甦れ!フータくん
FirstUPDATE2022.5.9
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いやぁ、もう、なんちゅうタイミングだ!と思うのですが、藤子不二雄の安孫子先生が亡くなられてすぐのタイミングで幻の「フータくん」のパイロット版フィルムが見つかるとはね。


↑ここにアタシが如何に「フータくん」という作品に思い入れがあるか書いたのですが、マジで、藤本先生、安孫子先生のどちらがメインで描かれたか問わず一番好きな藤子不二雄作品が「フータくん」でして、本当に今でも大好きだし、メチャクチャ影響を受けた。アタシが根無し草なのは間違いなく「フータくん」の影響です。ってことにしておく。

その「フータくん」のパイロット版フィルムが発見されて、ヤフーのトップニュースにまでなってね、まさか令和の世の中で「フータくん」がこんなに注目を集めることになるとは夢にも思ってなかった。
パイロット版はモノクロで制作された、とずっと言われてきましたが今回発見されたのはカラーってのもすごい。んで、このパイロット版を制作した日放映というのは後の日本テレビ動画で、そう日テレ版「ドラえもん」を作った会社。
何かなぁ、ある時期まで「シンエイ動画(Aプロダクション)制作以外、藤子不二雄モノは許さないよ」みたいな磁場さえ感じる。

ま、それはさておき、フィルムを管理している会社はすでにフィルムの修復を業者に依頼しており、近いうちに何らかの形で公開されるのは確実です。というのは本当に喜ばしすぎるくらい喜ばしい。
おそらく最初は上映会のような形で、いずれはメディア化もされそうで、日テレ版ドラえもんよりも見るのが容易になりそうな気配があるのもすごい。
しかしね、それは「フータくん」大好きなアタシにはそれほど重要ではないんです。いや重要か。どっちだ。とにかくこのパイロット版発見が「フータくん復活の序章」になればと思っているだけなんです。

藤子不二雄フリークには有名な話ですが「フータくん」にはまるごと単行本化されてないシリーズがあります。
これが「ナンデモ会社編」で、分量としては「日本一周編」と同じくらいある。あと特別編も(数えたわけじゃないので正確な数はわからないけど)最低10編ほどはある。これらもすべて単行本未収録です。
ナンデモ会社編は一度「藤子不二雄ランド」で単行本発行予定リストに入りながら何故か見送られ、その後藤子不二雄Aランドが電子化された時も思わせぶりな解説があったにもかかわらず結局この時も実現していない。
アタシはね、せっかく「フータくん」のパイロット版が発見されたんだから、とにかくこの機会に「ナンデモ会社編+特別編」の単行本化をして欲しいんです。

ナンデモ会社編が連載されたのは1967~1968年だから、ある意味安孫子先生最良の頃に描かれたと言ってもよく、内容も文句なしに面白いし絵柄も最高の時期です。
こんな名作が世に出ない方がおかしいわけですが、冷静に考えれば<きっかけ>がなかった。でも今回のパイロットフィルム発見は余裕で<きっかけ>になるはずです。

個人的にはさらに「時代背景とか一切変えずに(つまり1960年代の時代設定のままで)アニメ化して欲しい」んだけど、それは難しいかなぁ。







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