昇太には勝てないよ
FirstUPDATE2022.9.14
@Scribble #Scribble2022 #老いらく #からだ 単ページ 年相応 春風亭昇太 若く見える うれしくない

これ、マジで自慢だと思われたらかなわないんだけど、アタシは実年齢よりも相当若く見られるナリです。いや本当に自慢じゃないよ。繰り返し書いてるように「出来れば年相応に見られたい」と思ってるんだから。

アタシはあちこちに書いてるように1968年生まれです。だから、もう年齢は書かなくてもわかるだろうけど、そんな年齢なのにお世辞一切抜きで「40代前半だと思っていた」と言われるんですよね。
いやむしろ、本当の年齢を告げても「またまた、そんな冗談はいいから」と言われる。で、仕方なしに免許証でも見せると心底ビックリしたような顔をして「本当だ・・・」みたいになるわけで。
これもだいぶ前に書いたけど、たしかにどうも、アタシは年相応の格好、つまりファッションですよね、がイマイチ似合わない。別に若作りしたいわけじゃないし、若く見られたいとかぜんぜんないんだけど、似合う格好を、となったら、余計若く見られることになるっつー。

そんなアタシですが、この人には若さではかなわないと思う人がひとりいます。
ま、タイトルでバレちゃってるけど、春風亭昇太のあの若さっていうか「永遠の若手感」はなんなんだろうって思う。
昇太は今年で63歳。アタシよりも9歳年上になる。もうとっくのとうに還暦も過ぎてるけど、それでも「こんな若手のうちから笑点の司会をやって」って感じがするのはどういうことだ。

こんなことを言うのは変だけど、噺家ってむしろ老けて見えた方が良いっつーかトクだと思うんですよ。
古今亭志ん生は若い頃は売れず、それこそ長くなめくじ長屋に住んでたのは有名ですが、戦後になって突然売れた。
戦前戦中と戦後で劇的な芸の変化はなかったはずで、では何で売れたのか、それは「見た目がいい塩梅に成熟したから」、つまりは老けたから、だとしか思えない。
そう考えると昇太は度を超えて若く見られたいとは思ってないはずで、むしろ「年相応に見られた方が噺がやりやすいし、やれる噺が増える」とさえ思ってるんじゃないか。

まァね、そんなもんと言うかさ、アタシにしろ昇太にしろ、若く見られるメリットがあんまりない人間ほど若く見られて、若く見られたい人に限って老けて見えるのかもね、と。
でもさ、もう痛いほど感じてるけど「ダサくない年相応の格好」って難しいんだよね。
ま、基本的にはダンディ路線で行くしかないんだけど、まァ、アタシはダンディ路線が似合わない似合わない。たぶん昇太も似合わない。

何かいい方法はないもんか。年相応には見られるけどダサくなくて、でもダンディ路線でもないファッションってあるのか。
知ってたら誰か教えてよ。ねぇ。







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