軽あやまりが出来ない人
FirstUPDATE2022.2.22
@Scribble #Scribble2022 #メンタル #ことば 単ページ 植田まさし 課長 あやまる 言い訳 土下座 #人間関係

ま、あくまでアタシの中でそう思ってるだけだけど、未熟な人って本当に「軽あやまり」が出来ないんですよ。あ、けい、あやまり、じゃないよ。かる、あやまり、つまり「軽くあやまることが出来ない」って話です。

これ、もう年齢は関係ない。子供はもちろん、いいトシをしてもこんなふうな人がいる。
要するにね、途中まで絶対に自分のミスを認めないんですよ。いや私は悪くない、と言い張る。
んで、もう、ギリギリまで追い込まれたら、今度は一転して土下座レベル、って実際に土下座するかはともかく、異様に深刻そうにあやまる。
いやいや、土下座するほどのことじゃないし、誰もそこまでの謝罪は要求してないよ。つかそんな溜めて溜めてやるより、もっと早い段階で軽くあやまっとけば、こんなことにならずに済んだのに、みたいな。

まさにこういうのを「つまらないプライド」と言うのだろうけど、つまり「そこまで悪くない=あやまるほどでもない=こんなことであやまってたら馬鹿にされる」って感じなのでしょうか。
しかしそれは違う。つかむしろ「そこまで悪くない」場合こそ、ある意味チャンスなんですよ。
たしかに、もう完全に白黒付けろってなったら自分のが悪い。しかし自分が100%悪いわけではないし、相手もたいして怒ってない。このタイミングで軽あやまりをしておくと、お互い、見事なガス抜きになるんです。

「あー、それ、自分のせいですね。もーしゃけない!(←坂本九調で)」

「いやそれはオレが悪いわ。スマンな」

くらいのね、軽く笑みでも浮かべながら、それでいて自分の否は認めるけど、同時に、そこまでたいしたこっちゃないですよね、というのもアピールするわけです。
ま、慣れてないと難しいし、それが謝罪する態度か!なんて激怒される可能性もゼロではないけど、実際は本当に他愛のないことであれば器の小さい人くらいしか激怒しない。つか激怒する=器が小さいと周りから思われるんだから、つまり怒った方が損なんだから、たいていは「ンモー!次から気をつけてね」てな植田まさしの課長みたいな感じで終わらせようとしますよ。

というかさ、いわゆる人懐っこい人って、こうした「軽あやまり」が異様に上手いんです。逆に言えば軽あやまりが出来る自信があるから相手の懐に飛び込んで、これ、怒るかな、みたいなギリギリのラインを攻めることが出来る。
要するにあやまることに抵抗がない。となると当然ガス抜きが上手いってことになるから人間関係がこじれることがあまりない。
ま、あれは才能だね。アタシなんかとてもそんなふうには出来ないけど、それでもなるべく、軽くミスした時は軽くあやまるってのをやろうとはしています。

だって土下座なんてしたくないし、そもそもこっちが被害者の場合でも許す許さないの基準にどれだけ深刻ぶった顔で謝罪したか、とかどうでもいいもん。
相手が本気で謝罪しようとしているかどうかなんて、すぐにわかりますよ。一切言い訳をしようとしない、なんて人は本気です。逆に言えばまず言い訳からっつーか「違うんですよ」から入る人はまったく自分が悪いなんて思っていない。
仮に「軽あやまり」でも言い訳ゼロなら本気ですし、土下座しても言い訳しながらなら嫌々あやまってるだけです。

つまり軽あやまりなんて損ゼロ得ばっかりなんですよ。ってな感じで「ヤベッ」ってなったら損得で考えた方が上手くいきやすいって話で。







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