食べ物っつーか料理のメニューにとって非常に重要なことのひとつに「飽きやすいか否か」ってのは絶対にあると思うわけでして。
アタシの朝食は食パンです。つまり毎日必ず食パンを一枚食べてるってことになる。
ってね、アタシはけして「パン好き」じゃないんですよ。菓子パンだって好んで食べる方じゃない。なのに何で食パンか、です。
本当はね、理想を言えば朝は和食がいいんです。
白ごはんと味噌汁、さらに納豆と生卵。んで切り身の焼き魚でもあればサイコーなんだけど、朝からこれは面倒すぎる。
かと言って、いわゆる作り置きってのもね。あくまでアタシはですが「美味いマズいよりも、出来立てか否か」を重要視する人間なんで、やっぱ、直前に調理したものを食べたい。
となると食パンってのは実に良い落とし所で、パンをトースターに入れるだけだから手間も何もあったもんじゃないし、トーストしただけとは言え、出来立てかどうかで言えば完全に出来立てだから。
それでもね、もし食パンが「極端に飽きやすい」食材なら、たぶんこんなに続いてないだろうと思う。
飽きない、の代表選手は、選手じゃないけど、日本人にとってはもう、白米しかない。そりゃ中には白米に飽きる人はいるんだろうけど、その数はかなり少ないのは間違いない。
では他に飽きない食材は?となったら結構難しい。サックリ考える限りはパンと白米くらいしか思い浮かびません。
そういえばこんなことを書いたことがありました。
アタシがチャーハンや焼きめしよりも圧倒的に頻繁に食べているものと言えば、もう文句なしにパスタってことになってしまいます。
(中略)
「メシなんて腹が満たされれば美味い不味いなんて関係ない」と思ってらっしゃる御仁は別かもしれないけど、食べることが楽しみなアタシのような人間に「飽き」は大敵です。
それでも食べ続けているってのは、これはつまり、パスタはいくら食っても飽きないってことに他ならない。マジで先祖がイタリア人だったんじゃないかと思うくらい、今の今まで飽きてきたなと感じたことさえ皆無なんですよね。
そう、実はパスタも相当飽きづらいんですよ。実際にやってみればよくわかる。
さらにアタシは続けてこんなことも書いている。
アタシ的にパスタのライバルと思っているのはうどんです。うどんはたしかに美味い。(中略)
でもうどんはちょっと飽きるんですよ。週2が限界。それを超えると飽きてくる。
うどんなんてパスタよりも飽きなさそうだけど、実はうどんのが飽きやすい。って、これ、どういうことだろうと。
うどんはね、長年日本人の食卓を支えてきた重要な食材だけど、けして主食ではなかった。日本人にとっての主食は誰がなんと言おうと白米です。
パンも欧米人にとっては主食であり、パスタもイタリア人にとっては主食に近いものです。
つまりね、これが主食の底力というか、どこかの国で主食として選ばれているものは、やっぱ、飽きづらいのではないかと。逆にギリギリ主食とまではいかないもの、例えばうどんとかマッシュポテトとかは、完全に毎日ってなると、やっぱしんどいと。
ここまで書いてきたように、主食たるもの、それは「味としては淡白」なものですが、ちょっと規格外だと思うのがカレーです。
「実はインド人はそれほどカレーを食べない」とか「日本で言うところのカレーに相当する料理はない」とか「いやそもそも、インド料理のほとんどは日本人にとってはカレー味だから」とかいろいろ言われていますが、カレーってね、本当に、何でってほど飽きないのですよ。
「カレーだったら毎日でもいいよ」なんて極端な御仁もおられますが、実際ね、大量にカレーを作って、なくなるまで毎食カレーとかにしても、やっぱ飽きない。あれだけ味も濃いし、飽きる要素は山のようにあるのに飽きないってのは驚異的です。
つまりね、そう考えるとカレーは主食なんじゃないか。
実際インド人にとってのカレーがどのようなものかはわからないし、日本人が言うところのカレーはイギリス経由のまったく別のモノなのもたしかです。さらに言えば日本においてのカレーは他の主食、つまり米やパンと組み合わせて食べるものです。
だから非常にややこしいんだけど、飽きない=主食のポテンシャルがある、と仮定するなら、カレーには十分主食の資格があると。
って、何でこんなエントリを書いたか、それは大量にカレーを作ったからだけなんだけどさ。