幼馴染み逆補正
FirstUPDATE2021.12.13
@Scribble #Scribble2021 #アニメ・漫画 単ページ 幼馴染み 近親交配 ウェスターマーク効果

最近よく言われることなんですが、実は幼馴染みの異性にたいして「異性として見られなくなる」なんてことがあるみたいで。

要するに、近親交配を避けるために「あまりにも近しい異性にたいしては性欲を持たないようにDNA的にそうなってる」ってことなんですが、たしかにそうしないとマズい。
近親相姦が当たり前になると近親交配も当たり前になる。でも<血>が濃くなりすぎると奇形者が生まれやすくなるので、そういう<仕組み>になってると。

しかし、仮に血縁関係にはなくても兄妹同様に育てられた「ただの幼馴染み」とかでも似たようなことが起こるらしく、ウェスターマーク氏が提唱したので「ウェスターマーク効果」と呼ばれている、らしい。
ま、賛否っつーか異論がいろいろとあるようですが、アタシはこの説が正しいかどうかの話をしたいんじゃない。つかアタシは学者でもなんでもないのでそんなことがわかるわけがない。
アタシが気になるのは、何で、とくに我が国のフィクションにおいて、幼馴染みの恋愛を描いたものが多いのだろう、と。

こうした風潮にたいして「苦労せずに女性と仲良くなりたい気弱な男の妄想」という向きもあるかもしれないけど、アタシはそうは思わない。というか幼馴染みと結婚というパターンは、それこそ「ドラえもん」だってそうなわけだし。
フィクションとは架空のキャラクターの、人生のうちほんの一瞬を切り取ったもの、という法則(?)に当てはめれば、その一瞬の間の出会いが一生の縁になるってのはわかる。でも、小学生(またはそれ以下)の時点から物語が始まらない場合はどうなんだって話で。
例えば主人公が高校生の場合でも幼馴染み属性ってのは非常に強力なアドバンテージで、その他が他の女性キャラに劣っていたとしても「幼馴染み一点押し」でメインヒロインを張れたりします。

もしウェスターマーク効果がゼロでない、と考えた場合、それこそ「名探偵コナン」のように幼馴染みの異性に異様にこだわるってのは、もしかしたら「近親相姦願望の果て」のような気がするんですよ。
というか、良くも悪くも日本という国は「マイノリティな性癖」が発展しすぎなような気がする。そこまで諸外国の事情を把握しているわけではないけど、どれだけジャンルがあるんだってほど、ここまでアダルトビデオも同人誌も細分化されている国が他にあるんだろうか。
とくに近親相姦モノだけでも多種多様な細分化がされており、近親相姦の実態が多い国、ではなく「近親相姦<モノ>のフィクションの多い国」ってことなら日本がダントツナンバーワンではないかとね。

とか考えたら、もしかしたら幼馴染み設定ってのは「もっともソフト表現の近親相姦モノ設定」なんじゃないか。
基本的に幼馴染みキャラって異様に母性が強いタイプ、もしくは完全な妹属性タイプが多い。暴力的なキャラだったとしても、このふたつのうちどちらかは兼ね備えているケースが大半です。というか意外と友達属性のキャラっていないのよね。

つかさ、幼馴染み、ではなく「結婚も交配も出来る近親者」と考えたら、これはちょっと、いやなんでもない。







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