ほとんどのことはワガママで片付く
FirstUPDATE2022.10.19
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何だかね、どうも、「ワガママ」と言っちゃいけない空気があるというか、もっと言えばたいがいのことはワガママの4文字で終わっちゃう話なんじゃないかと。

さてアタシは最近「けいぞう」という方のYouTubeチャンネルにハマっています。
ざっくり言うなら鉄道系ということになるんだろうけど、鉄道そのものと言うよりは駅や路線にスポットを当てており、アタシのような非鉄の人間が見ても実に面白い。
駅や路線というのはアタシにとって重要なテーマである<街>の中枢施設なわけで、街の発展と衰退という目線で見れば鉄道に興味はなくても駅や路線もきわめて重要な存在である、というのはあきらかです。

もちろん先のチャンネルには廃線になった路線や廃駅もいろいろ取り上げられている。
何故、廃線や廃駅になるか、もちろん特殊な事情を除いてそのほとんどは「利用者が極端に少ない」からです。
国有鉄道が存在しない我が国において(いや国鉄であっても)、大前提として「完全黒字とまで言わないまでも年間で億レベルで赤字を垂れ流す」ものからは撤退しなきゃいけない。つまり公共交通機関ということを鑑みても「多少の赤字なら我慢出来ても多額の赤字を生むだけの存在」は見過ごすわけにはいかないわけで。

当然沿線に住居を構える人たちからすれば、「あって困るもんじゃない、たいして利用しなくてもあればあるで便利」な存在なのは間違いないし、住民間で廃線、廃駅の反対運動が起こることも理解出来る。
しかし、多くてわずか数世帯のために億レベルの赤字なんて我慢しろ、なんてあり得ない話なんです。
やはり世の中ってのはマジョリティのもので、残念ながらマイノリティを重要視するわけにはいかない。そんなことをしたら世の中が成り立たなくなってしまう。
要するに、いくら困る人間がいようと、そんなワガママな話は許されないって話で。

最近も「スーパーマン」の新作がバイセクシャル設定になったり、ディ○ニーの新作の人種設定が変わったりしましたが、これはあきらかに「マイノリティ重視」した結果です。
もう当たり前ですが、マイノリティは「我慢する」か「マジョリティとマイノリティの割合を逆転させる」しかないんですよ。んなもん、いくら運動を起こしてマイノリティを優先させろ、と叫んだところで、今度はマジョリティにとって喜ばしい結果にならなくなる。

前にも書いたことと重複しますが「オレ、○○には興味ないんだよね」ってのと「オレが○○に興味がないんだからなくしてしまえ」ってのはまるで違う。
その逆、つまり「オレは○○が正しいと思うからマジョリティかマイノリティか関係なく○○を推進させろ」ってのも違うわけです。
こんなのね、昔だったらたったひと言で終わった。つまりは

お前、ワガママすぎるだろ

と。
今世間で問題になってることって、とどのつまり、ほとんどのことは「ワガママ」という言葉で済んでしまう話なんです。
差別はいけない。これは当たり前のことであると同時に、差別をなくすには絶対に強引な手段をとってはいけない。強引にやれば後々必ず<歪み>が生まれる。結果、反発が強くなりすぎて途中で挫折する。
こんなの歴史を見れば一目瞭然で、何度「強引にコトを進めようとする→挫折」を繰り返してきたかわかってんのかね。

もしワガママと思われたくないのであれば、やっぱり、それ相当の手順と時間は必要なんですよ。
本気で世の中を変えたいのか、それとも私怨からのワガママなのか、そこがどうも曖昧だから反発が生まれる。
アタシの身近に障害を抱える人がいるから、んでどれだけその方が蔑視を向けられているかも理解しているからこそ、私怨でコトを進めようとしても結局ワガママで済まされるのはわかっている。
それって、散々争うだけ争って、嫌な思いをするだけして、結局はたいして何も変わらなかったってことになるのがオチです。

ワガママで世間の人々の考えは変わらないし、ワガママと思われて得なことなんか何もない。
だからこそ、もっともっと、ワガママな人には「アンタ、ただのワガママだな」と言える空気を作った方がいい。
いやワガママじゃない、これは世間に支持される考え方なんだ、と本気で思う人が出てくれば、それこそ世の中が変わると思うのですがね。







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