そう言えば以前「♪ ハウスバーモンドカレーだよ~も西城秀樹のヒット曲の範疇に入る」みたいなことを書いたことがありますが、正式にCDや配信になってなくても、知名度がすこぶる高くなる、なんてことがあるわけで。
ま、そういう意味でCMは強いって話でして、CMが何で強いのかというと「能動性ゼロで繰り返し聴くことになる」からです。
能動的に同じ楽曲を繰り返し聴く。ただたんに好きって場合もあるけど、カラオケで「この曲を歌いたい!」となったら「記憶を定着させるために」もやったりします。
つまり「記憶を定着させたい=復習を繰り返す」のが有効という話ですが、CMソングは別に能動的でもなんでもないのに結果的に復習を繰り返していることになり、つまり「記憶に定着した有名曲」になってしまう、と。
さて、宮川泰というコンポーザーがいました。
そのヒット曲の数はキリがないほどあり、宮川泰と言えば、と聞かれたら、いろんな意見が出るはずです。
「宇宙戦艦ヤマト」であったり、競馬のファンファーレだったり、人によっては「ズームイン!朝」のテーマとか「ゲバゲバ90分!」のテーマなんて人もいる。アタシのようなクレージーキャッツフリークなら「ウンジャラゲ」とか「シビレ節」が浮かぶはずです。
では現今、本当に令和の今ですよ。老若男女問わず、もっとも諳んじてる宮川泰作曲の楽曲は何か?となれば、実はかなりの知名度、それもまだ幼稚園に入る前の子供から大人まで知ってるんじゃないかと思える楽曲があるんです。
その楽曲とは「ハローキティ」です。
ハローキティとはもちろんあのサンリオのキャラクターです。でも、そんな有名か?と思われるかもしれません。
ではその「ハローキティ」を聴いてください。
この時点で「あ!これか!!」と思われる方もおられるでしょうが、よりわかりやすく説明するにはコイツを見てもらうのがいい。
至るところにあるポップコーンマシーンですが、とにかくこれ、繰り返し、ずっと、流れている。これで「記憶の定着」がしない方がどうかしてるレベルです。
ただ、そもそもメロディラインやアレンジ自体がすこぶる覚えやすいようにこしらえてあるのも事実で、さらにエンドレスリピートが加われば、そりゃあ、記憶に定着するわ。
でもこの曲が宮川泰作曲と知ってる人はあんまりいない気がする。
ただね、せめてクレージーキャッツフリークかザ・ピーナッツフリークなら是非「ハローキティ=宮川泰」と憶えておいて欲しい。んでハローキティのポップコーンマシーンがあれば即座に「あ、宮川泰!」と思って欲しいと思っているわけで。