準リアルタイムなScribble
FirstUPDATE2022.2.23
@Scribble #Scribble2022 #やぶにらこぼれ 単ページ 書き溜め 寝かせる 煮詰める ツッコミ避け 完成度 #2010年代

たまたまこのタイミングでってだけの話で、本当は「Scribbleなんてものをこさえたから」ってのはほぼ無関係なんですが、ちょっと、エントリの<書き方を変えた>って話でして。

yabuniramiJAPAN(現・やぶにら2003)が普通のブログと違う、いや普通がどうかは知りませんが、特色として「書いてから三ヶ月から一年ほど寝かせてからエントリする」ことにあると思っています。
一部例外はあるものの、エントリされてるネタの大半は三ヶ月から一年ほど前に考えてたことであり、それを今の自分がチェックする、というやり方です。

これは2015年に書いたものですが、ここ10年くらいは「書けるタイミングで数本ガガッと初稿(というか<粗稿>とでもいうのか)を書いて、数ヶ月寝かせて、気が向いた時に読み返して、ついでに改稿して、さらに気が向いたタイミングでエントリする」というのを繰り返してきました。
つまり「書き溜めた、未エントリの文章が数十本ある状態」というのがデフォルトだったんです。
ま、書けるタイミングがなくてストックがどんどん減って、気がつくと未エントリのが数本しかない、なんて事態もありましたが、言い方を変えれば「それでも最低数本はある」ってな感じだったんです。

このやり方のメリットは文章のクオリティを上げやすいことです。
改稿するタイミングが無限にあるんだから、当然誤字脱字は減りやすいし、何より「寝かせる」ことで内容を他人事のように精査出来る。初稿の時は熱くなって書いたけど、こんなひとりよがりな内容じゃあ誰も理解出来ないよ、なんてことにも気付けるのです。
だからこれが「アタシ流のネットテキストの書き方」の最適解だと、ずっと思っていた。だけれども、どうも、最近になって、これは違うぞ、と。

たしかにね、ここ、つまりScribbleではなく本サイト、つまり「Yabunira」ならば、今でもこのやり方が最適解だと思うのです。
本サイトにアップしているものは、どのタイミングで読んでもらっても構わない、なるべくアップトゥデイトなことは書かないと標榜しているので、煮詰めるだけ煮詰めた、ま、それなりに完成度の高い文章の方が良い気がする。
つまりはです。本サイトは煮詰めた文章を発表する<場>であるとするならば、Scribbleは逆に「煮詰めてない」文章を発表する<場>なんじゃないかと。つか両方が煮詰めた文章なら何もふたつに分ける必要はないですから。

そういうことに気づいてね、Scribbleにおいては「書き溜め」も「寝かせること」も「煮詰めること」も、今年に入って一切止めた。
ま、まったく書き溜めないわけじゃないけど、それでも初稿を書いてから3日以内にはエントリしようと。
さすがに初稿から3日しかなければ煮詰めるのは不可能だし、当然のように誤字脱字も多くなる。でも、それでいいじゃねーか。いやこれはこれで「リアルタイム性」と「生々しい感情が露呈する」ってメリットがあると。

もちろんこの<やり方>したのは、アタシの書く文章の根本的欠点をなくす意味合いがあります。
アタシの書く文章って、まず、いつ書いたのかわからない。つまり生々しさがない。これでは読もうという気にならないなと。
もうひとつは昨年末より繰り返し書いてることですが、とにかく文章にも内容にも「可愛げ」がない。もっと言えば小賢しい。随所に「ツッコミ避け」がある文章なんかに可愛げがあるわけがありません。

だからといって無理矢理<隙>を作るのも違うので、となったら「未完成が故の<隙>」が一番有効かつ自然なんじゃないかと。
実際、今年に入ってからのScribbleって、こと「文章の完成度」だけで言えば酷いもん。先日書いたチ○コの話とか<痔>の話とか、下ネタってのを抜きにしても破綻しまくっている。
ただ、その分、何というか、思い付きならではの独特の迫力とか生々しさがね、出てきたんじゃないかと。

ま、<やっつけ>でやった仕事の方が結果的に喜ばれたり、なんて、あるあるもいいところでしょ。そこをね、狙うんじゃなくて、<やっつけ>でやりすごす<やり方>にしたって話です。







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