eスポーツよりこっちのが良くね?
FirstUPDATE2022.1.27
@Scribble #Scribble2022 #ゲーム 単ページ eスポーツ メモリースポーツ タモリ倶楽部 タモリ 霜降り明星せいや

3年前に神戸へ移住してね、正直楽しくないことは多いんだけど、くだらないことで言えば「タモリ倶楽部が関東での放送よりも三か月超の遅れ放送」ってのもね、何となくストレスがあるわけで。

だから関東っつーか関西以外にお住まいの方からすれば「今更」かもしれませんが、先日放送されたタモリ倶楽部のメモリースポーツの回を見てね、これ、絶対にeスポーツより面白いじゃん、と。
正直eスポーツについては散々書いてきたのですが、もっとも直近で書いた一部を引用しておきます。

もしかしたらアタシだけなのかもしれないけど、イマイチ、eスポーツが<刺さらない>のは、<すごさ>や<上手さ>で止まっちゃってると思うんですよ。
人々はイベントを通して<人間の業>を見たいんです。ギリギリまで追い込まれた人間が「たかが遊び」であるはずのゲームに、何故これほどまで死にものぐるいになれるのか、そこが感動を呼ぶ最大の装置だと思う

忖度なしで手短に書けば「eスポーツから<人間の業>が見えない、つまりは感動のポイントがない」と言ってるわけです。
ところがメモリースポーツの場合、少なくとも<興行>としては圧倒的にeスポーツよりも優れていると感じた。具体的には

・誰にでもすごさが飲み込める
・ルールが普遍的
・人間の業が垣間見える

この3つのなさがeスポーツの<興行>としての最大の欠点であり、しかしメモリースポーツはすべてクリアしている。
しかも素人が遊びでやってもそこそこ面白いし、それを見ててもやっぱりそこそこ面白い。
タモリ倶楽部でも霜降り明星のせいやが予想外の健闘を見せましたが、ちょっと感動したもん。で、何でもソツなくこなすことで有名なタモリがミスしたり、世界ランカーが苦悶したりね、あえて「縄縛り」なんていう馬鹿馬鹿しいテーマで出題したにもかかわらず、<人間>が露呈して本当に面白かった。

そして何より、このメモリースポーツというものって、頭が<良い>とかとは違う、特殊な<頭>を持ってるような人が無双出来そうなのも面白い。
世の中にはハイパーサイメシアなんて人がいます。日本語なら「超記憶症候群」と言われるらしいけど、これを記事にしたGIGAZINEを引用しておくと

「今までに至るまでの人生の出来事を、日付や曜日を指定して、まるで映画のワンシーンを見ているかのように事細かに描写することができる」という能力を持つ「ハイパーサイメシア(超記憶症候群)」の人々が、少数ながら世界には存在します。

ということになる。
上記引用では『少数ながら』という表現にとどめていますが、一説には世界で60人ほどしかいないと言われており、もし、その少数のハイパーサイメシアの人がメモリースポーツに参戦したら「超絶エリート」ってことになる。

さすがにそこまでいかなくても、一般に発達障害と言われるADHDやLDの人は圧倒的な記憶力を誇る人が多いと言われており、これも面白い。
世間的には生きづらいと思われている(何より当人が強く思っている)これらの人が輝く可能性が高いメモリースポーツなるものがもっと普及したら、間違いなく彼ら彼女らの生きる希望になるはずです。
というか人間なんてね、向いてないことを必死になってやって、でもちゃんと出来ないから蔑まれてひっそり生きるよりも、得意分野で輝く方が、もっと下衆な言い方をすればゼニ儲けが出来ればこんな目出度いことはないと思っています。

今までアタシはそういう人に「遊び半分でいいからアートとかやってみたら?」って言ってたけど、これからは「メモリースポーツなんてのがあるんだけど」みたいな話をしよう。うん。







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