アタマの良い人って
FirstUPDATE2021.11.24
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いやさ、ゆりやんレトリィバァのヤフーニュースの記事を読んでね、やっぱこの人はアタマがいいなと。

(※現注・本来ここにリンクを貼ってあったのですが、リンク元が消えているので割愛します)

当然、内容的にも納得出来るもので、たしかに英語って半分ギャグのようなつもりで、つまり「ステレオタイプなガイコクジンのモノマネ」をするつもりでやった方が上手く会話出来るんですよ。
っても、それは本当はどうでいい。それよりもゆりやんレトリィバァは「他人さんにポジティブな感情を持ってもらうには、どういう話し方をすればいいか」ってのが理解出来てるな、と。そこがアタマがいいって思ったポイントでしてね。

他人さんに自分の考えを理解してもらう方法として、定型と言えるような順番があります。

私はこう思います
→何故そう思うのか理由を説明する
→だから私はこう思うのです

当たり前だ、と思われるかもしれませんが、実際の会話でこの手順をすっ飛ばしている人は実に多い。とくに社内の人間だったり家族だったりにはつい<甘え>の気持ちからか、それくらいわかれよ、みたいな会話になってしまいがちです。
高じてくると、たいして親しくもない人間にさえ手順を踏まなくなる。「面倒くさい」だか「何でそこまで丁寧にやんなきゃいけないんだ」だか知らないけど、どちらにせよ不遜な考え方で、本当はどれだけ親しくても定型通りに話す方が余計な軋轢は生まれづらいのは間違いない。

とくに重要なのは2番目、つまり「理由の説明」です。
一番説得力がないのは「ただ思いついた」レベルですが、その次が、いくら思考を巡らせた果ての結論だったとしても、机上の空論は聞く相手に「穴が多い」と感じさせやすいんです。
その点、経験談は強い。ただし「謙虚な経験談」です。この<謙虚な>ってのが重要で、上から目線の経験談では無意味に反発心を招いて説得力が落ちる。
逆に言うなら謙虚なムードさえ出せば、どれだけ嫉妬を招くような経験でもわりと素直に受け止められるんです。

そういうことを意識してか、はたまた無意識かまではわかりませんが、ゆりやんのこのインタビューは完璧で、たんにアタマがいいだけではなく「揉まれてきたな」ってのもわかるんです。
良い人も悪い人も両方いる、そんな環境で人間関係を揉まれた人ってやっぱり上手いんですよ。何というか、他人さんが不快にならない喋り方を無意識に身につけているっつーか。
んで、これが肝心なのですが、謙虚なんだけど自信に満ち溢れているのがよくわかるところです。

このインタビューで言うなら「英語が得意」って話ではなくて「英語が好き」って方向に持っていってるのは本当に上手い。好きなんだったら得意かどうかはともかく「苦手」ってのはあり得ない。つまりちゃんと英語にたいしてポジティブな感情を露呈して、芸能人としてのアピールに成功してるんです。
したたかっちゃしたたかなんだけど、少なくとも仕事においてはこういう人は信用出来る。仕事を任せたら自分なりに工夫して克服するだろうし、本当に無理なことなら安請け合いしたり逃げ出したりはしないな、と。

こういう本質的にアタマのいい人は強いですよ。ってこうなるにはなかなか難しい話ではあるんだけどさ。







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