ゲッキョクとかテイソとか
FirstUPDATE2022.9.12
@Scribble #Scribble2022 #ことば 単ページ 月極 マンデラエフェクト ゲッキョク 明石家さんま

たぶん最初はさんまのネタだった気がするんだけど「子供の頃、月極駐車場の<月極>は会社名だと思ってた」「世界に広がる月極チェーン!」てな話をしたいと思いまして。

さんまがこのネタをする時は<月極>は「ツキギメ」とは発音しない。必ず「ゲッキョク」と発音する。
というかさんまに限らず<月極>を会社名だと思ってたって話になると絶対に「ゲッキョク」と誰彼問わず発音するのです。
いやこの際、<月極>が会社名と思っていたかどうかは問題ではない。問題は「ツキギメ」なら会社名とは思わないのかってことだと思うんですよ。

まァね、そもそも<月極>って単語自体がオカシイっていうか、月単位で契約するかどうかを決める駐車場ならばどう考えても<月決め>にする方が自然です。仮に短くしたい、ひらがなを省略したいとしても<月決>でも構わない。これなら「月(毎の)決(済)」ともとれるし。
なのに何故か<月決>ではなく<月極>になった。さすがに理由を探る気はないけど、では「ツキギメ」と音で聞いた場合、大人ならともかく子供が「ああ、ツキギメね。月単位で契約ってことだな」と理解出来るか、というと普通は無理なんじゃないかと。

つまり子供が「ツキギメなら意味が即座に理解出来る」「ゲッキョクなら意味がわからない=固有名詞(会社名)だな」となるわけがないって話で。
いやさらにそもそもの話をすれば<月極>の<極>という漢字を習うタイミングと「ツキギメ」という言葉を耳で聞くタイミングで<極>を習う方が早いなんてあり得るのか。
アタシで言えば親か誰かから「あそこはツキギメ駐車場だな」って耳にした方が<極>という漢字を習うより確実に早かった。要するに「ツキギメ」という言葉を知ったタイミングでは<極>という漢字を読めなかったことにほかならない。

・・・とまあ、長々とどうでもいいことを書いてきましたが、結局アタシが言いたいのは、このゲッキョクネタは「あるある」ではないってことです。
芸人であるさんまがネタとしてこうした話をするのは何の問題もない。あとネタと割り切って盛り上がるのも、それでいい。
しかし、さも当たり前のように「ゲッキョクチェーンと思ってたって日本人の共通体験だよな?な!?な!?」と言われても「いやそれ、さんまのネタでしょ」としか返しようがない。
実際問題、これが共通体験なんて絶対ないと言い切れるし、では何故「まるで共通体験のように語られるのか」となると、やっぱ、記憶のすり替え、つまりマンデラエフェクトじゃないかという気がするんです。

まァ、最後まで読んでみても「だからなんだ」って話かもしれませんがね。
え?テイソ?もうそれはいいや。面倒いもん。







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