愛猫のぽんぽこが死んで、ほぼ2ヶ月が経ちました。ま、さすがに悲しいという感情はどっかにいって、寂しいと思う頻度もひと月前に比べたらだいぶ減ったと思うわけで。
念の為書いておけば、ぽんぽこが旅立ったのは3月23日、享年14でした。
しかしね、この3月ってのは、冷静になって考えると絶妙だったと思う。
ぽんぽこは2月生まれだったので、もし誕生日前だったら「もう少しで○○歳だったのに」なんて思いそうで。もちろん何歳であろうが関係ないし、誕生日まで生きたからといって褒美のひとつももらえるわけではないんだけど、誕生日という目安の手前でってのは、何となくスッキリしないというか。
じゃあ、4月以降っつーか、ま、これから夏に向かうシーズンですが、何で今頃でない方がいいのか、です。
猫を飼われたことがある方には言うまでもないことでしょうが、4月から6月にかけては「猫を飼う上でもっとも大変な時期」なのです。
そう、ちょうどこの時期は抜け毛シーズンなのですな。
マジでこの時期の抜け毛は半端ではない。とくに、ぽんぽこのような「やんごとなき」血統書付きの猫は毛質が細くて柔らかい。
これがね、今実家にいる「くるくる」だったら違うんですよ。
くるくるは紛うことなき雑種猫です。だからか、毛質も固くて太い。抜け毛も下にポトッと落ちる感じで舞い散らないのです。
しかし「やんごとなき」ぽんぽこはその反対。とにかく、アホほど毛が舞い散る。ペットアレルギーがあろうがなかろうが、これでクシャミが出ない方がどうかしてるレベルで舞い散るわけで。
当然部屋は毛だらけになる。掃除しても掃除さてもキリがない。こんなことが約3ヶ月に渡って続いていく。
そんなの猫を飼う常識だろ、と愛猫家の人は思われるでしょうし、実際、アタシも当たり前、ただの恒例行事くらいに思っていたのです。
んで、ぽんぽこのいない、イコール毛が舞い散らないこの季節を迎えてみると、いやぁ、ちょっとビックリするレベルで、何というか部屋の空気がキレイというか。
いや、だからと言って当然死んでくれて良かったって話じゃないし、もちろんもう金輪際猫を飼わないという話でもない。
ただもう、ああ、これほど違うんだ、ということが言いたかっただけで。
にしてもなぁ、マジで、死期まで計算してたような気がしてならない。ってそんなアホなと思うかもしれないけど、あの<やんごとなき>ぽんぽこなら、それくらいやりかねないんだよなぁ。