転載禁止ってアリ?
FirstUPDATE2022.6.14
@Scribble #Scribble2022 #インターネット 単ページ 著作権 転載禁止 気持ちはわかるけど パブリックドメイン フェアユース

先日の著作権の話の続き、ではないけど、まァ、通ずる話ではあるのですが、ちょっとね、ネット上に当たり前のようにある「転載禁止」について考えてみようと。

いやぁ、そりゃさ、テメエの顔だけが写ってる画像にたいして「転載禁止!」ってやるのはよくわかるのですよ。
しかしね、そうではない、例えば印刷物をスキャンしただけのものに「転載禁止」なんて謳って、画像のマン真ん中にデッカイ文字で転載禁止の文字を入れたりロゴを入れたりしてるのは滑稽にさえ思ってしまうというか。

たしかにね、なかなか手に入りづらい資料からスキャンした場合はそうしたくなる気持ちはわからないわけではないんですよ。
自分はこれだけ苦労して入手したんだ。それを簡単に転載なんかされちゃかなわない、と思う気持ちは理解出来るっつーかアタシもそのように思うことはあります。

でも仮にどれだけ苦労したソースでさえ、自分が著作者でもない限り、それは出来ないはずなんです。
アタシで言えば古い、それこそ戦前の印刷物をスキャンした画像をネットに載っけることはあるけど、どれだけ入手に苦労したとしても、アタシはその画像の著作者ではない。
もし本当に、誰にも転載されたくないのであれば、もうそれはネットにアップしない、以外の方法はないと思うわけで。

もちろんその画像がフェアユース、もしくはパブリックドメインにあたる場合は、今度は「転載禁止」なんて文字を載せること自体が問題になる。
つまり、どう転んでも、印刷物をスキャンしたものに転載禁止の文字を入れる正当性はないんです。
あ、言うまでもないけど、著作権を持つ個人であり企業が「転載禁止」とやるのは何の問題もないし、どれだけデカい文字で転載禁止の文字が被さってても文句を言う権利はありません。

だからね、アタシの場合で言えば、画像の加工はするけど「転載出来ないように」画像加工することはない。
んで、仮に転載禁止の文字があろうが、ネットに落ちている画像で、しかもそれが元が印刷物の場合は転載禁止の文字をトリミングしてでも無遠慮に転載します。
先日の「ゆっくり茶番劇」騒動もそうなんだけど、グレーな箇所を必死で潰そうとしたり、他人の褌で相撲を取ろうとするっつーか儲けようなんて言語道断です。

前回書いたことと重複しますが、アタシは自分がグレーな橋を渡ってるって自覚がある。印刷物をスキャンしたものをネットにアップする、それがいくら古いものでも、著作者ではないし「許諾を得ている」わけでもないんだから、そうした行為はグレー以外の何物でもない。
いや、仮に印刷物でなくても法律には様々な権利があり、まったく、何の権利にも接触してない、と自信を持って言える画像など持ってるとさえ言えない。
そうした自覚があるから、間違っても「転載禁止」なんて文字を画像には載せない。そんなことする権利がどこにある、と思っています。

結局同じ結論になるけど、グレーはグレーのまま温存しておくのが一番いい。何というか、クルマのハンドルと同じで<遊び>のないハンドルなんてセンシティブすぎて運転しづらいのと同じなんですけどね。







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