気合の入った方向け
FirstUPDATE2022.10.17
@Scribble #Scribble2022 #アイドル #1980年代 単ページ おニャン子クラブ 国生さゆり ツッパリ

えと、ちょっと前ですが、何だか妙に気になって、おニャン子クラブ周辺のことをいろいろ検索してたんですがね。

「夕やけニャンニャン」の放送が始まったのはアタシが高校2年の時でした。
若いねぇ!羨ましいねぇキミィ!!←関係ナシ
女子高生をフューチャーしたこの番組をアタシは見てない、ということはさすがになかった。とは言えお目当てはおニャン子クラブではなく、番組にとんでもない熱気をもたらしていた「とんねるず」だったんですがね。
そうは言っても番組を見ていくほどに、おニャン子クラブにたいして興味をかき立てられるほどではなかったけど、自然に知識が増える。ま、当たり前です。

だからおニャン子クラブの話になっても、と言ってももちろん大学生の頃とかですよ。そこそこ、少なくとも主要メンバーの名前と顔くらいはわかっていた。
でね、絶対、おニャン子で誰が好きだった?みたいな話になるんですよ。
正直アタシは誰も好きじゃない。しつこく書いてるように、あのダッサい衣装が大嫌いだったし、マジでかわいいと思える娘もいなかった。
だからと言って「は?あんなイモ臭い連中の中に好きなのなんているわけないじゃんwww」なんて厨二病みたいなことは言わない。そんな誰も得しないこと言うわけない。
そういう場合、アタシは

「うーん、ルリルリかなぁ」

と言うようにしていた。
ルリルリ。永田ルリ子。真ん中もっこりでお馴染みのあの娘です。
いや別に永田ルリ子だってたいして好きな顔ではなかったんですよ。ただ実に絶妙のラインというか「夕やけニャンニャン」を見てなかったら絶対出てこない名前だし、かと言ってマニアックすぎることもない。
だからね、深堀りされないんです。本当に絶妙にツッコまれづらい。そういう理由でベストがルリルリだったと。

おニャン子クラブは完全にアイドルを標榜した中では黎明期の集団アイドルで、まだコンセプトがバシッと固まってなかったせいかメンバーの個性も本当にバラバラで、名前で選ばれたような(とんねるずが合格するように仕向けた)山本スーザン久美子みたいな娘もいたし、そもそも芸能界の道に進むこと希望してない、完全にクラブ活動感覚の娘もいたわけです。
今では「クラブ活動感覚派」だった新田恵利と「芸能界でのし上がりたい派」だった国生さゆりとの対立は有名だし、両名ともトーク番組に出ると必ずといっていいほど「マジで険悪だった」ことをネタにする。
ま、近年になって仲直りしたらしいからネタに出来るんだろうけどさ。

その国生さゆりのWikipediaを読んでね、リアルタイムで国生さゆりのファンだったというほっしゃんが「国生さゆりのファンはみな、気合いの入った方ばかりだった」と発言したという記述があって。
ま、要するに「気合いの入った方」というのはヤンキー、いやツッパリの方のことですが、当時はまだまだツッパリ文化が一大勢力で、もう如何にも向こうっ気が強そうな(実際もそういう人みたいだけど)国生さゆりがそういう方々から人気を集めたってのはわかりやすい。
この「気合いの入った方」向けのタレントは現在はほぼいない。そもそもツッパリ的な気合いの入った方が減っていったんだから当たり前です。

このラインはツッパリがチーマーに変化することによって女性もギャルに変化した。だから現今、無理矢理国生さゆり的な「アイドル」はいないから「タレント」ってことにするけど、たぶん、みちょぱとかなんだと思う。
そう考えると板野友美は国生さゆりの現代的な立ち位置だったんだろうし(人気の順位も似たような感じだったし)、それはそれで機能してたんだろうけど、もっと国生さゆりに近いアイドルがいてもいいような、ね。

ま、工藤静香とか、もっと昔なら八代亜紀とかね、本当に令和の今、その手の気合いの入った方向けの人がウケるかわからないけど、逆に言えばハマれば市場を独占出来るんだから。
あ、上手くいかなくてもアタシのせいにしないでね。







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