てなわけで、ここからはラーメン以外のインスタント食品を織り交ぜて書いていきます。
では、3、2、1、チーン!
◇ カゴメ レンジランチョン(1986年発売)/ハウス レンジグルメ(1987年発売)
これね、ちょうどアタシが大学に入った頃に発売されて、何しろ電子レンジでチンするだけですぐに食べられるってのは本当に画期的だったんです。
ちなみにどんなラインナップだったかというと
・レンジランチョン スープスパゲティ、ドリア、リゾット、ハヤシ、カレー
・レンジグルメ ソース焼そば、五目焼そば、赤飯、鶏そぼろご飯、鮭ごはん、五目チャーハン、五目ご飯、エビピラフ、チョコケーキ、キャロットケーキ、フルーツケーキ、ヨーグルト蒸しパン、ほうれん草蒸しパン、フォンダンケーキ、他
ただし、黎明期の製品にありがちな、味はお察しもお察しで、おそらく、ソース焼そばなんか今のカップ焼そばにも及ばないレベルだったと思う。
そんな中で比較的マシだったのがレンジグルメのケーキ類で、ま、おやつにはなるレベルでした。とは言えまた食いたいか、と言えば、ね。
◇ ホーネン カフェ・イン・ボトル(1991年発売)
正直、相当美味かったように記憶してるんだけど、これ、何とインスタントのコーヒーなんですよ。
は?馬鹿じゃないの?インスタントコーヒーなんて昔からあるし今も普通にあるじゃん、と思われるかもしれないけど、コイツは相当変わってて、何とスプレータイプでムース状のコーヒー液が出てくるっていう。ま、ヘアムースを想像してもらえるとありがたい。
つまりですね、カップに向かってプシュッとやって、後はお湯を注げばコーヒーになるのです。
ま、美味かったって記憶がたしかなのか自信はないけど、とにかくかなりヒットしたみたいでね、でも後続商品も、他社からインスパイア商品も発売されず「孤立した製品」になってしまいました。
マジで今でも売れそうなんだけどな。
◇ 日清 カップライス(1975年発売)
これ、Wikipediaを読む限り、1975年に販売を開始して、わりとすぐに製造中止になったってことになってるけど、間違いなく食べた記憶がある。
というのも、ドライブインなんかに行くと日清 自動販売機があって、カップうどん(どん兵衛ではなく縦型タイプだったと思う)とかと一緒にラインナップに入っていたはずなんですよ。
ってことで画像を探してきた。
ここからは推測ですが、日清はカップライスの一般販売はわりと早く中止にしたけど、自動販売機専売として細々と製造は続けてたんじゃないかと思う。
さすがに味はほとんど憶えてない。今のカップヌードルライスやカレーメシよりはマズかったイメージだけど、あんまりアテにしないでください。うっすいうっすい記憶なので。
◇ 日清 ラ王(1992年9月発売)/ごんぶと(1993年8月発売)/スパ王(1995年2月発売)
ま、技術の進歩なんでしょうが、1990年代に入ったくらいから<生麺ブーム>なんてのがおとずれてね。まずはこの業界の第一人者である日清が先陣を切って、ラーメンの「ラ王」、うどんの「ごんぶと」、パスタの「スパ王」、と出してきたわけです。
つまり「インスタントラーメンはインスタントラーメンらしい味」というか、インスタントラーメンとラーメンはまったくの別ジャンルだったのがラ王の登場で変化した、と。
それはいいんだけど、最初ラ王を食った時は衝撃的だった。もう、はっきり言えば「マズ・・・」というネガティブな衝撃で、比較対象はインスタントラーメンではなく完全にラーメン屋のラーメンなんですよ。でもラーメン屋のに比べたら、いくら生麺だからといってもレベルが低すぎた。
つまりね、インスタントラーメンはあのジャンク感込みで美味かったのに、ジャンク感を消したらただのマズいだけのラーメンになってしまった、という。
ただ「ごんぶと」はすでに生麺うどんはあったし商品としてこなれていた。「スパ王」は逆にモノホンのパスタには足元にも及ばない出来で、それが逆にジャンク感をキープしてそれなりに美味かった記憶があります。
どうでもいいけど、当時「ごんぶと」のCMに横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の佐々木主浩が出てたんだけど、ゴシップ系週刊誌の「大魔神佐々木、アソコも<ごんぶと>」って見出しをいまだに憶えている。
中身を読んだわけじゃないので「文字通り<ごんぶと>」なのか「日清の<ごんぶと>のうどん麺並の細さ」ってことなのか知らない。つかどうでもいい。
◇ ハウス カレーマルシェ(1983年発売)
「鶴瓶上岡パペポTV」にて上岡龍太郎が「何や知らんけど、あのCMだけは合わん。見てたらムカムカしてくる」と言ってたことで有名な(ま、一部界隈だけだけど)のカレーマルシェです。
カレーマルシェは現行商品なので食べたことがある人はいっぱいいるだろうけど、アタシはCMはともかく、どうも味的に合わない。何がどうって言われても困るんだけどね。
◇ ジャパン 幸麺(2000年代前半発売)
これ、知ってる人、どれだけいるかなぁ。
せっかくなんでハマっていた2004年当時に書いた文章を引用しておきます。
ここはいろんなPBをだしているのですが、数あるPBの中でも出色なのが「幸麺」です。
幸麺とはインスタント袋入り麺なのですが、大手ブランドから発売されているインスタントラーメンと十分タメをはれるほどの出来栄えで、個人的にはあの不朽の名作「サッポロ一番」シリーズよりハマれるほどです。いや、そりゃ<塩>に比べりゃ若干下ですが、<しょうゆ>や<みそ>よりは断然うまいとおもってしまうのです。
