昔のユニクロ
FirstUPDATE2021.12.11
@Scribble #Scribble2021 #1990年代 #施設 単ページ 昔の話 ユニクロ ヘインズ #イギリス #大阪

何だか昨今、ユニクロが完全に「安物」というイメージを脱却したようで、安さが売りは完全にGUに割り振って、値段のわりに、という注釈が付くとは言え「品質が良い」という感じになったみたいですな。

ロンドンに居住していた時に、いやね、ロンドンにもユニクロはあるんですよ。
でもロンドンのユニクロはまったく「安物」ではない。つか、もちろん高級ブランドではないですよ。でも普段着の店としてはそこまで安いわけでもなく、それこそ日本でも店舗があるH&Mよりも高かった。
向こうで、いわばGUやしまむらに相当する衣料チェーンとしてはプライマークってのがあって、ここは本当に活用させてもらいました。
感覚的にはプライマークはGUよりも安い。もちろん品質はお察しだけど、それでも「短期間使えたらいいや」と思って買うには本当に便利だったからね。

話を戻すけど、いつからか、たぶんGUが出来たくらいからなんだろうけど、ユニクロは品質重視になった。
でも逆に言えば、それまでのユニクロは、品質が良いとは言えず、もう、ひたすらデザインのシンプルさが売りだったのです。
何の本で読んだのか忘れたけど、外部から入れたデザイナーがこのシンプル路線を確立させたらしい。
それまではっつーか、社長(だったかそれまでのデザイン責任者だったかははっきり憶えてないけど)はどうしても<ワンポイント>を入れたがったらしいけど、それをはねのけてとにかくシンプルに徹した。カラーは多種用意するけど基本的には無地でやる、と。

何でそのデザイナーがここまでシンプルにこだわったのか、それはアタシは知りません。
ただし、もしかしたらコレかな、と思うところはあるんです。
その昔、時代で言えば1990年代初頭です。
この頃アタシは大阪に在住していたけど、わりと近くにユニクロがあってね、それなりに利用していました。
ただ、現今のユニクロとはまったく違う。品質がどうこうというレベルですらなく、現今で言えばマックハウスとかライトオンに近い業態だった、というか。
つまりプライベートブランドの商品は、皆無だったかまでは憶えてないけど、ほとんどない状態で、他社製品を卸して格安で売る、という店だったんです。

この時代、吉田栄作の影響かなんだか、とにかく無地の白Tがメチャクチャ流行っていた。んで無地白Tと言えば今も昔もヘインズが定番でね、とくに3枚パックの赤ラベルは安いわりには首まわりが伸びづらいので重宝されていました。
でね、たまにユニクロでヘインズのTシャツが特売されてたんですよ。
だいたい他店では1,500円くらいなのがユニクロの特売だと1,000円で売られる。それを目当てに並ぶんです。
実際、アタシも何度か朝から並んだ。でないとすぐに売り切れてしまうから。
だからアタシの中では長い間、ユニクロと言えば「ヘインズのTシャツを安売りする店」ってイメージだったと。

にしても、衣料チェーンって昔とイメージがぜんぜん違うってケースがわりとあって、前にも書いたけど西松屋なんかも完全にそうですよね。西松屋なんか兵庫県ローカルの「安く仕入れて安く売る」だけの店ってイメージだったのに。
その辺はまったく明るくないけど、衣料チェーンって結局はプライベートブランド商品を売らなきゃ儲からないのかね。でもユニクロにしろ西松屋にしろ見事にそっちに舵を切った経営判断は見事としか言いようがない。

だから何なんだって言われても困るけど、ただの思い出話ですから。







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