えと、しつこいですが夏風邪をこじらせましてね。もう良くはなったんだけど、その治りかけの頃から、つまりカラダはダメだけどアタマは動くようになった頃から「星の子ポロン」のwikiにハマっておりまして。
↑にも書いたけど、アタシは高校生の頃にサンテレビでやってた「星の子ポロン」なる摩訶不思議な番組を見るようになってね、だからモンド的な趣味はあんまりないんだけど、ポロンにはちょっとだけ思い入れはあるんです。
で、上記エントリを書いた時も参考にwikiを見させてもらったし、それ以降も、たまに、ふと読みたくなる時がある。
それでも今回、あらためていろいろ読んでみると、ポロンそのものよりもポロンの制作会社である時報映画社にかんする記述がすごいな、と。
もちろんね、興味の本体(ポロン)にかんする情報がなさすぎて、とりあえず調査が可能な周辺情報から充実していったって側面はあるんだろうけど、それにしてもこれはもう<研究>です。wikiだからひとりの人がやってるわけじゃあないんだろうけど、それはそれで「ポロンに情熱を傾ける人がひとりやふたりではないんだな」と思うと、何だか羨ましくもあります。
アタシは何度もしつこく、ネットで検索して知ったことなんか調べたうちに入らない、と口酸っぱく言ってきました。
でもね、ネットに頼るな、みたいな繰り言を言いたいわけじゃないんですよ。そうじゃなくて、いくらネットで情報を集めたり知識を増やしたりが正しいやり方だったとしても、それって楽しいの?と。
最近はどうも、効率化とかそんなことを言いたがる人間が増えたように思うのですが、知的好奇心を満たすのに効率なんて一番つまんない方法なんです。
これが仕事とか学校の勉強ならば効率は大事かもしれない。でも知的好奇心を満たしたい=趣味でしょ?マジで趣味に効率化を求めだしたら終わりで、だったら究極、趣味なんか持たない方が良いって結論になるもん。それが一番の効率化ですから。
ポロンのwikiを見てね、本当に思うのは、あれを調べている人って楽しそうだな、というのが透けて見えることなんですよ。
苦労して苦労して知り得た情報、というのはその瞬間の喜びはとんでもないもので、検索して得た情報を読んだ時とは比べものにならない。
アタシだってそうで「植木等ショー!クレージーTV大全」のために国会図書館に日参して調査してた頃、ハナ肇と葉子夫人が出逢ったとされる「何処へ」の放送年月日がわかった時とか飛び上がるくらいに嬉しかったもん。
そうした「わかった時の喜び」がポロンのwikiから溢れている。だから読んでてニコニコしてしまうのです。
まァいや、幸せのお裾分け、とでも言うのか。だからこそ、多少思い入れはあるとは言え本質的な興味がないポロンのwikiがこれほど面白く感じるんだろうなと。
でも世の中には途轍もなく鈍感な人がいる。筆者の喜びとか感動を一切感じとれず、ただの情報として自分の中に入れるだけ、みたいな。
それは面白くないよね。つか結局、面白いってなんなんだ、という話になっちゃうんだけど、ま、この話は長くなるのでまたいつか。