○○という街に行って△△から話を聞け」とノンプレイヤーキャラクターに言われたら、フリックすればもう○○に着いて、△△と対話出来る状態になっている、というか。
これだと味も素っ気もない紙芝居みたいになっちゃいそうだけど、先の野球ゲーム同様、プレーヤーが丹念に楽しみたければ別にフリックしなきゃいいだけです。

つまりね、サクサクと物語を進めたい人も、骨の髄までしゃぶり尽くしたい人もどっちも楽しめる。ま、公式チートが用意されているというかね。
もちろんチートばっかりやってたらゲームとしてはまったく面白くないんだから、それこそ値段分楽しもうと思えばチートしないに越したことはない。
さらに「メインシナリオは堪能したいけどサブシナリオはどうでもいい。流れさえわかっていれば十分」なんて人はサブシナリオだけフリックさせてどんどん進めばいいと思うんです。

ま、アタシ自身はどのみちゲームはやらないのでどっちでもいいし、もしかしたらすでにそういうゲームがあるのかもしれないけど、これはTwitterなどのSNSでもそうでしょ。
パァッとどんどんスクロールさせていく人もいるし、ツイートひとつひとつをしっかり読み込もうとする人もいる。もちろん「引っ掛かったツイートだけはリツイートやレスを含めてしっかり読む」ってのは普通だし。
映画なんかでも一回見た映画はフリックで次のチャプターに飛んでくれたらな、と思うことがある。音楽だって「ワンコーラス目はいいからツーコーラス目から聴きたい」なんてこともあるし。

何か<フリックで次>の方が速読とか動画2倍速再生よりもしっくりくる。
飛ばしたければフリック。これって人間の生理にも合ってると思うんだけどねぇ。







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