そしてなによりすばらしいのは値段が安いこと。PBなんだから当然といえば当然なんですが、それでもひと袋25円は安すぎる。まぁそのかわり量が若干少ないんだけどね。
アタシは大学時代にインスタントラーメンを食べすぎた影響からか、最近ではほとんど好んで食べることはなくなりました。しかし幸麺なら食べれる。並み居るインスタントラーメンよりさらにアクが強いにもかかわらずおいしく食べられる。これはかなりすごいことだと思います。
なんてったって、キャッチコピーが<元気が出て幸せになる中華そば>だからね。まぁ幸せはあおりだとしても、インスタントラーメンに<元気が出て>と表記するセンスにはほとほと感心ますよ。
『みなさん、ジャパンというディスカウントショップをご存知ですか?』って、いったいコイツは誰にたいして呼びかけてるんだ。ま、昔の自分にツッコミを入れてもしょうがないけど。
ジャパンはその後スギ薬局グループになり、ジャパンって看板を掲げた店舗は消滅寸前ですが、全盛期は結構プライベートブランドの商品もあったんです。
って言っても自社開発してたわけではないようで、この「幸麺」もOEMだった。んで調べてみると「ヤムヤムポーク味」ってのが元ネタらしい。
「ヤムヤム」はタイのメーカーのブランドですが、昔はポーク味も輸入されてたみたいだけど現在はトムヤムクン味しか輸入されてないようで。
久しぶりに食いたいんだけどなぁ。誰かタイ旅行に行く人がいたらお土産に買ってきてよ、ヤムヤムポーク味を。
◇ マルちゃん 豚汁うどん(2004年発売)
これも2005年のエントリから引用しておきます。
インスタント、とくにカップ系はほとんど食べなくなったアタシですが、これだけは別です。小腹がすいた時、ご飯とセットで昼食、そして夕食の汁物として大活躍中です。
アタシもジャパン以外で売ってるのをみたことがないのですが、これはおすすめなので、みなさんもぜひ。
またジャパンか。どれだけご贔屓にしてんだ当時のアタシは。
これ、今でもたまに食べるけど、2005年にハマりすぎたせいで、要は食べ過ぎて飽きた。やっぱ何事もやりすぎは良くないね。
◇ モリソンズヌードル(発売年不明)/セインズベリーヌードルオレンジラベル(発売年不明)/テスコヌードル(発売年不明)/ネイキッドライス(発売年不明)
これ、要するに「イギリスのスーパーのプライベートブランドのインスタントラーメン」です。あ、ネイキッドライスは違うけど。
まァ、今まで食べた無数のインスタントラーメンで、これほどマズいインスタントラーメンは他にない。他にないってスーパー毎にあるんだけど、どれも同率で最下位です。それくらい、いくら<クソ>をつけても足りないくらいマズい。
ネイキッドライスは、いわばイギリス版のカップライスというかカレーメシですね。正確にはカツカレーらしいけど当然のことながらカツなんか入ってないし、味も、まァ、お察しってことで。
◇ 大塚 ボンカレー(1968年発売)
何でここにボンカレーが入るのかって言われてもたいした理由はないんだけど、2018年になって突然ボンカレーとブラックジャックがコラボしたのでここに入れた。
↑の通り、ブラックジャックの好物=ボンカレーってのはアタシを含む一部界隈では有名だったけどさ、何で2018年になって?ボンカレーの発売は1968年だしブラックジャックが連載されてたのは1970年代だよ?
あとボンカレーと言えば笑福亭仁鶴ですか。アタシは世代的に「3分間、待つのだぞ」は知らないんだけどね。
しっかし、何で仁鶴、こんな棒読みなんだ。こんな演技が出来ない人じゃないのに。さてはロバート秋山の講義を受けたな。
アタシ世代でボンカレーと仁鶴を結びつけるのは↓かな。
何故かこの自販機だけはドライブインにしつこくあったからね。これもカップライス同様味の記憶はさっぱりだけど容器がフニャフニャだったことだけは憶えています。
さて、以下のふたつも現行商品ですが、このふたつは現時点でのアタシのオススメってことで挙げさせてもらいました。
◇ オーマイ パスタソース(2010年?発売)
オーマイのパスタそのものはそこまでだけど、パスタソースはマジで美味い。ま、値段のわりにっていう注釈は必要だけど。
◇ ヤマダイ 凄麺(2001年発売)
凄麺の何がすごいと言っても、かなりいろんな種類が出てるけど、全部味の系統が違うんですよ。だからローテーションさえしていけば極めて飽きづらいのです。
ここまでいろんなインスタント食品について書いてきましたが、インスタント食品の最大の欠点って健康に悪いとかそういうことじゃなくて、結局は飽きやすいことなんです。
だからどれだけ美味しいのでも、かなり間隔を開けてでないと食べられない。続けるとすぐに飽きるから。(イギリスのインスタントラーメンはそれ以前の話だけど)
そういう意味では、もしかしたら現状、凄麺シリーズは最強のインスタント食品と言えるかもしれない。ま、ラーメンに飽きることはあるけど「インスタントだから」飽きたんじゃないってのは本当にすごいと思うわけで。
如何でしたでしょうか。何だかまとまりがないけど、そうなるよね。テーマがテーマだから。
全体を通してみれば、どうもレンジランチョン&レンジグルメとカフェ・イン・ボトルのことを書きたかったようですな、アタシは。 このふたつ、当時はかなり話題になったはずなのに、後年になって回顧されることが極端にないので、せめてこうした場に書き残しておきたいと。でないと歴史の闇に埋もれそうなんで。 |
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