ソフトボール天国に何か大きなヒントが
FirstUPDATE2022.7.14
@Scribble #Scribble2022 #ゲーム #YouTube 単ページ @ファミコン ソフトボール天国 陣内智則 ファミスタ 色川武大 カード遊び 誰か作って

アタシもほとんど知らなかったんだけど、陣内智則のYouTubeチャンネルでファミコンの「ソフトボール天国」ってソフトをやっててね。何というかこれ、結構ショックで。

「ソフトボール天国」は良く言えばファミスタライクな、悪く言えばファミスタを半分くらいパクったようなゲームでして、もちろん野球ではなくソフトボールなので多少ルールは違うとは言え、まァファミコンによくあった野球ゲームと言っていいと思う。
なのに、何にショックを受けたかというと、チームという概念になんです。

ややこしいのでファミスタを例にとります。
初代ファミスタは全10チーム、その後は14チームとか16チームとかに増えましたが、選手はあくまでそのチームに所属されています。
ってこれではわかりづいらかもしれないけど、要するにTチームの「は゛あす」はどうやってもGチームに入れることは出来ない。ま、途中でトレードや補強選手、あとオールスターのようなことは可能になりましたが、それでもあくまで「は゛あす」ならばTチーム所属の選手、ということには変わりがなかった。

しかし「ソフトボール天国」は違う。
このゲームには60人の選手が登録されているけど、どの選手も基本的に所属チームが決まっていない。というかそもそも、ラスボスを除いて「デフォルトのチームという概念すらない」のです。
つまり、ドラフトじゃないけど、試合開始前に順番に「コレ」と思う選手を取っていく。しかも投手と野手という概念もあまりなく、どの選手も(得手不得手はあるにせよ)投手も野手も出来るってのが面白い。

少なくともアタシは、野球にしろソフトボールにしろチームスポーツを題材にしたゲームで、チームとは個の集合体である、というシステムのゲームを見たことがない。
このシステムのおかげで、プロ野球を題材にしたゲームのように「実在する選手が実名で登場するかどうか」ということにまったくとらわれなくてよくなるし、選手のモデルも野球選手やソフトボール選手にこだわる必要がなくなる。
実際「ソフトボール天国」ではタモリ、たけし、さんまなどの芸能人や、アントニオ猪木、千代の富士、カール・ルイスなどのスポーツ選手、あと動物をモチーフにした選手など、本当に「何でもモデルにすることが出来る」んですよ。

これ、発想としては色川武大がやっていたカードゲーム遊びに近い。
しかしね、アタシもそれこそウイイレやThe Showで似た遊びを友人としてきたけど、やっぱチームという概念からは逃れられなかった。というかシステム的に、アメトーークの○○芸人同様<括り>を考える必要があったんです。
それに比べるとアタシがやってきた遊びより「ソフトボール天国」の方がはるかに色川武大のカードゲーム遊びに近い。

これを突き詰めて、全選手エディットが出来るようにしてね、オリンピックの近代五種競技とかトライアスロンみたいに、一種目目が野球、二種目目がRPG、三種目目が格闘ゲーム、みたいなのがあればメチャクチャ面白いんじゃないの?と。
もちろん競技によって選手の得手不得手を設定してさ、だったらRPGではダメだったけど野球で取り返したな!なんてことが出てきたら絶対楽しいですよ。

何しろ実際にやったことがないので「ソフトボール天国」が良ゲーかどうかもわかりません。
しかし、確実に言えるのは、このシステムは金脈ですよ。今ならグラフィックでも個性化が出来るんだしさ。マジで誰かに作って欲しいわ。







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