このScribbleもYabuniraもそうなのですが、一見ブログのように見えて実はブログシステムを使ってない。ま、使ってようがどうだろうがね、ひとつ重要なことがありまして。
それは「放置されてない」ってのを前面に押し出さなきゃいけないのですよ。
もう何年もサイトの更新が止まった、んでおそらく二度と更新されることはないであろう、いわゆる廃墟サイトは無数にあります。
そういうサイトはね、アタシだけかもしれないけど、著しく読む気が失せるのですよ。というか検索で飛ばされたエントリが「良い内容」であればあるほどガッカリしてしまう。
たんにやる気がなくなっただけなのか、それとも他に更新出来ない事情があるのか、せっかく面白いことを書いてるのに、何てもったいないんだ、と。
だからね、自分のサイトに限ってはとにかく「最終更新日がいつなのか」がすぐにわかるようにしようと思っているのです。
正直、その文章がいつ書かれたのか、そりゃあアップトゥデイトが必要なネタは更新日を明記する必要があると思うし読んでくださる人も気になると思うのですよ。でもそれ以外の、まァ、どのタイミングで読んでも問題ないネタならば、そこまで更新日は気にしないはずです。
それはわかっている。わかっているんだけど、まだこのサイトは現役バリバリですよ、というのをアピールするためには、やはり明確にしておいた方が良いんじゃないかと。
だから各エントリの更新日をなるべく大きめに表示したい。ま、リニューアル前はちょっと大きく表示しすぎたので今回は<頃加減>を見計らったけど、フォントサイズとしては小さめにした上で行間を使って目立つようにはしました。
また改稿を施したものも、ま、これは目立つわけではないにしろ、それでもエントリカードに改稿日が記載されてるようにしたのです。
今回のリニューアルの目玉は各エントリに「PostScript」を記載したことです。
気取ってPostScriptなんてしたけど、まァいわゆる「あとがき」で、一部は2019年に書いたものから流用したけど、あとは今回あらたに書き下ろした。んでなるべく「新しい動き」があれば、PostScriptの箇所だけは随時リライトしていこうと思ってます。
こういうのはね、古い遊園地とかと一緒で古ければ古いほど必要以上に「マメにメンテナンスをしてます感」を出していかなきゃいけないのです。
遊園地の古い遊具っつーかアトラクションなんかまさにそうで、<定番>なのか<ただ放置してあるだけなのか>の差はどれだけメンテナンスをしっかりしてるかだと思う。というか「古いのにあんまりメンテナンスしてる様子がない」ジェットコースターなんか怖くて乗れないですよ。
Yabuniraで一番古いエントリは、順列的には「星の去る音」だけど、これはほぼ書き下ろしなので除外するなら「浅草東宝鑑賞読本」ってことになります。
これの初稿を書いたのが、んで初めて発表したのが2003年。もう18年も前です。もちろん18年も経てば世の中が一変してるわけで、そもそももう浅草東宝自体がなくなってる。もし「そのまま」=初稿のまんまならば、歴史的な意味はあるかもしれないけど、やっぱり読むに耐えないと思う。
だから元の文章を活かしながら改稿もしたし、今回のPostScriptでさらに「今現在からの観点」を加えることで、エントリ全体として「放置された感」を消せる、と。
ま、サイトデザインをリニューアルするってのは前に書いたように「仕事の実験」の意味合いが濃いんだけど、今っぽいデザインであればより放置された感が薄くなるのも間違いないわけでね。
つかさ、これを書きながらあらためて思ったけど、古いモノを後生大事に、なんてのが一番面倒だな。全部が新しい方がよほどいろいろラク。
せめて長く続けたメリットとして、2003年からやってますよ!くらいはアピールさせてもらってもいいよな。ってこれじゃ完全に老人の戯言だけど。